苦行
「苦行(タパス)」とは 簡素であること
「簡素:simplicity」という言葉の背後にあるのは
幸せになるために唯一必要なのは
自分自身の本当の姿を知ることであるという事実を
受け入れることだ
〜ヨーガ・スートラ〜
苦行というと
苦しい練習をすること、のように受け取りがちで
日々の練習が上手くいかなかったり
アーサナを行っている間苦しかったり
そんなことを苦行だと思いがち。
でも
そうではないのだ。
自分自身の本当の姿を知る とは
ベールに隠れていないありのままの自分を
見つめ、認識し、受け入れるということ。
実践するとわかってくるが
これはさほど簡単なことではなかったりする。
辛いアーサナなんかより
よっぽど辛かったりする。
血は出ないけれど
涙はたくさん出る。
実践するとこれがまさに「苦行」であることが
身に沁みて理解出来る。
出口なんかないんじゃないか
と思えるほど
暗くて長いトンネルの中を
ずっと歩いているような
そんな感覚。
だけど
諦めずに逃げずに歩き続けていると
ある時スーッと光が差して
以前とは違う世界が見えてくる。
その時心はとても静かで落ち着いていて
しっかりと地に足が根付いていて
自分自身の深い部分と繋がったような感覚。
少しだけ強くなったような
少しだけ優しくなったような
そんな感覚。
自分自身の本当の姿を知る旅は
時に険しいけれど
続けた先には
見たこともない景色が待っている。
マットを降りてからも
その一瞬一瞬が
ヨガの実践の時間なのだ。
ヨガというものが一体何なのか
もっと知りたくなったら
少しずつ
一歩ずつ
マイペースに
勇気を出して始めてみよう
自分自身の本当の姿を知る旅
「苦行」
2021.6.12
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