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歌詞書いたり、楽器弾いたり、音楽作ったり、本の感想書いたり。 良いものをあげていきたいので、更新頻度遅めです🙇‍♀️ Instagram:@kotobasagashi

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【詞(私)的解釈】阿南くじら『なのに、千輝くんが甘すぎる』好きな人の纏う空気

阿南くじらさんの「なのに、千輝くんが甘すぎる」 好きだった人にフラれ、傷ついた真綾の前に現れたのは学校1のイケメン、千輝くん! 真綾の傷が癒えるまで「片想いごっこ」をすることに。それは次第に「両思いごっこ」へと変化していきますが、その裏にある2人の気持ちから目が離せない、楽しみな作品です。✨ 好きな人と見る景色はなんだか特別に見えたり 違う色に見えたり。 なんだかもどかしい2人の気持ちに重ねながら、 「好きな人と見る景色」について書いてみました。 前半は真綾ちゃん、後半はち

    • 【読書記録】青山美智子『赤と青とエスキース』

      「完璧な結婚」 絵と額縁がぴったりと合わさることを、ヨーロッパの額縁業界ではそのように表現したらしい。 人と人に限らず、何か心躍るものに出会したときには高揚感が沸き起こる。 『青と赤とエスキース』 私が今まで読んできた本の中でも、本当に心に残る作品になった。 まさに、私にとっての「完璧な結婚」という感覚だった。 (本側の思いは分からないので、これは片思いだろうか?笑) この物語は、オーストラリアに留学したレイが、現地に住む日系人のブーと出会ったことから始まる。 彼らは、

      • 【読書記録】青山美智子『月の立つ林で』

        気がつけば2023年初めての投稿。 青山美智子著『月の立つ林で』 悩みを抱える5人にスポットを当てた物語。 彼らの共通点は、タケトリ•オキナという男性のポッドキャスト『ツキない話』のリスナーであること。 都会に越してきてからなのか、 特に月を見る/見かける機会が減ったように思う。 街の灯りが明るい現代では、昔の人よりも月の光を頼る機会は減っているかもしれない。 しかし、私たちは今でも、何か願いを込める時に月を眺め、月は、私たちに不思議なパワーを与えている。 新月の日は

        • 【読書記録】川上洋平『余拍』音が鳴り始める、その前に。

          2022/10/2 憧れの人に会った。 [Alexandros]のCEO、川上洋平。 彼の初となるエッセイ『余拍』の発売記念イベント。 彼から手渡しでポストカードを受け取った。  あまりにも素敵な日になった。 CEOは訳すと”最高経営責任者”になるわけだが、 バンドの”リーダー”ではなく、”最高経営責任者”…と彼は自分を称す。 バンドの結成譚。紆余曲折。デビューまでの長い道のり。 この世に産み落とし、育て上げ、磨き上げてきた、バンド。 バンドのすべてに血が通い、ディレクショ

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        【詞(私)的解釈】阿南くじら『なのに、千輝くんが甘すぎる』好きな人の纏う空気

          【読書記録】辻村深月『傲慢と善良』

          ※ネタバレも含みますので内容を知りたくない方はご遠慮ください💦 意思決定というのは辛いものだ。 人生は選択の連続。 今日は何食べようくらいの選択ならなんてことないが、進学、就職、恋愛、結婚…。 人生の大きな選択には、多くの迷いと不安とがつきまとう。 周りの声、自分の心。折り合いをつけるのは難しいと思うときがある。 この物語は、坂庭真実と西澤架という二人の”婚約”がきっかけで始まる物語だが、 あるきっかけで彼女の「過去」を知っていく中で、互いの中にある傲慢さ、善良さ、そし

