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学園アイドルマスター「NIA編」のココがスゴイ!!【ネタバレ有】

長かった「Campus mode!! ガシャ」が終わることもあり、色々な点でこちらの想像をはるかに超えてきたNIA編の感想を残しておこうと思います。
概ね私が、「いや~~~~~~、NIA編すごかったね~~~~~!!!」と感じたポイント。
シナリオ、②楽曲、③ゲーム部分とのシナジーについて、かいつまんでピックアップしたものです。

前提として、めちゃくちゃボリュームがあったので、各アイドルのシナリオを個別に触れることはしません。(Campus mode!! コミュとなると、なおさら。)
というか、ここまで量があると、気がつけていないポイントが大半だと思う。各担当、頼むからTwitterにこの記事を共有して、NIA編の感想を呟いてくれ。私が見に行くから。

タイトルにも書いていますが、ゴリゴリにネタバレ含みます。注意。前置きはさっさと終わらせて、本編に入ります。

オフィシャルでは、小美野さんがゲスト回の放送部でわりと触れられているので、未視聴の方は見ようね。



■NIA編のシナリオがスゴイ!

- 個別のシナリオ(親愛度11~20話)がめちゃくちゃ動く

NIA編で一番驚いたポイントです。
その中でも特に印象に残ったのは、

  • 藤田ことねの家庭問題は、かなりの部分で解決をする、し

  • 花海佑芽は、最終オーディションの大舞台で、ついに花海咲季に勝利する、し

  • 一方で、花海咲季は、万難を排して立ち上がってきた佑芽を退けることで、彼女の譲れない一線を守り通す

んですよ。え???そこ、もう解決する or ブレイクスルーを起こしちゃうの、凄くないですか????
アイドルマスターにありがちな、「”そこ”が解決してしまうと、アイドルとして飛躍してしまう。故に永久に解決しない、アイマスアイドルにとってのボトルネック」がたったの2シナリオめで解決されて、お話がガンガン進むの、気持ち良すぎだろ!!!

ぶっちゃけ、プロローグともいえる、「初公演編」で、まずは各アイドルの自己紹介が終わったら、準サザエさん時空的な、ダラダラ引き伸ばすお話が続いてくのかと思ってたけど、完全に杞憂で、想定外、でした

ことねの家庭問題は永久に生殺しだし、咲季は、このあたりでいっかい佑芽に負けて再起を図るやつね~~とか思っていたし、佑芽は佑芽で、姉に勝てる日は来ないんじゃないか、あったとしても、N年後のアニメ化とか、GOLD RUSHのような外伝があればあるいは……、ぐらいに考えてました。

加えて、シナリオのテンポ感が良いこと、ギャグとシリアスのバランスが絶妙。という点も外せないかなと。ここは、上手く言語化できていないのですが、シリアスな場面でも、シリアスに振り切らない。ひとすくいのユーモアが混じっているのは、いかにもライトノベル感というか、ライターの力を感じます。

■月村手毬(本物)(偽物)

ここで、月村手毬のシナリオに触れないのは嘘だと思うのですが、あれだけ、おもしろいやりたい放題やっておいて、「SyngUp!」3人の関係性、今と過去と、をシナリオに落とし込めているのは、エグイって…。そして、最後のオーディションで立ちはだかるのは、まさかの「秦谷美鈴」というね……。

NIA編のおかげで、後に控えているHIF編は一体どうなっちまうんだ~~~!??という期待がそりゃもう、ものすごいです。

※強いて不安要素を挙げるなら、作中で言うところのステータスのドラゴンボール(インフレ)化にどう向き合っていくのか…?という、メタ的なところが気になるぐらいでしょうか。


- 個別シナリオの整合性が取れている

各アイドルのシナリオは、パラレルです。その根幹は、各アイドルにプロデューサーが付いているか、いないか、なのは言うまでもありません。
特に3年生のシナリオでは、麻央がPと共に、勝ち進む一方で、敗退した莉波と言葉を交わすシーンでは、見ているこちらも辛いものがありました。

その中で、特に印象に残ったのが、「シナリオがパラレルでも、各√のアイドルの行動に一貫性があって、お話が破綻しない。説得力がある」ことです。
加えて、わずかなすれ違い、Pの存在の有無で交わらなかった可能性を、ADVのエンディング分岐のごとく、キチンと纏め上げてて、脱帽しました。

■でたぁ!!

