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チアサポートにあると便利な資格について【指導・治療・支援】

こんにちは、3taroです。
わたしごとですが、柔道整復師になって一番初めのトレーナーとしてのお仕事がいきなりチアでした。
チアを全く知らなかった私のトレーナーキャリアはいきなりチアリーディング・チアダンスのトレーナーとして始まったんです。
(オールガールスの競技チアリーディング、男子チア、チアダンス)

この競技は実際に関わり始めると分からないことだらけで苦労が絶えませんでした。
新卒でそもそも治療家として未熟なのに、知らない競技にも関わらせていただくことになったのです。
日本の中でも屈指の強さのチームでしたし、そんな強いチームにいきなりサポートに入れることになりレベルの違ういかにもアスリートな演技とキラキラした雰囲気に魅了されました。

愛を語れば止まらないですが、トレーナーとしても治療家としても「チア生まれチア育ち」で過ごしてきた私としては相応の苦悩ややりがいを感じながら突っ走ってきた確かな経験があります。
今後このチア界隈でどれだけのことが出来るのか、どんな素敵な経験が出来るのか楽しみでしょうがないです。

この記事の目的としては
より多くの人が支援者として選手を支え、チームを支え、業界全体を支えていけるようになるための手伝いを。
関わっていく中での最初の戸惑いが少しでも改善されればと思い、私が今まで学んできた過程で役立った資格や得れたことを紹介していこうと思います。

チアリーディングを取り巻く環境では様々な人が関わっています。
ご家族やチームメイト、コーチ陣、体操教室の皆様、病院や接骨院・整体のような医療人、協賛していただいているお店・企業、練習場所を貸していただく民間企業の方々やチアジムの運営者などなどです。

そんな様々な人たちの中に、関わることになったけどチアリーディングについて分からないことばかりだと感じる人も多いと思います。

チアリーディングの「指導」にあたるための
資格は既に確率されている印象ですが、ケアや支援をする際に役に立つ資格はまだ不透明な印象です。
御家族・マネージャーやトレーナーが関わり、選手陣を「支援」する場合に役に立つ資格について着目して紹介します。

綺麗にまとめることができなかったので、私の想いとチアをサポートするにあたって考えてほしいことをそのまま書いてしまいました。
読みづらいですが是非目を通してほしいです。

大まかな紹介

私の持っている資格が中心になってしまいますがご容赦ください
医療従事者としてサポートするなら
→柔道整復師
→アスレティックトレーナー
などの医療系国家資格をおすすめします
スポーツの現場で働くという場合は怪我をみれるに越したことありません。
基本的に怪我の応急処置などは柔道整復師の専売特許です。
応急処置を1としたら、1から5の復帰や予防の仕事をするのが柔道整復師で、その中の2〜5をするのがアスレティックトレーナーでその5がすごく得意なイメージです。
なんの数字でしょうねこれ。業務範囲が似通っているがそれぞれの得意があるってことです。
トレーナーとしてチアリーディングに関わるのであれば
→Japan Cheer Familyのチア指導者検定(初級)
→普通救命講習
当たり前ですがトレーナー現場ではチアリーディングへの理解度が高い人の方が重宝されます。チア指導者検定はそんな基本的な事を学べる検定で、団体が無料で出しているものです。
そして、実際に帯同するとわかると思いますが非常に怪我も多くショッキングな事故も多く救命措置が必要になる事例もあります。
基本的な講習は受けておくべきです。

②コーチ陣やマネージャーさんに
→スポーツ医学検定
→普通救命講習
→Japan Cheer Familyのチア指導者検定(初級)
スポーツ医学検定は一般の方を対象にした勉強内容になっており、怪我の知識や予防的な部分も学ぶことが出来ます。
普通救命講習を受けてAEDを使えるように、心肺蘇生ができるようにしておくのはチーム全体として持っておくべき意識だと思います。

医療従事者もコーチ陣にも必要知識の補強をしてくれるものとして
→女子アスリートコンディショニングエキスパート検定1級
基本的には女性の多い競技です、是非とも学んでおきたい内容が盛りだくさんな良い資格でした。
この資格はテキストを持っているだけでも臨床に役に立つレベルです、専門的にサポートをするわけじゃなくても競技成績を上げるために選手本人が勉強するためにも使えます。
専門職出なければ取得するのは2級まででも良いと思います。


