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新・「社会の歩き方」~60代以降編
この記事をご覧になっているのは、60代70代の方でしょうか。高度成長期とその後の長い下り坂を経験されてきたわけですね。ご苦労様でした。
▷ シニアの関心
皆さんは、今も高いアンテナをお持ちと思いますが、最近のシニア世代向けメッセージをどうお感じでしょうか。それはほぼ下の3つに集約できます。
① 人生これから(セカンドキャリアにチャレンジ)
② 年金受給はまだ早い(繰り下げ受給がお得)
③ 健康はすべての土台
『③』はfully agree ですが、それ以外は人にもよります。
『②』は「50代、60代のシニア早世が意外に多い」という点が気になります。この場合「払った掛金は捨て金」になってしまいます。70代の前半で亡くなるケースも少なくありません(特に現役で仕事をされている方は要注意です)。
『①』についてはどうでしょうか。定年延長やらシニアの働き手募集の流れにあるとはいえ、実態は「少子化による人手不足の穴埋め」です。
与えられた中から選ぶとすれば、やり甲斐からは外れた仕事が多いでしょうね。変に頑張ってしまうと、若い人たちがやりづらくなるし。
「初老のスタートアップ」の道を選ぶ人がいるとしたら、この歳で、そのキャリアで、泥水をすする覚悟はできていますか?「ゼロイチ」はキツイですよ。
▷ 安心して過ごす + 毎日を楽しむ
平均寿命も伸び「あと30年は」などといわれると「新たな備え」も気になってきます。益々「老後を守る」「家族に財産を残す」といった自己保全的な生き方が増えてきそうです。
『健康とお金』が、老後も生活の基盤になることは間違いありません。
シニアでなくても、お金の多寡が心を強くもすれば弱くもする。人生の選択肢にもかかわってくる。それどころか、抜け出せないような逆境にハマることもある。
でも、人生の行き着くところがそれだけだと、ちょっと残念な気がします。
自分が生きてきたことが、少しでも世の中(誰か)の役に立ったら、最後に感じる幸せも膨らむかもしれませんね。
▷ Somebody を応援する
もし皆さんが多少なりとも余裕があって、人生の終盤で「自分が生まれ育って、お世話になった社会にお礼がしたい」と感じたならば、
「家族以外の誰かを応援する」ことは、とてもいい余生の使い方になると思います。
「自分で何かをする」のではなく「何かをしたい人を助ける」
自分の経験知や立場から見えるエリアで、「助けが必要な人」や「頑張っている人」を探して、無理のない範囲でサポートしてみてはいかがでしょうか。
〇 新鮮な興味を持って世の中を観察しながら「応援したい人」を探す。
〇 そして「小さな実行」に移す。
〇 毎日が格別なものになりそうですね。
▷ プチまとめ
今日を楽しもう! 陽が沈む前に
中世ルネサンスを育てたメジチ家の当主の言葉だそうです。
それを教えてくれたのは、イタリアに20年近く居住し早くに亡くなった私の妹でした。
戦後の高度成長期を体験した世代の皆さん、いつの日かまた陽が昇るところを一緒に見たいですね。