【読書 #32】今秋読んだ本
こんばんは☺︎
mint(みんと)です。
今日は最近読んだ本をいくつか紹介。
今秋は読書の秋にしたいと思っていたので、いつもよりは意識して読書する時間が取れたかな。
本格的に冬になる前に記録しておきます。
◯◯◯
1.「国宝(上)(下)」吉田修一著
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職場の人にすすめられて読んだ。
ある歌舞伎役者の一生を追った作品。
非常に美しい小説だった。
特に京鹿子娘道成寺のシーンは、その場の匂いとか色彩が小説から浮かんでくるような気がした。
夏にちょうど尾上菊之助の京鹿子娘道成寺を見たということもあって、印象的なシーンだった。
大学4年で就活も終わり、コロナ禍でやることもないとき、夏目漱石の「それから」を考える文学部の講義を受けたことがあった。
自分の学部の講義とは、全く関係ないけど、面白そうだったから履修した。
初回の講義で「それから」の色の表現に注目して読んでこいという宿題が出た。
ということで、初めてちゃんと「それから」を読んだ。
特に冒頭の椿の花がすごく印象に残って。
なんかわからないけど、やけに鮮明にその椿の花を想像した。
冒頭の文章は気に入って、印刷して手帳に貼ったりしてた。
それからというもの豊かな色彩を感じる小説は、すごいぞと思う。
この「国宝」もまた、歌舞伎役者が躍動する舞台の“色”を感じるとても美しい作品だった。
すすめてもらわなかったら、読んでなかったと思うから、とてもいい出会い方をしました。
2.「大学とは何か」吉見俊哉著
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ずっと大学は何をするところなのか考えてる。
なんであるの?
どうしてできたの?
今ある大学はあれでいいの?
次の春で大学に勤めてから2年が経つけど、なんにもわからない。
ずっと知りたいと思っている。
どっかの記事で大学職員はこれを読めという本がリストになってて、その中に入っていたので、図書館で借りてきた。
この本では、大学はどうやって生まれたのかを丁寧に書いてくれている。
今の大学の原型ができたのはなぜか、いつか、そんなことがわかる。
大学の基礎を知ったような気がする。
ちびちび読んでいたら、図書館の返却期限がきちゃって実は全部は読めてない。
また借りに行く。
3.「モモ」ミヒャエル・エンデ著
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これはまた有名な児童文学。
職場の先生が貸してくれた。
いつだってゆったりと生きていたいよね。
急かされるのはちょっとムカムカしちゃうし、私には私だけの時間的感覚がある。
自分のペースを乱されちゃうと、落ち着かなくなる。
ゆったり。冷静に。どっしりと。優雅に。
いつもそんなスタンスでいたい。
4.愛なき世界【三浦しをん著】
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「舟を編む」を読んだときから、三浦しをんさんの作品が好き。
この作品は、いつだったか新聞を読んでたら、大きな広告になってたから、友だちを駅前の小さい本屋で待ってるちょっとの間に買った。
まだ上巻しか読めてない。
植物について研究する院生と彼女の研究室にいつも出前を運ぶ洋食屋の青年のお話。
彼女が通う大学は、東京大学がモデルになっている。
東大にはどんな学生がいるんだろう。
毎日どんなことを考えてるんだろう。
なぜ東大で勉強しようと思ったんだろう。
東大のお友だちほしいな。
【今日のカバー写真】
先日ひとりで大阪中之島美術館に行った帰り道、夕日がほんとうにきれいだった。
まだ本格的な冬はこれからという感じだけど、ずいぶん寒くなってきた。
晴れの日は、昼も夜も空気が澄んでいて、空が清々しくきれいだ。