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短編小説③『謎のチョコレート。』

□2月14日(日) 13時10分

 真上夏まうえ なつはアパートの自室で目が覚めた。

 トイレに行こうと起き上がる。頭がガンガンする。完全に二日酔いだ。
真上はあまり酒が強くなかった。普段は自宅で晩酌することもほとんど無い。しかし、昨日は珍しく夜遅くまで自宅で飲んでいた。

 今日はバレンタインデーだった。

 真上は去年のバレンタインデー直前に彼女と別れて以来、浮いた話など何も無かった。
 もちろん今日も特に予定は無い。日曜日で大学も休み。バイトのシフトも入っていなかった。

 その時スマホが「ピロンッ」と鳴った。
 メッセージアプリを開くと友人の小島からこんな文章が届いていた。

「ゲームソフトを返しにきたけど家にいなかったから1階のポストに入れておいたよ」

 小島は、真上と同じ大学の同級生で、同じゼミに所属していた。

 2人は現在大学3年生だが、1年生の時から仲が良かった。新入生歓迎会の時に意気投合し、一緒に朝までゲームをしたり、キャンプに行ったり、ブックオフをハシゴしてBLEACHを全巻揃えたり、2人で色んなことをした。真上にとって小島は「大学内で1番仲の良い友人」と言える関係だった。1ヶ月ほど前に「モンスターファーム2」のソフトを貸していたので、それを返しに来たのだろう。真上は二日酔いで爆睡していたので、小島が自室を訪れたことに気が付かなかった。
 真上は部屋を出て階段を降り、1階のポストに向かった。このアパートは木造3階建てで、真上は2階の203号室に住んでいた。家賃は3万5000円。決して広くは無いが、大学生の1人暮らしには十分だった。全ての部屋のポストが1階のアパート入り口に並んでおり、真上は「203」と書かれたポストを開けた。久しぶりに開けたのでチラシやダイレクメールなどが山のように溜まっていた。真上は毎日ポストを開けるという習慣が無かった。予想通りポストの中には「モンスターファーム2」のソフトが入っていた

 そしてもう1つ、何か箱のような物が入っていた。20センチほどの正方形の箱で、綺麗にラッピングされていた。真上は直感的にそれがチョコだと分かった。

 部屋に戻り、箱を開けてみるとやはりチョコレートだった。形が少しいびつだったので、市販のチョコレートではなく、手作りのようだ。そして箱の中には1通の手紙が入っていた。

 このチョコは誰からのチョコだろう?

 真上は昨日の出来事を思い出していた……。



■2月13日(土)  9時00分

 真上は授業を受けるために大学構内にいた。

 真上は外国語大学に通う大学3年生で、土曜日は午前中のみ授業がある。1時間目の授業はミャンマー語の授業で、ミャンマー語で書かれた小説を日本語に翻訳するという内容を半年ほどかけて行っていた。

 真上は教室に入り、授業の準備をしている女子生徒に声をかけた。

「千葉さん、おはよう」

「あ、真上くん、おはよー!」

 千葉龍子は明るい声で挨拶を返した。

 千葉龍子チバ リュウコは真上と同じゼミに所属している同級生だ。

 龍子はそのゼミのマドンナ的存在だった。髪は少しウェーブした焦茶色のロングヘヤーで、目はぱっちりと大きく、誰が見ても美人と言える容姿だった。誰にでも優しく明るい性格で、ゼミ内の男子生徒は全員龍子のことが好きだった。真上もその1人だった。
 しかし、真上には「ゼミの中で龍子と一番仲が良いのは自分だ」という確固たる自信があった。

