Ep.4 相談にのって癒されることってありますか?
はじめに
サラリーマンとして出世したかったのに
ーいろいろとお話をしてきましたが、お二人の世界観みたいなものは同じ感じがしますか?
かずみ 多分おんなじ。見る角度が違うだけじゃないかな。伝える層も違うから「こっちの方がいいよね」って相手にお伝えする選択肢が違うだけなのかなという感じがする。
北川 私も同じですね。ご自身の経験が培ったものと、受け継いでこられたものがおありだなと感じます。持って生まれていらっしゃる捉え方も、私もそういう感じ。
かずみ そういう(視える)人になりたかったわけじゃ、お互いないからー。笑
ーですよね
かずみ 普通のサラリーマンとして出世とかしたかったのに、こんなんやから。「誰それみたいになりたい」っていうわけではないまま手探りでやってきて、今こういう形になったってだけ。(北川さんは)お母さんはおるけど、師匠はいないっていう感じだし、ね。
北川 そうですね。「ワークショップを受けてこうなった」みたいなことも全然ないですし。
かずみ 兄弟子もいないし。
ー「弟子入りさせてください」とか言われることはないんですか。
北川 います?私はないですけど
かずみ あるけど、私は勝手にこうなってるから教えきらんって言う。冊子にしたりもできないし、「こう感じるときはこれだ!」みたいなデータがないから教えられない。
北川 繋がるのって、外に繋げようと思って繋がるんじゃないんですよね。魂の経歴っていうのかな、縁がないと繋がらないんですって。だから「自分はこれとかこの人がほしい」って思っても、そこにその魂の同じような経歴がないと手に入らないっていうのは聞いたことがあります。
かずみ 私、会社員をしていたとき、出世したくて頑張ってたのに、勝手に口が「辞めます」って言っちゃうの。
-一同爆笑
かずみ そういうこと(出世とか)に自分の時間を取られないようにしてくれたのか、なんか分からないけど。勝手にそのプランを突然ぶち壊しにしてくれるから。(「やってみたーい」とか)そんなフワフワしたものじゃないよね。他にやりたいことだってあるの に、私。でも身体はひとつだから...。(占いを)やりたい人はすごく多い。だから、やりたい人がやれたらいいのにって思うんだけどね。でも、やりたい人の中には「独り立ちしたい」とかいう、少し余分な濃さがある人もいるかもな、と思うときがある。
ーうん。そう思うことがありますよね。とにかく先生になりたいんやなーっていう人とかもいて。
かずみ そうそう。
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相談者と一緒に、いったんホッとしたい
ーミンタラのクルーが集まって2号の打ち合わせをしているとき、北川さんが焼いたシナモンロールがあって。「こりゃあお話を聞いてみたい」ってなったんですよ。
北川 ありがとうございますー。私は初め飲食でやろうと思っていたんですよね。九重の山小屋で働いていたこともあったんですよ。ジビエを出したりもしていて、結構本気で頑張ってやってたんです。けど、センペルビウム(別府駅北高架下のお店)でカフェや占いをするようになって、今は比重が占いの方に。私も、まさかこんなことをやるなんて思っていなかったです。
ー占いはいつからされているんですか
北川 2年くらい前からですね。それ以前はイベントを手伝っているときに、(お母さんが仕入れた)石を売ったりすると(見えない世界と)繋がっちゃって、購入者の方にメッセージを伝えたりとかはしていてましたけど。
ーかずみさんはどのぐらいですか。
かずみ たぶん20年くらい前。
ー沖縄に行かれたのはどうしてですか
かずみ 以前から沖縄に行くのが好きだったんです。コロナ禍でこっちに閉じ込められたみたいになって行けなくなるのは困るな、と思ったんで移住しました。
ーお二人が占いやセッションをしたときに、相談者が「ああよかった」みたいな感じで 帰っていくじゃないですか。そのことによって自分へのいい影響とかはありますか。その人が癒されたことで自分が癒されるみたいなことって。
かずみ 自分自身の困難について話した相手に「つまりこんなことなんだよね」って要約されたとする。その要約が話した内容とちょっと外れてたりしたら「『つまりそれ』じゃないんだよ、何も伝わってねえんやろ」みたいな気持ちになるんよね。だから私は、その人が共感してほしいことをちゃんと要約できる想像力を持った人になりたいなーと思う。 それは占いの手前の、全肯定みたいなところ。「あなたは間違っちゃったかもしれんけど、これがいいと思ってやむなくこうしたんやろうね、じゃあ次はこういう感じでいけば大丈夫」というように、いったん一緒にほっとしたいっていうのもある。そうすることでたぶん、以前自分の「つまりなんとかで」を外された怨念みたいなものは回収しているのかも。相談者さんの思いを汲んで「その通り!」って感じてもらえるようなことを言いたいなと思ってる。
ーうんうん、なんかスーッとするような
かずみ 2人で同じ経験をするみたいな。いったん成仏して、ほんで、これからどないする?みたいな相談に入りたいよね。「あなたの1時間前までのことはいいんですよ、未来 にいましょう」みたいなことは、自分は言ってほしくない。だからそういう言葉を言わ ず、ちょっとでも共感できたことで、むかし共感されなかった自分の時代が癒されているかもしれないです。無念なこともいろいろあったからね。
もうちょっとタイムを出したいなと思って