          【読書記録】辻村深月『傲慢と善良』

          【詞(私)的解釈】MIYAMU『ホワイトカメリア』

          恵比寿のとあるバーを軸とした6人の恋愛物語、MIYAMU『ホワイトカメリア』。 今回は登場人物の1人、吉倉紫葵(よしくらちな)にスポットを当て、 物語と重ね合わせながら私なりに解釈してみました。 一番好きなキャラクターだった紫葵ちゃん。 成瀬との恋愛で感じた紫葵ちゃんの気持ちを想像しながら、 「気持ちとは裏腹のどうにもならない恋」をテーマに書きました。 『助演女優』 不埒な心で 曖昧な態度で けしからぬ顔で微笑んでる キラースマイル 不用意な優しさは 私を傷つけるサイ

          【詞(私)的解釈】MIYAMU『ホワイトカメリア』

          【読書記録】MIYAMU『ホワイトカメリア』

          失恋バーのオーナーMIYAMUさんとイラストレーターyasunaさんがおくる、 大人の恋愛小説。 大人になったら、もっと余裕をもって、 スマートに恋愛できるようになれると思っていた。だけど、違った。 大人になっても、恋の前では皆囚われの身だ。 好きな人を誘うのはグッとハードルが上がるし、 進むべからずと思っていても、気づいたらあの人を気にかけてしまう。 焦ったい距離、素直に言葉で伝えられたら良いのに飲み込んだ言葉…。 そんなやりとりが切なくて、愛おしい。 この作品は、ある

          【読書記録】MIYAMU『ホワイトカメリア』

          【読書記録】『宇多田ヒカルの言葉』①〜『HEART STATION』から『Utada Hikaru Single Collection Vol.2』まで〜

          口でうまく伝えられたら、歌にする必要はない。 そう思うときがある。 口下手な私は、文字や歌に助けられている。 口だと、重要な時に言葉が出てこなくて、 あとから、ああ言えばよかった…。と後悔する時が多々ある。 あとから、自分はあの時こう考えていたんだ…。と整理がつく。 口が立つ人が心底羨ましい。 そんなことは私にとっては日常茶飯事だが、 特に、恋愛や誰かとの別れの曲面など、「口にできなかった思い」は 誰にでもあるだろう。 そんな時、それを代弁してくれるような、優しい言葉。

          【読書記録】『宇多田ヒカルの言葉』①〜『HEART STATION』から『Utada Hikaru Single Collection Vol.2』まで〜

          【詞(私)的解釈】ドラマ『最愛』

          金曜ドラマ「最愛」 誰かが誰かを想い、その想いが複雑に絡み合って、 真実を隠す。 毎週切なくて、苦しくて、でも続きが気になってしまって考察したくて… 2、3回は観直してしまう。最愛沼にハマっています。 宇多田ヒカルさんの曲がかかるたびに、切ないシーンが重なって 涙してしまうのですが、ドラマを元に自分なりに解釈して書いてみました。 言いたいことを言うにはちょっと息苦しい世の中とも 何となく重なった気がします。 ーーーーーーーーーーーーーー 思いばかりで生きる私だから

          【詞(私)的解釈】ドラマ『最愛』

          【読書記録】鷺沢萠『F 落第生』

          学生時代、模試で読んで忘れられない作品だった。 つい最近、人生の中でも数えられるくらいに底まで落ち込んで、 ふと思い出して本棚から取り出した本がこの『F 落第生』だった。 「落第生」の話なのに、何故かスッキリとした気持ちになれる不思議な文章。 模試の問題文として読んだ文章だったのに、問題を解きながらも、最後の数文でこんなに心を持っていかれる作品があるのか、と印象強く残った。 この本に収録されている「家並みの向こうにある空」という短編の途中から出題されていた。 全部読みた

          【読書記録】鷺沢萠『F 落第生』

          【作詞(詩)】新しい時代と自分について

          「風の時代」と呼ばれる新しい時代が始まって、 変化に戸惑い、窮屈で不安を感じる事の多い日々が続いています。 私もこの変化に戸惑い、不安を感じ、この状況になる前の楽しさを 恋しく思う1人です。 23歳から24歳。早生まれなので、周りの友達は25歳に。 この状況じゃなく、もっといろんなものを見て、いろんな経験をできていれば 今の私はもっと変わっていたのかな? なんて、ないものねだりなことを考える日々。 でも、一生のうちにこの年齢を経験できることは一度しかないわけで そんなこと