 授業が終わり、真上が龍子に声をかける。

「あの、千葉さん、ちょっといいかな?」

「うん? なに?」

 龍子はその大きな瞳でじっと真上を見つめた。

「その、明日なんだけど、もし良かったらどこか遊びにいかない?」

 それはデートの誘いだった。
 龍子は少し困ったような表情で言った。

「ごめんねー、明日はちょっと用事があって……」

 しかし真上は引かなかった。
 そして大勢の生徒がまだ残っている教室で真上は声を大きくした。

「千葉さん、いや龍子さん。実はずっと君のことが好きだった! 来る日も来る日も君のことだけを考えていた! だからどうか僕と付き合ってもらえないだろうか!」

 突然の告白に龍子は驚いたが、すぐに困惑の表情に変わった。
 しかし真上の勢いは止まらない。

「僕はゼミの中で龍子さんと一番仲が良いという自負がある! 僕以外に君を幸せにできる人はいないはずだ! 相性占いも7種類くらい試したけど全部相性100%だった! ぜひ検討して欲しい! せめてチョコだけでも! もらえないだろうか!」

 龍子は明らかに困っていた。
 なんて強引なやつなんだ。こいつには普通の断り方ではダメだ。
 そして少し考えてからこう言った。

「えっと、その、実は私、宇宙人なの。信じてもらえないかも知れないけど……」

 龍子は続けた。

「私は、とある調査のために地球に来ているの。宇宙の法律で、他の惑星の生物や環境にできるだけ干渉してはいけないっていうルールがあって……。だからごめんなさい……」

 しかしそれでも真上の決意は揺るがなかった。
 今年のバレンタインをどうにかハッピーに過ごしたいという気持ちだけが真上を突き動かしていた。

「龍子さんが宇宙人でもそんなことは関係ないよ! 君のシリウスより明るいその笑顔が! 僕のブラックホールのように暗い心を眩しく照らすんだ! そして銀河系より広いこの愛で! 君を包み込んで! 僕と君は! 地上の織姫と彦星になるんだ!」

 真上は真剣な顔で叫んだ。その声は教室に響き渡った。
 龍子は生ゴミを見るような目で真上を見た。

「あの、ごめん、普通に彼氏いるから」
「あ、はい……」

 真上は教室を後にした。



■2月13日(土)  12時00分

 午前中の授業が終わり、真上は昼食を取るために大学構内の食堂に来ていた。

 外国語大学の中の食堂ということもあり、様々な国の料理がメニューに並んでいた。真上はここのビビンバ定食が好きだった。

 真上は、テーブルで食事をしている小柄な女子生徒に声を掛けた。

「やあ、虎々奈ちゃん。今日もいっぱい食べてるね!」

「あ、真上センパーイ! お久しぶりですぅ〜」

 阿部虎々奈は大盛りのカツ丼にキャラメルフラペチーノというすごい組み合わせの昼食を食べていた。小柄な体型なのでカツ丼がより大きく見える。

 阿部虎々奈アベ ココナは真上の一個下の後輩だった。

 元々友人の小島の高校時代の後輩で、小島と同じソフトテニス部に所属していた。真上、小島、虎々奈の3人で話すことが自然と増え、次第に仲良くなっていった。虎々奈は例えるならリスやハムスターなどの小動物のようで、守ってあげたくなる存在だった。髪は明るめの茶色に染めており、耳の上あたりで二つに結んであった。リボンの髪飾りが虎々奈の可愛さをさらに引き立てていた。虎々奈は大学内に隠れファンが多く、有志によるファンクラブが作られていた。真上もファンクラブの会員だった。
 しかし、真上には「小島以外だと自分が虎々奈と一番仲が良い」という確固たる自信があった。