ー一般人だと、相談された内容に共感しづらいときもあったりします。例えば相談者の人の子どもがとても優秀でAの進路をとるかBの進路を選ぶかで迷っているとき、自分のほうはもう、生きるか死ぬかで悩んでいるとか。...そんな状況だと普通は悩みのチャンネルが合うことはない。でも「自分の物差しでこれは0.5の悩み」っていうのと「相談者の物差しも0.5んとこだよ」っていう部分は合わせることができますもんね。
かずみ そう。「オーマイガー」っていうのは一緒だね、っていうのは理解できるから。 でも例えば優秀な子どもを持つ人は「そんなん悩みに入らんやん」っていろんな人に言われてきたかもしれないから、むしろ。威張ってるとか、いろんな捉えられ方をしてる人がおるかもしれんね。けど、予定と数ミリ違うって大変なことじゃんね。それはみんな同じ。
ーうん。
かずみ だから人を癒してよかった、っていうよりかは、そうしてもらいたかった自分がいて、人に共感してもらうことで、癒されたかったなっていう思いが大きいかな。
ー今の話を聞いて北川さんはどうですか。
北川 私はですね、喋ってるときも自分が伝えてるわけじゃないんですね。私なんですけど私じゃないから、
ーなるほどはい。
北川 だから(占いのときに)聞いていて私が勉強になります。こういうふうな感じで伝わるんだー、と思ったり...捉え方にしても「ああ、この人はこんなふうに受け取るんだ」っていうのを見て、私が癒すっていうより、すごく学ばせていただいてますね。
ーお二人のお仕事って、自分がクリアじゃないとできないような気がするんですが...日々ご自分を磨くとか、鍛えるみたいなことはしていますか。
北川 トレーニングとは思ってないんですけど、私は走るのが好きでランニングをしてい ます。やっぱり身体をきちんとしてないとなって思います。スパビーチから鶴見の頂上ま0で走るタイムレースがあって、毎年、参加しています。もうちょっとタイムを出したいなと思って。
-すごい。タイムは伸びていってるんですか。
北川 トレーニングのときに身体を壊したりとかいろいろあったんだけど、やっとまた回復しまして。他の大会にも出たいなと思っているところです。
ー心の面で鍛えていることは
北川 これは訓練みたいな感じで、俯瞰して自分を見るっていうことを気をつけてやってますね。同一視と同調って違うんですよね。同調をしている場合って相手がほっとするんですけど、相談を聞いてすごく疲れるときっていうのは、同一視しちゃってるってことが あります。だから、同一視しないように気を付けています。
ーなるほど。かずみさんは鍛えたりとかしてますか。
かずみ 心の面でいうと私は「普通」っていうのはすごく大切で尊いと思ってる。普通っ てどこにあるんだろうっていつも測っている。普通から全然はみ出てもいい。でも、200m離れてるのか、2センチ足らずなのかが分からなくならないようにはしてる。普通のサラリーマンとか普通のパートの人が日々を暮らしている感覚を失わないようにしたいと思っています。
次回は「心ってどこにあるんでしょうか?」お二人が答えた心のありかは違うけど、どち らもストンと腑に落ちるから不思議です!
占い対談5へつづく...
2024/05/17(金) 19時頃 更新予定!!
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プロフィール
さとうかずみ
「視える家系」に生まれて幼少期から不思議な体験をしながら、それを普通のこととして暮らす。20年くらい前から頼まれれば占いをするようになり、その後10年ほどして別府での会社員生活を終了。旅をしながら手相占いやチャネリングをする「旅する占いkotan」として、国内各地で活動している。2021年から拠点を沖縄に移しつつ、時々別府を訪問。手芸が得意でアダンの帽子を編んだり、縫いものをしたり。温泉が大好き。
https://www.instagram.com/tabiura/
北川晶子(きたがわ・しょうこ)
見えないエネルギーに繋がることができる家系に生まれつく。九州の高原や山に魅せられ、25歳の時に関東から別府に移住。占いの場ではその人それぞれが持つ魂本来の波動をキャッチし、魂の言葉を代弁。相談者にメッセージの橋渡しをするコンサルタント的な役割をする。開運をサポートする勉強会や、個人セッションなどを開催。お菓子作りも得意で、発酵バターを使用したシナモンロールを販売することも。走ることが大好き。
https://www.instagram.com/kitagawa_syouko/?hl=ja
Magazine Crew
三浦順子(あのね文書室)
ライター/インタビュアー。 大分県の片隅でドタバタと4人の子育て中。猫3匹と6人家族で暮らしています。元地方紙記者(見出しとレイアウト担当)。2019年、インタビュー記事を書きはじめました。2022年からは地方紙と専門紙の契約ライターもやってます。
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戸倉江里
2012年東京より耶馬溪に移住。出身は京都府舞鶴市。写真家、編集者、制作業に携わる。お米と大豆と野良仕事 <とくら家の食べるもの> を夫と共に営む兼業農家でもある。お米の季節は <つどう、たんぼ> 開催。ワークショップでも援農でもない、一緒に体を動かして一緒にご飯を食べる時間をご一緒しましょ〜!
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