チアリーディングに医療人として携わるにあたって

現場でサポートをする人へ・現場にいる大きな意義
この競技の特徴として、練習での大怪我が比較的発生しやすい競技であること。
現場で直接サポートする場合には脱臼骨折や靱帯断裂だけでなく、脳震盪で失神する場合や血を流して倒れる選手も現れるということを覚悟しなくてはいけないです。
このような大きい怪我が発生するチアリーディング現場だからこそ、医療従事者がその場に帯同して、その場で対応できる人が備えてくれていることに何よりも大きな意味があります。
怪我の治りに関しても速やかな応急処置をした上で医療機関に繋げる事が非常に需要になっています。

その点で、現在まで怪我の応急処置技術が受け継がれてきた柔道整復術(柔道整復師の資格)というのはチアをサポートするトレーナー陣には持っておいて欲しいバックグラウンドだと思っています。
やはり1番最初に学校で学んで土台となる知識経験は非常に大切で、その土台となるのが怪我の応急処置を学ぶ柔道整復師の資格であれば非常に役に立つことでしょう。
間違いなくやりがいのある仕事ですし、成長できる現場です。
この人たちのたちのために頑張ろうと思えるいい競技ですので、何か縁があればサポートしてあげてください

チームの健康問題以外の視点で
トレーナーとして意識してほしいポイントです。
怪我が続くとチームのパフォーマンスの低下が起こるのはイメージしやすいと思います。
その延長線の問題として活動存続という点で知っておいてほしい事情があります。
学生チームであれば学校が部活動許可を出していて、場所を貸して下さっている、学校保険を使って治療をすれば医療費も出してくれている。
また、クラブチームなどになれば活動場所は民間から借りて使わせていただいている状態です。自前の練習場があるチームはひと握りです。
この状況下で大怪我が続けば、練習場所は出禁になりますし活動自体を停止させられる可能性が出てくるわけです。
「救急車騒ぎ起こすチームには貸せない」「スポーツ保険使いすぎ、危ない部活なら許可できない」などなど問題が発生するわけです。
チームの活動が周りからも応援され、健全に活動ができるために医療従事者の力が必要です。

救急搬送が必要になるか際どい怪我の時に応急処置をして、自分で病院に行けるようにタクシーや仲間の運転で行けるように防ぐことができればチームの運営としては最善です。
ただ、そうはいかない大きな怪我では付き添い人が必要になる可能性が高いです。
この場合コーチや監督が付き添いに行かざる終えなくなり、練習が中断される時があります。
大会前ギリギリにこのような事案が発生するとチーム全体としては損がデカくなりますね。

その中で怪我の種類にもよりますが、その場で判断して固定・保護し家に帰れるようにする、タクシーで病院に向かえる範囲に応急処置するなどができればそのような活動休止レベルの事故を防ぐことができます。
私の知っているチームは、学校で事故を起こしすぎたり学校保険を使って怪我の治療をしすぎて活動存続ができなくなる事態になりそうになった過去があります。
そこで役に立つのが医療従事者の帯同と、事故を必要最低限に抑える試みです。
是非とも皆さんの周りで困っているチアリーダーがいれば支えてあげてください。

病院や接骨院・整体など施設で関わる場合に
この競技は非常に特殊なスポーツです。
体操のように腕が足の代わりをするかのように、体重を支える役割をします。
組体操のように人の上に人がのります。そのまま上は動きますし、上に2人以上乗ってくることもあります。
組体操(スタンツ)の下の人は土台となり発射隊となり上の人を3M以上飛ばすことになりますし、上の人はその着地の衝撃がフルでかかってきます。
土台となる選手たちは、危険かつ重要な上の人(トップ)を絶対に怪我をさせないために無理な体制で支えたり、直接下敷きになりに行きます。
その上も下も交通事故に近い衝撃が走ることを十分に理解してあげてほしいです。

組体操を連想させるスタンツという技術練習があります。
体操のように飛び跳ねるタンブリングという技術があり、トータッチジャンプなどのアグレッシブなジャンプ技、チアサイドラインやダンスといったみんなと揃えながら踊る練習まで、様々な練習風景があります。

4人1組で練習することが多いので怪我をした際に、完全に安静とはいかないことの方が多いです。
「ポジションはどこ?」「タンブリングはやるの?」とか聞いてあげれるように少しでもチアリーディングについてしていてほしいです。
チアについてしれるような内容を心がけて発信しますのでよろしくお願いします。

選手の皆様がどの練習なら参加できるか、吟味した上で必要な安静とリハビリができること願います。

マネージャー・コーチとしてチアリーディングに携わるにあたって

私は現在、チアリーディングサークルやクラブチームを中心にサポートさせていただいています。
その中でマネージャーさんの活躍で助けられていることは沢山あります。
週末のサポートがメインになり、選手に直接かかわれる時間が少ない私としては1番そばで選手をサポートして見守ってくれているマネージャーさんやコーチ陣には感謝しています。

