minato

26歳、半放浪者の旅日記。 nsxt→ヨルダン🇯🇴 ▷instagram https:/…

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26歳、半放浪者の旅日記。 nsxt→ヨルダン🇯🇴 ▷instagram https://www.instagram.com/kosyo_3gram

マガジン

  • Lycian Way ~540kmの旅~

    トルコ南西部にあるロングトレイル Lycian Wayを歩いた時の記録。

  • OTLHT ~100kmの旅~

    <Ocean To Lake Hiking Trail>アメリカはフロリダ州にある約100kmのハイキングコースを歩いた物語。 山歩きとは違うハイキング。 湿地の主との遭遇も...。

最近の記事

Lycian Way ~アフターストーリー~

アンタルヤ トレイルの終点に到達した僕は数100m戻ったところにあるキャンプ場で一泊することにした。 翌朝、ヒッチハイクでアンタルヤの市街地まで向かう予定だ。 今日は一人で打ち上げ。 と言っても、サンドイッチとリンゴとコーラである。 宿泊したキャンプ場の名前は忘れてしまったが、恐らく「Kezban’s Guest House」と言う名前だ。(Google mapで確認) 近くにはキャンプ場が2.3か所あった。 あるキャンプ場は冷えたジュースが置いていないということで却下。

    • Lycian Way #12 ~不可侵な財産~

      登らない訳がない ユンさんと別れを告げて、キャンプサイトを出発したのは10月7日のこと。 ようやくこのトレイル生活にも終わりが見えてきた。 今日を含め、残り5日でLycian wayの終点に着く。 いつかは終わると思っていたこの生活も、いよいよ現実味を増してきて寂しさを感じていた。 本日の目的地はゲデルメ≺Gedelme≻というこれまた小さな街である。 その小さな町まで距離にして約20㎞、約1500mの登りと同じくらいの下りを歩かなければならない。 それにユンさんが昨夜

      • Lycian Way #11 ~時と文化は流れ~

        祖国の文字 サブクエストを受注し、アドラサン≺Adrasan≻を出発した僕はチュラル≺Çıralı≻と言う街に着いた。 一山超えてこの街に入る直前には、古代リュキアの都市オリンポスの遺跡があった。 管理はされていて入場料を払う必要がるようだ。 ただ、僕はトレイルを歩いていたら知らぬ間にオリンポス遺跡群の中に入っていた為、入場料を払うゲートを通らずに立ち入っていた。 入場料を払うゲートを通れば遺跡のすべてを見ることが出来るようだが、僕は遺跡群で若干の迷子になりその一部しか

        • Lycian Way #10~人生はRPG?~

          穏やかな一日 10月3日。午前9時。天気は晴れ。 僕は1週間共にしたメソトと別れ、フィニケ≺Finike≻を出てカラウズ≺Karaöz≻と言う街を目指した。 距離は30㎞ほどではあるが、道は海岸線の平らな舗装路。 爆速で風を切る車の横をのんびり歩く。 途中にあるいくつかのミニマーケットで軽食やジュースの補給も出来る。 つまり、イージーデイである。 車のエンジン音や風を切る音が少し鬱陶しいが、順調に進む。 メソト曰く、今歩いているこの道はLycian Wayに含まれてい

        Lycian Way ~アフターストーリー~

        マガジン

        • Lycian Way ~540kmの旅~
          14本
        • OTLHT ~100kmの旅~
          7本

        記事

          Lycian Way #9 〜サヨナラcolor〜

          前回の記事はこちら。 雷雨がくれたもの アラキリセに到着したのも束の間、予報より早く雷雨が襲ってきた。 僕の計画が頓挫し途方に暮れたその刹那、聞き覚えのある声が耳に届いた。 「ミナート」 それはメソトであった。 彼は僕と別れた後も必死に歩いてアラキリセまで来たのだ。 僕の心には彼に対して自分から別れを告げて先に進んだことへの顔向けできない申し訳なさと、彼と再会できた喜びの感情が一気に押し寄せてきた。 強がりな僕は喜びを心の内に隠しながらも彼に近寄る。 メソトもどこか思

