装飾デザインとフォルムデザイン
私はデザインに見惚れて、装飾デザインの紹介ばかりしていましたが、Klassisk fajanse fra Stavangerflint og Figgjo を読んでみると、陶器の形のモデルについても詳しく書かれていました。
私は今まで、装飾デザインの柄や色がパッと目にとまり、その形などについてはあまり深く考えることがありませんでした。
装飾デザインを施す前に、まず無垢の陶磁器を作る。どんな形で、どんな種類のものを作るのか、これもまた大事な工程であり、デザイナーにより作られた物なのです。
Burunette は、絵柄というものがなく、凹凸のついた浮彫模様のみなので、より陶器のフォルムデザインについて感じることができたかもしれません。
特にフォルムで一番わかりやすいのは、ポットではないかと思います。さらに言えば、ポットの注ぎ口、持ち手なども印象を決める重要ポイントのように思います。
おそらく、時代によって好まれるフォルムデザインというものもあったのではないかと思います。
Glasspostenという陶磁器誌は、「Sera の持ち手はロバの耳に見える」などかなり辛口評価をすることも。茶色に黒のデザインなので、余計にそんな風にみえたのかしら??
とはいえ、Glassposten は辛口評価ばかりではありません。
1968年には「Stavangerflint は日常生活をより美しくする」と高評価も。
時代の流れとともに変化を見せる Stavangerflint を Glassposten は注目し続けていたことでしょう。
Klassisk fajanse fra Stavangerflint og Figgjo を読んで、デザインだけでなく、フォルムについても興味がわいてきました。
なぜ世界中の人が Stavangerflint や Figgjo に惹かれるのか、その理由はデザインだけでなく、フォルムの美しさもあるようです。