合葉 み乃と

古代の人々の暮らしに興味があり、唐・奈良時代を中心に小説を執筆中です。 絵本やぬり絵も…

合葉 み乃と

古代の人々の暮らしに興味があり、唐・奈良時代を中心に小説を執筆中です。 絵本やぬり絵も製作しています♬

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蒼い稜線

行けぬはずはない。 あと一歩、もう、一歩 やがて、稜線を翔ける、鳥になる。

    • 蓮の台(うてな)

      はら、はら、はらと、蓮(はちす)の白い 花弁が落ちたあとに現われ出る 台(うてな)の 実

      • 見えないものの 音

        見えないものの 音を、聞く。 音のないものの 心を、感じる。 雪。

        • 植物になった僧侶

          いく年月、坐りつづけて、 そのからだに、苔が生えた。 背中から、木々が芽吹き、 両脚から、根がのびた。

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          白君子小蓮(しろくんししょうれん)

          8月にやっと蕾がほころんで、昼には閉じて 翌朝、白い花が咲いて、また蕾になって 翌々朝、花開いて、蕾に戻って…… 昨日の朝から、蕾のままだった。 今朝は、しおれていた。 毎朝の水やりと、鉢の中のメダカに、ご飯 ♬ たった一輪の蓮の花は、もはや友達 茶色味を帯びた白い花びらに、ちゅっとしたら パラパラパラと、一斉に全ての花びらが落ちた。 そして、黄緑の蓮の台(うてな)が現れた。 #夏の1コマ

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          3月中旬、なばなの里の春の饗宴

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          茜さす 紫(ムラサキ)野行きは、誰に⁈

          ***** 茜さす  紫野行き  しめ野行き 野守は見ずや  君が袖振る 茜色の匂っている紫野を行き、しめ野を行く。 遠くで君が袖を振っている。 その大胆な仕種を、森番は見ていないであろうか。 井上 靖(著)『額田女王』新潮文庫より ***** 額田女王が、天智天皇即位の年 天皇主催の宴会の席で詠んだという有名な愛の歌⁈ 大海人皇子への愛の歌⁈ ほんとかなぁと、ずっとモヤモヤしていました。 井上 靖さんの『額田女王』を読むまでは。 私が未だ学生の頃は、中大兄皇子(天

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          癒された朝、薬の発祥の地、奈良

          もし、旅館にいながら悠久の時を感じ癒されたい となれば、断然、<奈良公園内>にたたずむ 唯一の旅館 『ふふ奈良』をおすすめしたい。 料理長の作り出す料理の、えも言われぬ味わい 一品、一品が丁寧で、「はじめて食べる味!」と 思わず、互いに声が出る程。 食材の組合せや食感に、一工夫も二工夫もある。 いにしえの薬の発祥の地といわれる、奈良 大和当帰などの和漢ハーブと、奈良産の野菜たち 奈良のちからを、食で体感できる宿『ふふ奈良』 1200年前この辺りは、興福寺、春日大社、

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          今と、千年前の女性たち

          千年前の理想の女性とは 女性であることは、なかなか大変だ。 レ 白い肌は レ 艶のある髪は レ 美しい眉の形は、 レ 長い睫毛にするにはどうしたらいいのかと 現代女性たちは、何かに追い立てられるように 忙しい。 実は、千年前の宮廷の女性たちも、同じなのだ。 “長くて黒い髪にするには……” “たくさんの黒胡麻の花を採取し、磁器のかめに 入れ、蓋をして密封し、これを土に埋めておく。 百八十日たったら土から出して髪に塗ると、長 くて黒い髪になる“ これは、『医心方』という

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