「あのさ、明日なんだけど、もし良かったら遊びに行かない? 2人で」

 それはデートの誘いだった。
 虎々奈は困ったような表情を浮かべた。

「え、あのぉ、ごめんなさぁい。明日は予定があって……」

 しかし真上の勢いは止まらない。ここで引いたら負けだ。
 大勢の生徒が食事をしている食堂で、真上は声を大きくした。

「虎々奈ちゃん! 実はずっと君のことが好きだった! 来る日も来る日も君のことだけを考えていた! だからどうか僕と付き合ってもらえないだろうか!」

 さっきよりも困った表情になった虎々奈は少し考えてこう答えた。

「あのぉ……信じてもらえないかも知れませんけど、実は私、未来から来たんです。タイムマシンで」

 虎々奈は続けた。

「私には未来で起こる世界戦争を止めるという任務があります。なので、不用意に過去を変えることはできないんです。真上センパイと付き合うという未来は無いんです。だから、ごめんなさい……」

 しかし真上の決意は揺るがなかった。

「虎々奈ちゃんが未来人でもそんなことは関係ないよ! 僕が君を好きだという気持ちは! 1億2000万年前から! 遥か遠くの未来まで! 時空を超えた奇跡の愛なんだ!  この世界が時計なら! 僕が短針で君は長針だ! 時の神クロノスだって2人の愛を止めることはできないよ! だからどうか! チョコだけも!」

 真上は必死に叫んだ。その声は食堂に響き渡った。

 虎々奈は冷めた声で言った。

「あの、私、小島先輩と付き合ってるんで……」
「あ、はい……」



■2月13日(土)  15時00分

 真上は大学構内の体育館の前である人物を待っていた。

 そこに現れたのは、上野雀だった。バドミントンサークルの練習を終え、体育館から出るところだった。

「雀先輩!」

「おお、真上じゃないか。今日は練習に参加しないのか?」

 タオルで汗を拭いながら上野雀は言った。

 上野雀ウエノ スズメは真上も所属するバドミントンサークルの一個上の先輩だった。

 雀は手足がスラっと伸びていて背も高く、長い黒髪を後ろで束ねており、シルバーフレームの眼鏡がミステリアスな雰囲気を醸し出していた。まさにクールビューティーという言葉が相応しい女性で、男子生徒からだけでなく、女子生徒からの人気も高かった。バドミントンの腕も素晴らしく、有名企業の実業団からスカウトが来ているという噂もあった。容姿端麗で勉強、スポーツ、なんでもミスなく完璧にやり遂げる。雀に憧れてサークルに入った部員がおそらく30人以上はいるだろう。真上もその1人だった。
 しかし、真上には「後輩の男子の中では雀に一番可愛がられている」という確固たる自信があった。

「雀先輩! 突然ですみません! 実はずっと先輩のことが好きでした! 出会ったその日から! 来る日も来る日もあなたのことだけを考えていました! だからどうか僕と付き合ってもらえませんか! そして明日デートして下さい!」

 雀は表情を変えずに答えた。

「すまない。君と付き合うことはできない。それに明日は予定があるんだ」

 雀は続けた。

「それに実は私はロボットなんだ。だから人間の君とは付き合うことはできない」

 しかし真上の決意は揺るがなかった。

「雀先輩がロボットでも! そんなことは関係ないです! 人間とロボットだって愛し合うことができます! 生ハムとメロンのように! 異質な物同士が出会うことによって! 新しい価値観が生まれるのです! そうこれは恋の革命です! 二月革命! 先輩がロボットなら僕は歯車になります! 僕はオイルになります! 潤滑油になります! だからどうか! チョコを!」

