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minori
2015年10月31日 09:07
わたしたちの人生は、ひとつひとつの小さな出会いと別れが重なり合って、形づくられている。そこには断続的な悲しみと、ひとすじの希望の光がある。キャットが12歳の秋、はじめて学校の外に友だちができた。友だちの名前はコリンで、彼はセントラルパークに住む、いわゆるホームレスだった。コリンはセントラルパークの北の方に住居を構えていて、ふだんは落ちている新聞を拾い集めて売ったりして暮らしていた。しかし一日の