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日本の教育のこれから

仕事の講習にて。
今日の講師、多分、維新以外の野党支持者の可能性が濃いな?
そう思わせる内容だった。

講習内容は、「教育の内容はここ数十年で、知識の詰め込みから、対話などで考えを深めるやり方に変化している」という内容を、海外の在り方を事例に日本の今やこれからを考える、というものだった。

配られた資料はその講師が作成したそうだが、そこには事例が淡々と書かれているのみ。

私が面白いなと思ったのは、そこに書けないであろう内容を講師の口頭で聞けた時。

日本の子どもたちは知識を暗記して回答するテストは世界トップクラス。
しかし、意見表明の力は真ん中くらい。

ここまでは資料にも書かれている。

あるテストでこんな問題が出たという。
「Aさん『ラクガキはいけないことだ』Bさん『ラクガキもアートの一つだ』あなたはどちらに賛同するか。理由を論理的に述べよ」
こうした問題に、日本の学生は無回答の空欄で提出する人が多いと。

思考を言葉にする能力が低い、それも理由の一つのようだが(明言していたか聞き逃してしまったので不明)、私が注目したのは更に別の理由。

ある学生が「私もこの問題には無回答で提出すると思います」と答えたそうだ。
講師は
「なぜなら、学校の先生が『みんなのテストの回答は見ないよ』と言ったとしても『ラクガキは良いことだ』などと回答すれば、後々何か面倒なことになる、と今の子どもたちは大人の背中を見て学ぶ。自分の意見がちゃんとある。なのに言えない生きづらさを抱えている」と補足する。

「中国、シンガポールは独裁国家。日本の教育現場がそちらへ向かうのか、民主主義を守れるのか、今、岐路に立たされている」

えええ!?この流れはもしやw

講師は続ける。
「過去に、とある教員が教育長に盾突いて反対意見を述べた。その教員だけ契約更新されなかった。彼は裁判で訴え、最高裁まで行ったが最高裁の判決は『報復人事ではない』だった」
「皆さん、皆さんは自分の意見を言えますか?管理職が書類を全てチェックするかもしれない。そういう中で」

「或いは例えば、憲法改正についての意見を人に話せますか?」
「先日の参議院選挙、投票率が低下していましたよね。これも深刻な問題です」

うおおおおおおおキターーーーーーーー!!!!!!
多分この方、本当は政治というか、日本が危機的状況だってことを教育に限定せずに話したくて堪らなかったんじゃないのかww

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この講義はサテライト式で、全国配信のものでした。
なので、私と同じ会場にいた20人くらいの他、全国で数百名が視聴したそうです。
感想アンケートは絶賛しておきました。

ただ残念だと思ったのは、その辺りの話について「よくわからなかった」「つまらなかった」と周りで言っている人がいたこと。
場の空気を読んで心にもない発言をしたならいいけど、本音だとしたら、いい大人がこれか…と思ってしまう。

そんな人が全てでは無かったならいいけど。
何人の心に響いたのか。
わからないけど、今日の講師の方は、よく言ってくれたと思いました。

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