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韓国ドラマの世界を旅する「韓ドラ考察」

「愛の不時着」に出会ったことがきっかけで、韓国ドラマという新しい世界に足を踏み入れた。
結構な数のドラマを見たが、今のところ「愛の不時着」を超えるものには出会っていない。それほど強烈に「愛の不時着」に心を捕らえられてしまったのは、他のnote記事で何度も書いているが、主人公リ・ジョンヒョクのせいだ。

ともあれ、「愛の不時着」から私の韓国ドラマの旅が始まった。

まずは、愛するリ・ジョンヒョクを演じたヒョンビン主演のドラマ6つを完走し、「愛の不時着」の脚本家パク・ジウンの作品2作を観了。現在、「プロデューサー(現在3話まで鑑賞)」という現代劇を鑑賞中で3作目に突入している。

その他にも「椿の花咲く頃(残すところあと数話)」「品位ある彼女(現在2話まで鑑賞)」「太陽の末裔(現在11話まで鑑賞)」を同時並行で鑑賞中(どんだけ観てるのか…)。

まだまだ韓ドラ初心者の域を出ていないけど、「韓国ドラマは本当に層が厚い」というのがこの数ヶ月で感じたこと。

私にとって韓国ドラマといえば、「財閥モノ、記憶喪失、不治の病、ファンタジーなど、極端な設定や誇張されたお涙頂戴的メロドラマ」というイメージだった。

実際に「愛の不時着」でも韓ドラ好きな北朝鮮特殊部隊隊員ジュモクが、

「南朝鮮のドラマでは記憶喪失だらけです」
「資本主義社会に多い病気」


と、したり顔で話す笑える場面があり、その事実を象徴している。(少々ディスり気味にこれをセリフで言わせるあたり、「記憶喪失」が韓国ドラマの定番だったことがうかがえて興味深い。)

今でも記憶喪失をはじめ、極端な設定を盛り込んだ作品は健在だが、それらは着実に進化を遂げた。実際に過去の作品と最近制作された作品ではレベル感に大きな差があるように感じる。

この、進化を遂げた大きな理由には、韓国ドラマブームが作った「目の肥えた視聴者たち」の存在があると思う。

人間は一度「刺激あるもの」を知ってしまうと、同じようなレベル感のものを求め続けてしまう。それに応えようと極端な設定でドラマを制作すれば、確かに視聴者の関心を引きやすいが、同じパターンになりがちで飽きられてしまう。

この難しい状況を乗り越え、制作側はあの手この手でエンターテーメントを作り出す。試行錯誤を繰り返し「目の肥えた視聴者たち」が楽しめるドラマを制作する努力を続けてきた結果が現在につながっているのだと思う。

そうは言っても、ストーリー展開や設定はバリュエーションが無限にあるわけでもなく、視聴者を飽きさせない作品を作り続けるのは本当に大変だと思う。

しかし努力の結果、現在の韓ドラ界では、人気を誇る中毒性のある恋愛メロに限らず、様々な分野で良質なドラマが数多存在する。その甲斐もあって、アジアにおける韓国ドラマの勢いは止まらない。


その一例だが、私が受講しているオンライン英会話の先生(フィリピン人)によると、フィリピンでの韓国ドラマの人気は凄まじいらしい。

フィリピンにおいて韓国ドラマは「Kドラマ」と呼ばれ、非常にメジャーなエンターテイメントとして愛されているとのこと。


かつてアジア圏では日本のドラマが全盛期だった時代もあった。
かなり昔の話だが、香港在中の香港人大学生と交流したことがある。彼らはキムタク主演のドラマをはじめ、他の日本のドラマや芸能人にとても詳しかった。

今の香港で、日本ドラマや韓国ドラマがどういう位置付けなのかはよくわからないけど、いずれにしてもNetflixのような世界で配信されるプラットフォームがあるおかげで、海外ドラマ視聴のハードルはグンと下がっている。このことが、「愛の不時着」にみるような世界的ブームに繋がっているのは間違いない。


さて、せっかくなのでもうしばらく韓国ドラマの世界を旅&研究してみたいと思う。いまだに「愛の不時着」をリピートしている私だが、現在鑑賞中の作品を見終えたら、次は「梨泰院クラス」「賢い医師生活」「トッケビ」あたりにチャレンジしてみるつもり。

(day 94)


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