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のろいです


コノサカヅキヲ受ケテクレドウゾナミナミツガシテオクレハナニアラシノタトヘモアルゾ「サヨナラ」ダケガ人生ダ


注ぐ盃がないひとたちは、サヨナラもできない。

ときどき、すみません。


どこへ?

知らない国。

どんな国?

わすれた。

あ。朝。


おわらない


おんなが、わたしの隣に寝ていた。
テレビのあの人に似ていた。名前は忘れた。

え、だれ


天井。
え。
ほら、白。
ああ、
が、わたしのことを、じっと見ている。わたしも白を見つめている。鳩だ。

色はわたしたちを見つめたりしない、鳩も見つめたりはしない、だけれど色はわたしたちを見ている、見るのうちに色は埋め込まれている、いた、鳩もだ

これは、呪いです


「もしもし」

「はい、」

「いまひま?」

「はい」

「そうですか、ありがとう」

(受話器を置く音)


おわらない


そうだった。今日は久々の休みだった。
わたしは昨日したカレーの約束を覚えていた。でもそんなことは知らない。
わたしは、そいつ、を、じっと見ている。そいつは、娘を、みていた。
彼女は、もう、いない。


物語に終わりを求めてしまうのは、意味のないことが、恐ろしいから


「オリンピックの年に結婚しようね」

「まずは大学にうからないとね」

「あ」

おんなが囁いた。夜の公園にいるのは、わたし。と、おんな。
おんなは、とっくに結婚していた。それをおんなは知らない。

娘は、じっと、それをみていた。

有限の意味の集積は、無限の無意味になりえない


意味を求めてしまうのは、他人が恐ろしいから


ねえねえ、

覚えてる

わたしのこと、
人間の細胞は一ヶ月ですべて入れ替わります
お母さん結婚することにしたから


待つ。



耳の形、で性格がわかる、几帳面、死体が誰だかもわかる、誰に分かるんですか、死だ


おわらない


物語にはじまりとおわりがあるのは、わたしたちに課せられたのろいです

すみません

地球の重さは人が何をしたところで変わらない、そもそも重さは地球のなかにしかない、重さのなかに地球はない、それは世界に神がいないことと似ている、地球の重さは測れない、


あれ、どこだ?ここ。

(鳩は逃げた)



これから話すのは、18歳のとき

沈黙(8.6)




おわらない


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みなと
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