          Lycian Way #9 〜サヨナラcolor〜

          Lycian Way #8 ~自分の思い~

          至福の時 メソトと僕は数キロ先にあるキャンプ場「Lykia Camping」を目指した。 メソトはこのキャンプ場に宿泊する予定だ。 僕はそこからさらに7㎞先のアペライのビーチにあるキャンプ場に宿泊する予定のため、メソトとはここでお別れになるはず…であった。 時刻は15時頃、Lykia Campingに到着した僕達は受付へ。 一人の女性と小さな女の子が迎えてくれた。 ここは家族で経営しているキャンプ場の様だ。 このキャンプ場にも多くのハイカーが訪れているのだろう。 年季

          Lycian Way #8 ~自分の思い~

          Lycian Way #7 ~会者定離~

          対野良犬の手解き バトゥ達と別れた僕は、パタラビーチ東側にある遺跡近くのキャンプ場を目指して歩き出した。 2日前いたパタラビーチは西側にあたる。 ビーチ沿いには進まず、山道を迂回しビーチの東端を目指す。 誰かとずっといると一人になった時、いつも以上に寂しさを感じる。 大げさに言うなら失恋に似た感覚だろう。 ずっと大切に思っていた人が次の日には自分と全く関係のない日々を送る。 その寂しさも結局は時間が解決してくれるのだが。 徒歩旅行でもそうだ。 1時間も一人で歩けば、そ

          Lycian Way #7 ~会者定離~

          Lycian Way #6 ~いきなりカウチサーフィン~

          ホーリーアロー 9月20日 Lycian Wayを歩き始めて5日目。 この5日目にはウルデニズで体調を崩し、ホテル療養した日はカウントしていない。 純粋に活動した日である。 時刻は7:30。 モバイルバッテリーの充電を進めながら荷造りをする。 本日は22㎞先の野営地を目指す。 アップダウンの少ない平坦な道歩きがメインになる。 道中では2か所ほど遺跡を観光する。 さながら安息日の様だ。 朝食のエナジーバーを喉の奥に放り込み、キャンプ場を後にした。 昼食休憩も含め、歩き始

          Lycian Way #6 ~いきなりカウチサーフィン~

          Lycian Way #5 ~deep in Turkey~

          肝心なことが分からない。 静寂な野営地で一晩を過ごした。 テントの中に太陽の日が差し込むのと同時に起床。 いい朝だ。 「今日も一日頑張ろう!」 そんな気持ちでササっと荷物をまとめて野営地を後にした。 この日は約20㎞先のパタラビーチ≺Patara Beach≻を目指す。 山からいくつかの小さい町を経由して海を目指す。 基本的には下り道だ。 歩き始めてから30分ほど経った頃、小さな集落を通りかかった。 この集落には、昨日から目指していたシジマ遺跡がある。 集落に入って

          Lycian Way #5 ~deep in Turkey~

          Lycian Way #4 ~桃色に染められて~

          地獄の谷 翌朝、カバクビーチを出発した僕はパラダイスビーチ≺Paradise Beach≻を目指した。 本日の計画は、パラダイスビーチを経由してSidyma遺跡手前のキャンプサイトで宿泊するというものだ。 キャンプサイトとは言うものの、ただの拓けた土地である。 シャワーやトイレがないことはもちろん、水も補給できないだろう。 つまり、今回の旅で初めて野営をすることになる。 パラダイスビーチまでの道のりは、岩がごつごつと隆起した海岸沿いを歩く。 分かりやすく言うなら「伊豆