 真上は必死に叫んだ。その声は体育館に響き渡った。

 雀は言った。

「私、婚約者がいるんだ。すまない、帰ってくれ」
「あ、はい……」



■2月13日(土) 21時00分

 真上はアルバイト先の居酒屋にいた。

 休憩室のイスに腰掛け、店長の作ってくれたまかないの焼き鳥丼を食べていた。真上は3ヶ月ほど前からこの居酒屋でバイトをしていた。

 そこに1人の女性が現れた。
 久原武美もこれから休憩に入るところだった。

「武美さんもこれから休憩ですか、お疲れ様です」

「真上君もお疲れ! お、焼き鳥丼うまそうだねえ」

 久原武美クハラ タケミは現在27歳で、イラストレーターを目指しながら幾つかアルバイトを掛け持ちしていた。
 この居酒屋には5年以上勤務しており、店長や他の社員からの信頼も厚かった。髪型は黒髪のショートカット。目は切れ長で少しツリ目気味。どちらかと言えば薄い顔で化粧っ気もそんなに無い。しかし整った顔立ちで、真上のバイト先では一番の美人だった。性格はサバサバしていて、老人から子供まで誰に対しても優しく、こんなお姉ちゃんが欲しかったなと真上はよく思っていた。

「武美さん! 話があります!」

「えっ? 何?」

 真上の少し大きな声に武美は少し驚いた。
 そして真上は休憩室に響き渡る大声で叫んだ。

「武美さん! ずっと武美さんのことが好きでした! バイトを始めたその日から! 来る日も来る日もあなたのことだけを考えていました! だからどうか僕と付き合ってもらえませんか! 今この瞬間から! そして明日デートして下さい! バレンタインなのでチョコも下さい!」

 真上は必死だった。

「え、なに突然、無理無理。明日予定あるし。付き合う気も無いし」

  普段通りのテンションで武美は答えた。
 そして武美は半笑いで言葉を続けた。

「ってか好みじゃないから! 普通に! 顔とか! 性格とか! 全部! ほんとごめん! 」

「え……? 好みじゃない? 実は宇宙人とか未来人とかロボットとかって話は……?」

 真上は困惑しながら言った。

「は? なに言ってんの? ってか私結婚してるし」
「あ、はい……」



 バイトからの帰り道、真上は愕然としていた。全てがどうでもいいという気持ちだった。

 真上は帰りにコンビニでホットスナック全種類と500ml缶のストロングゼロを3本買って家に帰り、「いちご100%」を1巻から読み直しながら朝まで酒を飲んだ。そして気絶するように眠った。



□2月14日(日) 13時15分

 昨日の出来事を思い出しても、真上にはどう考えてもチョコをもらえるような心当たりはなかった。

 真上は、チョコレートの箱の中にあった手紙の封を開けた。
 どこか見覚えのある文字でこう書かれていた。


 真上夏へ

 この前はごめんなさい。素直に謝れなくて。
 もし許してくれるのなら
 もう一度やり直せるなら
 いつものライブハウスに来て下さい。

 ずっと待っています。


 手紙の差出人は真上の元彼女からだった。

 真上と彼女は、彼女がバーテンダーとして働いていたライブハウスで知り合った。

 真上は大学に入ってからインディーズバンドのライブを見に行くのが趣味で、そのライブハウスに何度も足を運んでいた。彼女と話したくて飲めない酒を何度もおかわりしたこともあった。バンドより彼女に夢中になっていた。
 彼女は、輪郭はやや面長で肌が白く、眼は丸くて大きい。少し天然パーマ気味のロングヘヤーで、髪をピンク色に染めていた。ポケモンで言うとプクリンに似ていた。
 そして彼女と付き合うことになった。一緒にライブにも行った。岩盤浴にも行った。真上は酒があまり強くないし、詳しくもない。彼女の作ってくれたお酒を飲んでも「飲みやすい!」「美味しい!」くらいの感想しか出てこなかった。でもそんな生活が楽しかった。彼女は将来自分の店を持ちたいと言っていた。

 しかし、バレンタイン前のある日、些細なことで喧嘩をした。

 その日、2人は真上のアパートで夕食を食べていた。
 彼女は「グラスホッパー」というカクテルを作った。見た目は鮮やかなグリーンで、ミントのリキュールにチョコの風味が香るカクテルだった。真上は、いわゆるチョコミント味が苦手だった。グラスホッパーはまさにチョコミント味で、飲んだ後につい「歯磨き粉みたいな味がする……」と言ってしまった。

 彼女は激怒した。
 慌てて「飲みやすい! すごく飲みやすいです!」とフォローしたが遅かった。

 涙を浮かべた彼女は立ち上がり、そのまま部屋を出て行った。玄関にあった真上のスニーカーの中には歯磨き粉がたっぷり入れられており、玄関マットの上には歯磨き粉で「死ね」と書かれていた。

 それ以来、真上は彼女と会っていないし連絡も取っていなかった。


 しかし、なぜ今頃になって謝ってきたのだろう?