          【作詞(詩)】新しい時代と自分について

          【詞(私)的解釈】横槍メンゴ『一生好きってゆったじゃん。』

          横槍メンゴ『一生好きってゆったじゃん。』 傷つき、ボロボロになりながら。 それでも可愛く生きることを夢見るあなたと私へ。 ーーーーーーー 本当に欲しいものは 手に入らなかったり 他人(ヒト)の欲しいものは 手に入ってしまったり。 辛い事のあった日は 愛される夢を見た 愛は欠陥だらけで 失敗を繰り返すんだ 消費される言葉 消費される笑顔 他人(ヒト)の前で作り上げた私のイマジナリーライン その線を越えて 別の世界線へ 手を差し伸べてもらわなくたっていいよ 今この世界を

          【詞(私)的解釈】横槍メンゴ『一生好きってゆったじゃん。』

          【詞(私)的解釈】朱神宝『コーヒー&バニラ』

          朱神宝『コーヒー&バニラ』 MBS系列でドラマ化もされた作品です。 読んでいると恥ずかしくなったり、でも憧れが詰まっていたり そんなこのマンガを読みながら 「好きという想いに身を任せること」をテーマに、詞を作ってみました。 タイトルの「スカーレット」は カクテルの「スカーレットオハラ」と、「スカーレット」 の花言葉「純愛」を意識してつけたものです。 恋をすると盲目になったり、楽しくて浮き足立って まるで酔ったような感覚になる。 そして、「スカーレットオハラ」のように甘酸っぱ

          【詞(私)的解釈】朱神宝『コーヒー&バニラ』

          【読書記録】町田そのこ『夜空を泳ぐチョコレートグラミー』

          息をする。 息を吐く。 ただそれだけのことなのに、 苦しさを覚えると、気づけば呼吸が浅くなっている。 自分の居場所に満足しているひとはどのくらいいるだろう? 楽に呼吸をできているひとはどのくらいいるだろう…? 必死にヒレを動かして、自分なりに答えを求めて、 そこが居場所なんだって自覚するように。 それとも、 他の広い海を求めてもがくように。 囚われない、自由な自分でいれたらなんて楽だろうと思うけど、 何にも囚われていなひとなんていない気がする。 自分の住む街や家族と

          【読書記録】町田そのこ『夜空を泳ぐチョコレートグラミー』

          【詞(私)的解釈】ドラマ『着飾る恋には理由があって』

          社会人3年目になって、目まぐるしい日々に追われたり、 責任を感じるような事も多くなってきました。 ドラマ「着飾る恋には理由があって」を観ていると 忙しい日々の中で頑張るくるみに共感できる部分もあるし、 駿のように自分にないものを持っている人との出会いの魅力も わかるなあと思います。 今結構楽しみにしているドラマなのですが、インスパイアされて?、 あとなんとなく最近の自分の状況とも相まって良い詞が書けたので 投稿します。 音はなんとなく作り途中なので、またできたら。 ーーー

          【詞(私)的解釈】ドラマ『着飾る恋には理由があって』

          【読書記録】重松清『とんび』 家族は育つ。

          母を亡くした、父一人、子一人の三十年間の記録。 ♦家族は育つ。 親も子育てに迷い、失敗し、それでも子どもを育てていく。 そのように私を育ててくれたのだろうか。 この本を読むとそんなことを考える。 私は親という立場をまだ経験していないけれども、 父や母に「迷い」や「失敗」なんてものはないと思っていた。 だけど、 今、母が結婚し私を産んだ年齢に近づき 今の自分にもし子どもがいたら 教えられることなんて、何にもないような気がするし 私自身がまだ成長が足りていな

          【読書記録】重松清『とんび』 家族は育つ。