ここで触れるのは、やはり、十王星南⇔藤田ことねの両シナリオでしょう。「ふたりの関係性が変化するまでの大筋」は変わりませんが、シナリオに触れる順番で、また違った見え方、楽しみ方ができる内容になっていると思います。だからプロデューサーは銀行員(探偵)になる必要があったんですね。あなたはどこから?

極月学園の四音はそのために属性てんこ盛りになってしまってややかわいそうではあった…かなと思います。彼女の明日はどっちだ。
彼女たちのライバルとしてのポジションも、まさに「ちょうどいい」という言葉がぴったりで関心しました。まさか、徹頭徹尾かませ犬だったとは

■藍井撫子、再起不能(リタイア)。※大川透のナレーションで

広シナリオに至っては、登場する隙間もほどほどに佑芽に蹴散らされていて、笑ってしまったよね。

■いったいなに形警部なんだ…

その中でも、3年生にはしっかり月花が壁として、立ちはだかるのは良かったし、「賀陽燐羽」がトリックスターばりに各アイドルのシナリオに現れてはお話を振り回す&振り回される役回りなのも良かった…。


■NIA編の楽曲がスゴイ!

- Campus mode!!

NIA編の代名詞とも言える、Campus mode!!。
ここでスゴイ!と思ったポイントは2つです。

  • ①:シナリオ内での「Campus mode!!」の立ち位置が自然なこと

  • ②:「Campus mode!!」の歌詞とアイドルの繋がりが、より明確で強固になったこと

でしょうか。「初」が校歌なら、「Campus mode!!」はアイドル課を部活と例えたところの、応援歌である。というニュアンスで概ね合っていると思いますが、そのシナリオでも、Campus mode!!について、ガンガン言及するし、長年歌い継がれてきた、学園を象徴する特別な楽曲であるという点がフィーチャーされている。
この、楽曲の立ち位置が世界観に自然に練り込まれていることで、よりお話にリアリティが出ているという点も外せないと思います。

そして、最終オーディションを制したあとに披露される、「Campus mode!!」
フェス限定Verならより臨場感がありますが、ここで、「Campus mode!!」の歌詞のひとつひとつに対する聴こえ方が、また変わってきたという体験は、まさにアイマスで、とても良かった。
具体的に言うと、1年生と3年生という、立場の違いに加えて、各アイドルのシナリオを通して、楽曲への向き合い方、歌詞に対する心情、重みづけのポイントが違っていることを肌で感じるワケですよ。NIA編を通してから聞くと、聞こえ方がぜんぜん変わってくるところ、ほんっっっとーに良くできてると感じます。

yeah yeah yeah 続けCampus road

https://music-lyrics.cc/song/342097/

特に挙げるのならば、初星学園の一番星。十王星南が歌唱する、「続けCampus road」
ここには、自らの限界を悟りつつも、プリマステラであろう、アイドルとしての高みへ至ろうとして足掻く彼女のバックボーンと、より高い志を持って、彼女の意思を継いでくれる後継者が現れることへの希望。他のアイドルとに対して、この歌詞への解像度がより鮮明に伝わってきて、感動しました。
フェス限星南で、ファンサを使用したときの「可能性を、信じて」でやられそうになったのは私だけじゃないと思いたい。

「できる!」って叫ぼう 「できる!」って笑おう 「できる!」って走りだそう

https://music-lyrics.cc/song/342097/

この歌詞で浮かぶのは、紫雲清夏、葛城リーリヤのシナリオ。
ニコイチといっても差し支えない
であろうふたりのシナリオからはついに、お互いの葛藤をさらけ出し、ぶつけ合うことで、近しいゆえに燻っていたジレンマを乗り越えて、ステージで笑い合うふたりの姿が浮かぶようで、このパートの歌唱は正直、ここのふたりしか考えられないぐらいにはやられています。
個人的には、異国に単身乗り込んで、自らの憧れに向かってひたむきに突き進む、リーリヤの「人生は一度きりなんだ」も、外せないものがあります。

