ビューティフル・ボーイ観た(ネタバレあり)
ただ薬物中毒の男の子が家族の愛のお陰で立ち直りましたってだけの話ではなかったので、おもしろかった。
・“管理されたくない”と言っていたニック、でも治療施設(?)には「私たちは管理できない」の文字
・薬物中毒は一人で立ち直ることは難しい
でも”周りの支えが大事です”というプレッシャーに、周りの人がしんどい思いをすることもあるだろうなと思った。娘を過剰摂取で亡くしたお母さんの「生きてるときから喪に服している気持ちだった」っていう告白もすごく切実
・カレンはニックを車で追いかけて、追いついたらなんて言うつもりだったんだろう?
・サーフィンのとき「ニックは良いけどジャスパーはダメ」と言われて、ニックは自分が信頼されていないことを察する。そういう些細な言葉(の機敏)で落ち込み、それを解消するためにまた薬に手を出してしまうのかな。不安、悲しみ、ストレス解消法が薬だけになってしまうんだろう
・“優秀な人ほど“というよりは、薬に手を出す根本の原因が別にありそう。心の穴を埋めるための手段がたまたま薬だった。手に入れやすい環境という要因も入ってくるだろう
・理性で抑えられない場合にどうしたら良いのか。「頭ではわかっているけど、一回なら大丈夫だと思った」とか。人間どうにも一人では抱えきれない気持ちがある。そういうときに周りに相談できる人がいれば良いけど、いないときは?そういうときでも公共の電話番号(いのちの電話のような)にかけられない人はいそう
・刷り込みレベルで薬物に手を出すとこんなことになりますっていうのを広めていくしかないんだろうな。「これはなんか毒キノコっぽい」とか、知識がなくても感覚で「なんかヤバいことになりそう」って認識できるような教育も必要だよなー
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