 時間が経って冷静になったのだろうか?

 手紙の最後には彼女の名前と日付が書いてあった。


その日付は、なんと『去年●●』の2月14日になっていた。

そう、真上は1年以上ポストを開けていなかったのだ●●●●●●●●●●●●●●●●

 真上は走った。ライブハウスへ。
 彼女が待っているはずがない。それでも走らずにはいられなかった。

 真上のアパートから走って15分ほどの場所にライブハウスはあった。ライブハウス「みかんの薄皮」の外見は、彼女と通っていた頃と何も変わっていない。彼女と別れて以来、一度も足を踏み入れてなかった。どうやら今日はバレンタイン特別ライブなるものが開催されているようだった。
 中に入ると店長がいた。背の高い強面の男で、肩には「みかんと風車」のタトゥーが入っていた。

「店長、お久しぶりです」

「お、真上くんじゃないか。最近全然顔を出してくれないからどうしたのかと思ってたよ」

 店長はその外見とは裏腹に気さくな人だった。真上と彼女が付き合っていることも当然知っていた。

 バーカウンターに彼女の姿は無かった。

 真上は店長に彼女のことを訪ねた。

 彼女は去年の3月末でバーテンダーのアルバイトを辞め、実家の佐渡島に帰ったそうだ。父親の体調が悪化したのが原因だった。今でも何かあったら電話で報告をしてくれると店長は嬉しそうに語った。現在は結婚して夫婦で小さな居酒屋を経営しているらしい。

「そう……ですか……」

 真上は小さな声で呟いた。

「まあ二人に何があったのかは知らないけどさ、せっかくだし、ライブでも見てってよ」

 店長は微笑んだ。

 バレンタイン特別ライブ。

 真上はステージに視線を移す。
 ステージでは、ギターとドラムと、なぜかボーカルが10人以上いる謎のバンドの演奏がちょうど終わったところだった。

 次に出てきたのは女性4人組のガールズバンドだった。
 ボーカルの女性がマイクに向かって明るい声で叫ぶ。

「こんにちは! 今日はバレンタインライブに来てくれてありがとう!」

 客席から歓声が上がる。どうやら人気のバンドのようだ。

「メンバー紹介します! 私がボーカルの千葉龍子でーす!
そして、ギターの阿部虎々奈! ベースの上野雀! ドラムの久原武美!」

 さらに大きな歓声が上がる。

「では聞いて下さい! バレンタイン・キッス!」

 真上の瞳から涙が溢れ出た。
 なぜだろう。自分でも分からなかった。
 「あの時こうしていれば良かった」という元彼女への後悔だろうか。
 いい感じだと思っていた女性全員にフラれたからだろうか。

 いや、単純に彼女たちの音楽が心に響いたからだろう。

 技術的には粗削りでも、勢いのある素晴らしい演奏だった。何より演奏する彼女たちの楽しそうな表情が魅力的だった。会場には彼女たちのファンも多く、ライブは大盛り上がりだった。
 真上は演奏の途中でそっとライブハウスを出た。その表情はどこか満足しているような寂しいような、複雑な表情だった。

 ライブ後の打ち上げで、千葉龍子が「昨日さ、同じゼミの人に告白されて……、真上っていうんだけど……」と話し始めたのをきっかけに、バンド内での真上の評価がさらに暴落することを、本人はまだ知らない。

おわり

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ミントグリーンそがわ
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