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眩しくない輝き

階段を二段とばし、
三段とばしで駆け上がるように、冬がやってきた。

近年の秋は、“暑くも寒くもなく過ごしやすい” といった、
肌で感じる秋ではなくなってきている。

今年は、暑いと寒いの繰り返しだった。

気温差、温度差が7℃以上あると、自律神経が乱れやすい(ストレスに感じやすい)という。

室内と外の、
一日の中での、
一週間の中での。

このところ調子が出ないという方、
気合いが足りないのではなく、気温のせいです。


さて、そんなこんなで、
心地よい秋を蹴散らし、
寒い冬がやってきた。
11月7日が立冬だから、文句は言えない。



私は、季節では秋が一番好き。
子どものときからそうだ。

最近は、体が楽なのは
暑さにようやく慣れてくる8月後半から9月始めだけれど、
好きな秋は、ちょうどこの時期のこと。


散る前に、色が変わる紅葉(こうよう)。
赤や黄色にオレンジ。茶色もきれい。

葉緑素を幹に戻し、葉の緑色は薄まっていく。
光合成という生産の役目を終え、別の色で輝き出す様を
人間社会と照らし合わせてしまうのは、私だけだろうか。


落ち着きのある鮮やかさ。
あたたかさのある切なさ。

葉を手に取りたくなる。
規則正しい葉脈と、
それぞれの葉の個性を、
同時に味わう。

生きているってなんだろう。
生きてきたってなんだろう。

私も散るときはこんなふうに、と毎年思う。


2024.11.18




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