365中国の地政学的評価
昨日に続き、ピーター・ゼイハン著『地政学で読む世界覇権2030』を再読。その第14章で中国を論じている。著者の意見は、「中国が世界を制覇することはない」。20世紀の半ばには「ソ連型共産主義によるドミノ理論」、後半には「日本型資本主義の経済支配」が予測されたが、実現しなかった。今回も同様として、その理由を地政学で説明している。
中国は「華北地域の支配権を握った者が他の中華地域を力で押さえつける構造」が基本で、開闢(かいびゃく)以来変わっていない。華北を流れる黄河は治水が難しく、