竜王戦プレミアム第1局渋谷2日目
竜王戦2日目。
能楽堂観戦は、封じ手開封と昼休明けの2回です。
封じ手はこの一手と言われた△3三銀で、藤井くんはすぐ指すかと思いましたが指さず、残念ながら指す姿は見られないまま退室。
その後に最後の竜王戦トークがあり、昨日のトークと打って変わり、藤井(猛)理論の将棋基礎講座になりました。
これが超初心者向けですごくわかりやすかったです。指す将の端くれの片隅の私は説明盤面を悉く撮影し、説明もメモを取りました。
あとで藤井先生の基礎講座ファイルを作ろうと目論んでいます。
藤井先生と貞升女流の掛け合いが漫才みたいで笑いが絶えなくて、将棋講座と思えないくらい抱腹絶倒。
藤井先生と貞升先生のコンビ、最高でした。
竜王戦ランチ、2日目はフレンチ。デザートが1日目に対局者が頼んだおやつのミニチュア版で、ものすごく可愛いです。食べるのがもったいない!
ミニサイズはおそらく竜王戦プレミアムでしか食べられないと思うので、とても良い思い出になりました。ボリューム的にもこれくらいがちょうど良く、2種類食べられるのも嬉しいです。
ランチ会場のそばに封じ手を飾っていただき、貴重なものを見ることができました。今回は特に勇気印の封じ手を生で見れて感動(?)もひとしお。
昼休明けの観戦は、2日目も勇気先生が早いうちに戻っており、考え悩む姿を静かに見届けました。
退室する時、これでもう最後なんだと名残惜しい気持ちで、また勇気先生の背中越しに藤井くんの姿を目に焼き付けました。
右肩に重心を置いて集中して考え抜く姿はまさに沈思黙考、盤上没我という風情。
どうかどうか勝たれますようにと心の中で念を送って、能楽堂を後にしました。
その後に大盤解説会。大盤解説会から参加のお客さんも大勢おり、720人の将棋ファンで広大なボールルームは超満席。壮観!
こんな煌びやかで大人数の大盤解説会は、他ではなかなか見られないのではないでしょうか。対局者も解説者もこの光景は嬉しいに違いありません。
将棋は終盤までほぼ互角で徐々に私の胃が痛くなりましたが、△2五桂への▲1七桂がかっこいい一手で、一瞬の切れ味が炸裂して終局。お互い目立つ悪手はなく、いい将棋、いい勝負だったと思います。
藤井くんが一勝目をあげてホッとしました。
局後のご挨拶で、勇気先生が楽しかったと仰ったのが印象的でした。
夢のような竜王戦プレミアムの3日間は、こうして最高の形で幕を閉じました。
しかし竜王戦はこれからまだまだ死闘が続きます。
天才対天才の戦い、怖くもあり、楽しみでもあり。
帰りに昨日に続いてかるめらで夕飯(プラン外)。勇気先生の召し上がった「国産牛ビッグハンバーガー」をいただきました。
ハンバーガーの大きさとボリュームをお伝えしたいのですが写真だとうまく伝わらないのが残念です。大きいんです、ホント。
竜王戦プレミアムは今回は75000円。高額ですが、それに見合った価値ある内容でとても良かったです。3日間至れり尽くせりの充実のプログラムでしたし、前夜祭、能楽堂、大盤解説会が指定席だったので席取り合戦もなく、早くから並ぶ必要も焦る必要もなく、それがまた良かったのだと思います。
もしこの拙文をお読みになって、竜王戦プレミアムに行ってみたいなと思っていただけたら嬉しいです。