皆様は選手を1番そばで見守る立場で、トレーナー陣と比べてより多くの時間を選手と接している人達です。
私たち(治療家・トレーナーなど)の活動を支えているといっても過言ではありません。
お互いのためにより多く関わり「選手たちの活躍のために」「チア人生が後悔のない終わり方を迎えれるように」を目指して私にできることをしよう思っています。
そのためには、マネージャーさんやコーチ陣が困っている時にこちらが支えれることも精一杯サポートさせていただきます。
将来テーピング講座とかしたいですし。。。
おいおいマネージャーなど含む選手のケアに関わる一般の方に対しての発信もしていきます。

選手と専門家をつなぐ、チーム全体のために何が良いことなのかを判断するためには専門用語の理解や共通言語が必要だと思っています。
医療を本格的に学ぶ必要はありません、そこは任せてください。
ただ、多く接しているということは選手たちの不調にも一番気づきやすいということです、そういった調子にも目を光らせてあげてください。
不調に気づきやすくするために役にたつ資格を紹介するつもりです。
あわよくば医療従事者やトレーナーに対してチアリーディングについての専門知識を提供できる人であってほしいです。
この競技はマイナーで、特殊な技が多いです。
「こういう技があって、失敗すると危ないし、足が痛い人は〇〇の練習には参加させない方がいいと思います。」などの助言があるだけで非常に心強いです。

本題から少しずれましたが、チームが悔いのない終わりを迎えれるように
①選手たちの不調に気づきやすくする
②専門家に繋ぎ、手助けをする
ために力を貸していただけるのであればこれらの資格をお勧めします。
怪我などの不調について
→スポーツ医学検定、女子アスリートコンディショニングエキスパート検定
チアリーディングについて
→チア指導者検定
不測事態に備えて出来る限り多くの人がとってほしい
→普通救急救命講習

普通救命講習について
チアリーディングと心肺停止や意識不明などの救命の必要な事態というのは比較的身近だと思っています。
トップの選手が落下して脳震盪など意識不明になる、四肢に麻痺が起きる。
落ちてきたトップの選手の肘や膝が当たって下の選手が失神すること、タンブリングの失敗などなど。
この数年単位でも何度か見かけた緊急事態です。
このような事態は自主練の際に起きる、トレーナー不在の時間に起こるなど選手たちだけで対応しないと行けない事が多いに有り得ます。
この際に講習を受けている人が何人かいるだけでも命を救える確率が格段に上がることでしょう。
選手たちも含めて、マネージャーやコーチ陣がこの講習を受けているのが理想的と言えます。

Japan Cheer Familyが無料で講習をしているチア指導者検定(初級)です。
チアは特に知らないけど顧問になってしまった。携わることになった。という方は多いのではないでしょうか。
または、今までプレイヤーだった中でコーチを任されることになり指導者として関わるようになった。
など様々な状況があると思います。
この講習では、怪我予防のための見直してほしい事柄をピックアップしたり環境づくりについての注意事項などが乗っていました。

そんな中で、チアの歴史や基本的な部分について学ぶことが出来る。
そして、練習環境やもしもの時の対応、どんな救急箱を用意しとくべきかなどの「備えとくべき事柄」について学べる点が良い資格だと感じました。
あとは私は未経験の中でトレーナーになりましたので私はチア関連の資格を一応は持っているだよ。とみんなの味方だよ。
と多少なりとも示すことが出来ること資格は必要だと思っています。

女子アスリートコンディショニングエキスパート検定について

この資格は去年新設され、この度1級・2級試験まで実施されております。
テキストはそれぞれ同じで、非常に作り込まれているテキストだという印象でした。
私はこの資格の1級を取得しました。
内容は、女性アスリート特有の健康問題についてです。
女性本人でもわからないことが多いでしょうし、医療系国家資格を持っていてもわからないことが多いです。
その周辺知識をこれだけまとまった形で学べる資格が新設されました。
特に月経関連問題とパフォーマンスの関連、女性に多い怪我の予防などについても学ぶことができます。

この競技に関わり始めて女子アスリートが圧倒的に多くわからないことも多かったので、年単位で女性の健康問題を中心に資料を集めに勤しんでいました
その中で誕生したこの資格に出会えて情報の整理や深堀ができて非常に学習が進みました。
2級は関わる人全員がもれなく持って欲しい内容になり、難易度もさほど高くなく設定されている印象でした。

圧倒的に女子が多い現場ですので知っておきたい知識になります。
一般の方でこの資格とスポーツ医学検定について学んだ人はかなりの知識人と言っても良いのではないでしょうか。

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