「すごすぎるバトン」にメタ的な意味じゃなくて、ちゃんとシナリオからも厚みを足してきたのも、やられた~~~!というポイント

- さらに昇華される各アイドルのソロ曲(1曲目)

「Campus mode!!」ももちろんですが、親愛度20を達成して、エンディングで流れる最初のソロ曲を改めて聴いて、「うわ~~~~~~!」と唸らされたのも、間違いない事実です。

また、手毬の話になってしまって恐縮なのですが、「Luna say maybe」は絶対に外せません。

■第16話

NIA編を通してから、改めて聞くことで、「SyngUp!」ひいては「賀陽燐羽」に対しての、月村手毬の内に秘めた想いが、彼女の過去が、ごちゃ混ぜの感情が、溢れ出してくる。この仕組みが本当にエグい。

3秒前バックステージ
震える背中を君に預けて
この運命的出会いは
きっと、そう、きっと
偶然みたいな
多分、神様のいたずらです

https://genius.com/Hatsuboshi-gakuen-luna-say-maybe-lyrics

NIA編を追ってから聴くと、どう聞いても「SyngUp!」の過去のワンシーンにしか思えないんですよ、この懐の深さが本当に凄すぎる!

なによりこの、「シナリオを読んだだけ」で歌詞に対する印象をガラリと変える、その歌唱力。
「自分に素直になれない、捻くれ者の小唄」から、「過去に引きずられながらも、今この瞬間を全心全霊で生きる。未来に進む覚悟を、聴くもの全てに叩きつける彼女だけの歌」に深化させる、月村手毬の歌唱力は計り知れないものがあります。

どうか、正⼼正銘のこの思いが
君の⼼(ところ)にちゃんと届くまで
ここで、私、全⼼全霊で歌うから
待ってる、待っている
だから、この場所を
⼤切にしたいの!

https://genius.com/Hatsuboshi-gakuen-luna-say-maybe-lyrics

このまま、1⼈じゃ何もできない
全部、決めるのは、⾃分次第
初めて背中をみた時に、覚悟を決めた。

https://genius.com/Hatsuboshi-gakuen-luna-say-maybe-lyrics

こんな歌詞付けられてサァ、3人で歌われちゃったりした日には、終わりですよ終わり。子鹿さん、しれっとメール出してましたけど(※冒頭の放送部参照)、そんな光景を見せられた日には、こちらの感情が持たないッス……。


■NIA編のゲームシステムとのシナジーがスゴイ!

公式で名言されているものでは無いので、ここは憶測を多分に含みます
ここで良いな、と思ったのは、実装されたPSSR・Campus mode!!のプラン(センス/ロジック/アノマリー)について、です。

基本的に、ゲームを始めて最初に出会うPSSRのプランを踏襲しつつ、最後の最後に清夏とリーリヤを反転させて、Pアイテムから何から何までエモ爆弾をぶつけてきたりもしましたが、ここで触れたいのは、3年生と佑芽です。

具体的に言うと、麻央、莉波(と、佑芽)のアノマリーについて。
彼女らは、「プロデューサーが付いたことで、各々がアイドルとしてのブレイクスルーを果たし、次の段階へ進むことができた」ことの示唆だと思っています。

■無法の2ターン追加は驚いたけれども


そのうえで、十王星南は、自らの努力でその段階に到達してしまっている。だから、星南のシナリオを通して、「(プロデューサーと共に、)彼女が本来持ち得なかった、センスを開花させることに成功した」という表現だと解釈しています。こう考えると、めちゃくちゃ粋じゃないですか?

加えて、佑芽は「1年生ながらにして、この境地に到達した」とも捉えられます。あくまで、PSSR・Campus mode!!に基づいた想像なので、カクシタワタシとかもある手前、なんとも言えないのですが…。そう考えると、今後のシナリオが楽しみで仕方がありません。

このあたり、もっと現実的な面で擦り合わせないといけないところがめちゃくちゃあるだろうに、こういう形で落とし込んだQualiArtsしゅごい…。と思います。


■さいごに

ここまで書ききって、改めて

「いや~~~~~~、NIA編すごかったね~~~~~!!!」

に尽きます。繰り返しますが、私の考察なんざ穴だらけだと思います。あなたのNIA編の気づき、教えて下さい。
今日書きたかったのは、こんなところです。


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