【1月に読んだ本】原田マハ「モダン」
こんばんは☺︎
mint(みんと)です。
最近は読書する時間が増えたように思います。
必ず月に1冊は、読書するという誓いをしたので、1月の1冊をご紹介。
したかったけど、文章にするのに大変時間がかかってしまい、もう2月も終わり…
◯◯◯
原田マハ著「モダン」は、ニューヨーク近代美術館MoMAを舞台にした作品5編の短編集。
その中のひとつ「中断された展覧会の記憶」は、東日本大震災をテーマにした作品でした。
2024年は、あまり晴れやかなはじまりではなかったように思います。
飛行機事故があったり、大きな火災、そして北陸の地震。
新しい年の幕開けに不似合いなニュースを見て、辰年は波乱の年になるといういいつたえは間違いではないなと思ったりしました。
特に地震は誰が悪いとかじゃなくて、誰のせいでもなくて、どうしようもないだけにかなしい気持ちになるばかり。
それも新しい年のはじまりに。
「中断された展覧会の記憶」では、福島で念願の開催であったアンドリュー・ワイエス展が、地震・原発事故により、その目玉となる作品の展示が叶わなくなってしまいます。
準備して準備して、成功を願って願って、やってきたものが自分の力ではどうしようもないものに邪魔されて、いじわるされて、諦めなければならなくなる。
それほど辛くてかなしいことはないなと思います。
そういえばコロナ禍でそんな経験をしましたね。
でもそんなときこそ、アートや芸術の力が発揮されると私は信じています。
そんな気持ちを改めて確認して、じんわり泣きたくなる作品でした。
他にも「ロックフェラーギャラリーの幽霊」は、想像してちょっと暖かくなる作品でしたし、「私の好きなマシン」も好きになっちゃうお話でした。
【今日のカバー写真】
最近レコードを収納する棚を購入しました。
ただの木製の箱だけど、それでもやっぱりちゃんとした箱に入れるだけで、雰囲気が全然変わりますね。
今年の目標に自分の部屋を理想に近づけることをあげていますが、本当に少しずつ私の城がアップデートされるのは楽しいものです。