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【エッセイ】東京出張と初めての落語

「午前11時に本社第4会議室で…」
東京出張など滅多にないことなのですが、北海道に住む私は前日入りしなければ間に合わない時間なので、前乗りすることになりました。
半分は観光気分です。前乗りする日はどうせ公休扱いなので早い時間の飛行機で東京入りし、様々なところへお出かけしました。

まずは音声配信stand.fmの方で行き先を募っていた中で、メルモさんにオススメしていただいた「渋谷愛ビジョン」へ向かいました。
ウクレレ弾き語り、作詞・作曲、シンガー、MC 等で活動しているメルモさんの「出会いはダイヤモンド」という曲のMVが毎日13時に流れるのでぜひ見てくださいとの事だったので13時に合わせて向かいました。飛行機が遅れて、ギリギリの5分前に到着しましたが、無事に観ることができました。

次はちさとさんからオススメしていただいた信濃町駅近くにある「民音音楽博物館」です。自動演奏楽器やさまざまな時代のピアノの演奏を聴くことが出来る無料の施設との事で向かいました。
迷わず向かう事が出来たのですが……。

当日は火曜日でしたが、前日が祝日だったため休館日でした。
こういうの、あるあるなんですよね。自分の彼女さんと出かける時もお休みに当たることはよくあります。ちゃんと下調べしないからなんでしょうけどね。

あとは予定がなかったので一旦ホテルのある池袋に向かいました。
15時にチェックインを済まして、まだ時間はたっぷりあるなぁと思いながら、次の予定をその場で考えました。田舎者からしたら、東京でしか見れないものが溢れています。

そんな中、私は「浅草で落語」を選びました。人生で一度も生の落語を観たこと、聞いたことがない。落語は笑点で見たことがある程度で、知っている落語家さんも全然いないのだけれど、とにかく人生で一度は生の落語に触れてみたいと思い、浅草演芸ホールへ行きました。
当日でもチケットが買えて、すぐに入れました。ちょうど昼の部のトリが始まるところでした。人生初の生落語は春風亭三朝さんを見ることができました。
そこから少しの休憩を挟んで夜の部が始まりました。前座の方の落語から始まり、二ツ目の方、途中でマジックやジャグリングなどもあり、とても楽しい。後半に向けて真打の方たちの落語になったのですが、やはり話に引き込む力というのでしょうか、とにかく夢中になって聴くことが出来ました。中でも「転失気」(てんしき)という落語は聞いたことがあったにも関わらず、とても楽しかったです。

ある方のマクラの中で印象に残った言葉があって、

『ネタになる面白い出来事はいつもそこいらに落ちていて、それは皆さんの周りにも落ちている。ただしそれを面白く話せるのが素人と玄人の差なんです』

一語一句合ってはいないですが、こんな雰囲気のことを仰っていました。
確かにと思いました。周りを見渡すとさまざまな出来事が起きていて、それを面白く捉えることができれば、なんでも面白い出来事になるなぁと私は考えました。面白く話を出来ないかもしれませんが、捉え方という意味でこの言葉は私の今の考え方に近くて感銘を受けました。

大トリの三遊亭歌武蔵さんの落語が終わったのは20時40分。約5時間たっぷりと浅草演芸を堪能したのでした。



翌日、仕事を終えた私はどうしても民音音楽博物館に行きたくて、飛行機の時間を計算してなんとか行くことが出来ました。


ということで、ほぼ遊びの東京出張でした。



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『これからも身近に落ちてる「面白い」を拾っていこうと思う者』
ミノキシジルでした。

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