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「絶対に子どもは要らない」と思っていた
「産もうか、産むまいか、それが問題だ」という方々が多いと言われる昨今。そんな選択肢が女性にはなく、「専業主婦になり子を持つのが当たり前」の時代に育ちました。
なのに私ことmint、子ども敬遠の理由は以前の妹関連記事↓の他にもありました。
家庭で、旅先で、よもやま話に興じる大人たちを尻目に、乳幼児の従姉妹軍団の世話を一手に引き受け(押し付けられ)ていた小中学生時代の休日。今考えたら、「子どもを」というより「お気楽な”親“という存在を」嫌悪していたのかもしれません。
けれど、子どもの私にそんな自己分析ができるはずもなく。ベビーカーや幼児を見かけるたびに、虫酸が走り、吐き気に襲われていました。そうです、子ども英会話教室運営の、あの会社に就職するまでは……。
「子ども嫌いが、なんで子ども相手の仕事を?」
その理由は、それ以前にブラックな大人英会話の小規模教室でフルタイム講師をしていて……。音楽とのダブルワークで心身が悲鳴を上げたから。
親の無理解で留学経験のないmintを、待遇の良いホワイト大手教室では雇ってくれません。音楽活動が両立できる大手に入るには、子ども対象の他に選択肢がなくて。採用面接で「担当教室にはアシスタントがついて子どもの面倒を見る」と聞いたことも、意を決した理由です。
mintのアシスタントには、運良く保育士の素敵な女性Y子さんが配属されました。この会社では、講師とアシスタントは仲が悪いのが相場。ですが、私たちは真逆でした。保育のプロであるY子さんは創意にあふれ、カリキュラムづくりにも積極的。豊富な経験から子どもにウケるアイディアで、mintの案の欠陥を補ってくれました。
通例は保育に徹するアシスタントながら、Y子さんの希望で英語を教えるコーナーも。そんなある日、楽しいY子さんのコーナーが終わり、みんなを振り向かせるために「ハイありがとう、じゃあ次は〜」と張り上げたmintの声は、そこで行き場を失いました。
振り向いた何十もの小さな瞳は大きく見開かれ、煌めく光を放って輝いていたから……。
目眩く忘我の境地とは、あのこと。たっぷり10秒ぐらい、用意していた次の言葉が出てきませんでした。
この仕事で「子どもってすごいな」を体感できた理由は、安全管理の責任の全てをmintが負う必要がなかったから。有能なY子さんのおかげで、余裕を持って観察や交流ができました。こんな素晴らしい子どもたちを未熟なmintにお預けくださる親御さんたちもまた、素晴らしかったのです。
mintが担当していたのは、都内でも教育水準が高いとは言われてない区でした。生活水準も、高くはなかったと思います。
そんな中、下のお子さんたちを抱っこ紐でおんぶしたりベビーカーに乗せたりで、雨の日も風の日も送り迎えをしてくださる親御さんたち。なりふり構わない真摯な皆さまのおかげで、mintの教室の出席率は社内一でした。
“親”を嫌悪していたはずのmint。Y子さんのたくみな親コミュトークを学びながら、帰っていく親御さんたちの背中に心の中で手を合わせて見送る日々でした。
まぁもちろん、それ式で「子ども欲しい!」となるほど、mintの心の闇は浅くはないです。(妹につけられた腕の痣は、もう消えましたけどね) この教室での経験でグラついたmintの気持ちに、周囲は気づいていたということでしょう。
一言でいえば、周りの思惑や期待に抗えなかったmintの弱さ。――母になった理由は、それに尽きますけど。
そのように優柔不断なmintが、「産もうか、産むまいか、それが問題だ」にお答えします。迷っているなら、産んでみたほうが良いです。なぜって、「絶対にイヤ」なら迷ったりしないことを思い知っているから。
イチオシ”ぶった斬りアカウント”↓の「年商100億円社長」さん、「(万事において)迷ったときは?」の質問に、同じ答えと理由をおっしゃっていました。それでも不安だったら?の考えかたはこちら。
当マガジン↓では「子どもを産むことを止めも勧めもしない」が信条なのに、違反ですね。条件つきゆえ、どうかご容赦を!
こうした「雇われ母(非自主的)」の育児には、やっぱり難点はあります。とはいえ、mintは育ち上がった娘を誇りに思っているし、娘は立派に社会のお役に立ってくれています。(母子履歴書↓)
当マガジンの次回では、雇われ育児の難点のひとつ「テンプレート育児」のトピックを書く予定です。
日本ではもう大晦日ですね。NYではまだ30日だけど、人々の挨拶が ”Happy Holidays!“から”Happy New Year!”に変わりました!
今年もご訪問ありがとうございました。どうぞよいお年を!!
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