脳梗塞になりました
2020年10月16日。
職場で仕事をしてて、なんか変と思ったのです。
ローマ字入力のキーボードで入力ミスがなんか多い。
普段、意識せずぽこぽこ入力してたのに、左右のコンビネーションがよくないのか、タイプミスが多いんである。
どうも、押そうとしてるキーの隣を叩いてる。
二日酔いかしら。まだ酒が残ってるのかねえ...なんて、のんびりしてたのだけど、時間が経ってもよくならない。
なんか、気持ち悪いでしょ。状況が理解できないもの。
そこで職場の保険管理センターに行ったところ、血圧高めだし、念のため病院に行った方がいいよとのことで、職場の近くの病院にいきました。
普通に1時間くらい待たされて、先生に気になることを話したところ、すぐにMRIを撮りましょうと言われ、紹介状を持たされて、脳神経外科へタクシーで向かいました。順番が遅くなって7時半過ぎるかもしれないけどいいかしら?というので、それでお願いしますと告げました。
その日は、6時半に吉田町で知り合いに合流してジャズのライブを見に行くことにしてたのです。いきたい気持ちを振り切って検査を優先しました。残念だなあ、悔しいなぁ、と思いながら、先方にメッセンジャーで欠席を連絡。もう今日は病院優先モードになりました。
まず最初の検査は首の頸動脈のエコー検査です。ここの血管の内部や心臓の血管あたりにコレステロールが蓄積されプラークになると、血流が悪くなるので血栓が生じやすく、ひょっとした拍子に血栓が飛んでいって脳の血管を塞いじゃう(梗塞)ということらしいです。(頸動脈の診断結果は良好でした)
順番を待つことしばし。やっとMRIです。
ガンガンゴンゴンという久しぶりに聞くMRIサウンドに、ついうとうとしているうちに検査終了。この音は嫌いじゃない。
名前を呼ばれて診察室に入ったら、「脳梗塞ですね」とあっさり告げられたました。にわかには信じられない。誰のこと?俺ですか?そうですか。本当ですか。
MRIのスライス画像がずらり並ぶ中、左脳にうっすら白っぽい影があります。
「こっちの画像の方がよく見えますよ」といって、見せてくれた画像には極めてくっきり患部が写っていました。
「両手を前に出して、目を瞑ってそのままにして」
これは大丈夫。右手が下がってきたらダメらしい。
「指の動きはどうですか?」
これも大丈夫。思ったようには、ちゃんと動く。
病名は「ラクナ梗塞」ですと。「楽な梗塞」ではないですよ。
1センチから1.5センチくらいの小さめの脳梗塞です。
場所がもうちょっとずれていたら、間違いなく右半身に麻痺が出ていただろう、よかったですねと言われました。
不幸中の幸いか。この程度で済んでホントよかったです。紙一重です。人の運命なんて、どこでどう転んで行くのか、予測不能なんです。
診察終わったのが8時過ぎ。
血が固まりにくくする薬(バイアスピリン)を処方されたものの、近所の薬局はもう全部しまってます。
病院の人が9時まで開いてる薬局を探してくれたので、京浜東北線で横浜駅まで。
ジョイナス脇の5番街ファーマシーで処方箋を出しました。受けてくれたのは、中国系の女の人で、そこまで日本語が流暢ではありませんでした。
「どうしましたか?」
「脳梗塞でした」
「それは大変でしたね。どうして気づいたのですか?」
「キーボード打ってて、タイプミスが多いことに気づいたんです」
「早く気づいてよかったですね。いま、血液をさらさらにするお薬を用意しますね」
なんかね。このときすごくありがたかったです。嬉しかったですよ。
本当なら、ジャズのライブに行って、お酒を飲みながらいろんな話をしてたはずのこの時間に、薬局の人と会話してる自分。
今日はすごい日だった。
明日から、もう一度、新しい人生を歩むつもりで、ありがたく生きていこう。
そう思いました。
ーー後日談ーー
本屋さんが閉まる直前に有隣堂に駆け込んで、脳卒中の画像診断の本を買いました。これはいい本だと思います。お勧めします。
症状・経過観察に役立つ 脳卒中の画像のみかた
Amazon.co.jpによる
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その日の夜から、痛風が痛み始め、最大級のしつこさで左足を襲ったのでした。家庭内をはいずりまわった5日間。こっちの病気の方が辛かったです。その後発作は右足に移動。もう、辛い辛い。生活習慣病を舐めてはいけませんよ。