2020年 どんな旅ができるだろうか
2020年は「旅する年」にするつもりだった。
海外で見たもの、感じたものを写真で記録したいと考えていた。
しかしこのコロナ下、年初の目標はあえなく頓挫。
その代わりに今できる旅、すなわち在宅でできる旅として、映画やドラマ鑑賞に時間を割く今日この頃。
今いる場所と別の世界を知るという意味では、これも一種の旅であることには間違いない。
この旅では「愛の不時着」というかけがえのない出会いがあったことで、思いもかけず今まで縁のなかった「韓国ドラマ」の世界を知ることになった。
これを写真で記録するのは困難なので、noteの記事として思いのたけをぶつけている。
それはそれとして、今、すごく旅に出たい。
もう直ぐ八月になろうと言うのに、在宅生活がデフォルトになって以来季節の変化にも疎くなり、なんだか知らぬまに時が過ぎていく怖さみたいなものを感じている。
オンラインでたいていの事はできてしまうけど、そして、その生活を気に入ってはいるけれど、未知の場所に実際に足を運び、目で見て、空気を感じたいと心が疼く。
さて、トップ画像は去年の12月に旅行したシェムリアップでの一枚。
タイとの国境付近にあるプレアヴィヒアという遺跡。
この日は乾季にもかかわらず暑い日で、遺跡に照りつける日差しがかなりきつかった。
また、シェムリアップ中心部から離れた場所だったので、有名な遺跡にも関わらず人はまばら。
太陽、そして風雨にさらされながら時を重ねてきたであろうそれらを、時間の許す限りひたすら眺めた。
静かで、厳粛で、私の日常とははるか遠い世界がそこにはあった。
そして、飛行機で8時間もかかる東アジアの国から来た人間が、タイとカンボジアの国境付近で、両国の争いの歴史に思いを馳せながらその場所に立っているという事自体がとても不思議な気がした。
でもそれこそが旅なのだ。
今は国内旅行さえままならない東京都民としては、実際の旅はしばらくお預け。
でもせめて旅への想いを胸に「在宅での旅」を粛々と楽しむ所存。
(day 87)