          Lycian Way #4 ~桃色に染められて~

          Lycian Way #3 ~トルコのビジネスに潜入~

          おじさんハイカーとの遭遇 翌朝、風邪の状態は少しマシになっていた。 喉の痛みは引き、鼻水だけがしぶとく残っていた。 万全な状態とはとても言い難いが、歩けないほどでは無い感じだ。 それよりも、出発のタイミングを遅らせることによる嵩む宿代のほうが気になった。 このホテルで今後使うことのないであろうガスバーナーと折り畳みコップを手放した。 少しでも荷物を減らし、少しでも体にかかる負担を減らす。 使わないものを持っていても仕方がない。 たかが数グラム、されど数グラム。 そんな

          Lycian Way #3 ~トルコのビジネスに潜入~

          Lycian Way #2 ~そして僕は途方に暮れる~

          おばあさんVS魚 重い腰を上げてLycian Wayを歩き始めたのは、フェティエに到着してから3日目のこと。 もう少し滞在したい気持ちを押し殺して歩き出す。 帰国便のリミットがなければ一週間は滞在していただろう。 歩き始めは息が上がる上がる。 体も環境に慣れていないせいかだるい。 アスファルトの坂をしばらく歩くと途中で砂利道にそれる。 それっぽい道に入った。 とげとげの葉っぱが多い道だ。 短パンの僕には試練の道。 早速Lycian Wayの洗礼を受ける。 アスファ

          Lycian Way #2 ~そして僕は途方に暮れる~

          Lycian Way #1 ~重い腰が上がらない~

          トレイルの玄関口へ 2023年9月11日22時に羽田空港を飛び立ってから、チャンギ空港(シンガポール)→イスタンブール空港→ダラマン空港と計2回の乗り継ぎを経てダラマンという街に着いた。 ダラマンからは空港前のバスターミナルでFetehiy行のバスを見つけ、それに乗車すれば簡単に目的地フェティエ(Fetehiy)に行くことができる。 今にも発車しそうなFetehiy行のバスを見つけので、駆け足で乗り込むと車内は既に満席に近かった。 空いている席を見つけ、バス後方の5人掛

          Lycian Way #1 ~重い腰が上がらない~

          トルコのロングトレイル、リュキアの道(Lycian Way)とは

          リュキアの道(Lycian Way)とは リュキアの道(Lycian Way)とは、 トルコ南西部のフェティエ(Fethiye)~アンタルヤ(Antalya)を結ぶ全長540㎞のハイキングコースです。 基本的に地中海沿岸を歩きます。 特徴は、街と山と海が交錯している点です。 小さな町を幾つも経由するので、現地の人との関りを感じれるトレイルだと思います。 古代リュキア人の遺跡を通ったり、海を泳いだり、山にこもったり、街でその土地の物を食べたりと色んなフィールドを楽しめます。

          トルコのロングトレイル、リュキアの道(Lycian Way)とは

          OTLHTを歩いてみた~DAY5~【完】

          本日の予定 まずは14㎞先、OTLHTの終点<Lake Okeechobee>を目指す。 その後、そこから北東に22㎞進んだ先にある町<Indian town>に向かうというものだ。 Indian townにホテル、タクシーがある可能性を信じて歩く。 そして我らがマクドナルド様がいらっしゃる。それは確認済みだ。 最悪、ホテルがなくてもマクドナルドのWi-Fiを使えばどうにかできるだろう。 町までついたら食料を補給し、一直線に始まりの地<Hobe Sound Beach>を目

          OTLHTを歩いてみた~DAY5~【完】

          OTLHTを歩いてみた~DAY4~【天罰】

          OTLHT ~DAY4~ 本日の目的地は16㎞先の<Loop 4 campsite>。 比較的距離は短いが、本日の天気も雨時々曇りといったところだ。 まずはすぐ先にある川<Big Gopher Canal>で水を補給する。 川というより貯水池のような水。 比較的透明度は高かった。 直近のトレイルログによると、ここで大きいアリゲーターの目撃情報があった。上から相方に警戒してもらい慎重に水を汲む。 余談だが、夜間や暗い時間帯にアリゲーターのいる水場で水を汲むと、小動物と間違

          OTLHTを歩いてみた~DAY4~【天罰】