ふたつのオンライン署名
北山エリアの再開発に関わる署名は複数存在している。
植物の専門家の方々が中心となって集めているもの、住民が中心のもの、など呼びかけ団体によって要望の内容が少しずつ異なっているのだ。
ここではまず、オンラインで気軽に参加できるふたつの署名について紹介したい。
ひとつめは、京都府立植物園の開発についての見直しを求める署名だ。
イベントのための大芝生地の野外ステージ設置の見直し。
北山通り側の植物園敷地内での商業施設建設の見直し。
賀茂川沿い植物園バックヤードの縮小・移動などの見直し。
植物園の環境と機能を壊す商業開発の見直しを求める要望である。
発信者は「京都府立植物園整備計画の見直しを求める会(通称:なからぎの森の会)」。
そしてもうひとつは植物園の隣、京都府立大学の構内における巨大商業アリーナ建設の見直しを求める署名だ。
そう、「京都府立植物園の開発ってどうなってるの?」の記事に登場した、植物園の商業開発と切っても切れない関係にあるあのアリーナである。
築60年にもなる耐震構造なしの老朽校舎の建て替えを差し置いて商業アリーナ建設が優先になっていること。
アリーナがプロスポーツやイベント中心の運営になることが予測されており、そもそも学生のための施設ではないこと。
普通の体育館工事とは異なる大規模、長期間の工事によって学内の環境が損なわれること。
さらに完成後もアリーナの大勢の観客が学内を通行することによる学習環境の悪化が懸念されること。
以上の問題点から巨大商業アリーナの建設に反対し、学生のための体育館を立ててほしいという要望である。
発信者は「北山エリアを考える府大関係者の会」。
京都府立大学は全校生徒で2,000人ほどの大学だ。自分たちの学習環境を守るため、そして京都府立植物園の環境について心配している学生さんたちも活動している。ぜひ署名に賛同して応援の声を届けてほしい。
署名内容について不明な点があればそれぞれの署名団体へ直接お問い合わせを。
さて、オンライン署名とかやったことないしなんかやりづらいな…と思っている方もいるのではないだろうか。私も最初はおそるおそるだった。でもやってみると意外と簡単だ。以下に手順を説明してみた。
まずサイトを開いて下の画像が表示されていない場合は、一番最初に『今すぐ賛同』という赤いボタンをクリックしてこの入力欄を表示する。
(※ 記入欄の左の赤い数字は説明のために私が記入したもの)
次に順に項目を入力していく。
姓
名
Eメールアドレス
住んでいる国
居住の住所、これはどこまで記入するか少し迷ってしまうが、入力するのは「市区町村」までで構わない。
郵便番号
は賛同した際に入力したアカウント名を画面上に表示してよいかどうかの選択だ。表示したくない場合はチェックを外す。
署名によっては下図のように「このキャンペーンの発信者団体からこの署名活動以降のお知らせを直接受け取るために、私の名前とメールアドレスをこの団体とシェアしてもよい。」というチェック項目が表示される場合もある。ここにチェックを入れるか、外すかも個人で選択してもらう
すべての入力とチェック項目の選択が終われば「今すぐ賛同」の赤いボタンをクリックする。
ここで注意しなければならないのは、Change.orgでの署名がはじめてだった場合、あるいはアカウントにログインしていない状態で署名した場合、登録したメールアドレスにChange.orgから認証のためのメールが届く。
ここで認証の手続き(認証ボタンをクリックするだけ)をしないと署名への賛同が完了したことにならないので忘れないように確認してほしい。
署名への賛同が終わった後、不定期にChange.orgからメールが届く。署名団体がChange.orgを経由して署名活動のその後の状況についてのお知らせを送ってくる場合。またはChange.org本体からのお知らせがくる場合だ。
このChange.org本体からのメールには他の署名への賛同を勧めるものや寄付のお願いなどがある。寄付のお願いについては、少し紛らわしいがChange.org本体の活動への寄付となるので署名団体とは関係がない。もちろんメールを無視していただいてもなんの問題もない。
以降のメールの受け取りを拒否したい場合は、Change.orgから届いたメールの一番下にあるこの項目を見てほしい↓
完全に止めたいなら『Change.orgからのEメールをすべて停止する』をクリック、受け取るメールの内容を選びたいなら『Eメール受信設定の変更・プライバシーポリシー』をクリックして設定を変更する。
植物園の開発計画が、具体的に何がどうダメなのか、なぜそんな計画内容になったのかの概要については「植物園の開発 なにが問題? — No. 1 —」の漫画にまとめてみた。後半で植物園と京都府立大学のアリーナとの関わりについても触れているので署名の際の参考にしていただきたい。
この署名は国籍や居住地に関わらず誰もが賛同できるタイプのものだ。私は京都府に住んでいないから…なんて思わずにどんどん参加してほしい。なんせまだまだ情報が行き渡っていない。事情を知った人から協力をいただくことで話題になるきっかけに繋がっていくと思っている。