大きなチャンスがやってくるのは、たいてい自信がない状態の時だったりする。
私が中国語フリーランス通訳をやっていた頃、中国語学習も同時並行に進行中で、まだまだ実力をつけないと…と修行中の日々。
だけど仕事は、ひょんなところからやってくる。友達からの紹介だったり、急に依頼していた人が出られなくなり、ピンチヒッターで…なんてことも、そんな時には時間も資料も足りない。
このピンチヒッターやお願いされた時というのも、実はチャンスで、担当者が困っているからこそ、引き受けたら担当者の記憶に残り、また次もお願いしますという形が作れます。
最初に来る仕事というのは、小さなチャンスから。例えば、報酬は少なく、事前準備にとっても時間がかかるけど、かねてからやってみたかった仕事。例えば講師とか、講演とか…
そこで即答で「やります!」とチャンスをものにして、丁寧にやっていくと、その次にやってくるのは、自分の実力を越える依頼になってきます。
実は、小さな小さな仕事も軽く見ずに、向き合ってやっている姿は、誰かがしっかりと見ていてくれています。それが次のチャンスに繋がります。
その次にやってくるチャンスは、自分の実力をはるかに越えている!といえるお仕事だったりもします。
これは自分にとっても試練で、いわば修羅場でもあります。受けるかどうか迷うかもしれません。
それでも準備に時間があれば、修羅場を体験できる良い機会です。「私にはまだ実力不足です。また次の機会にお願いします。」と言ってもいいけれど、次の機会は永遠に来ません。
やってみてうまくいかなかったら、自分の現在地がわかるので、次に進めますが、やらなかったらその世界では一流になれないと思います。
小さなチャンス→中くらいのチャンスを丁寧にやっていくと、実力もついていきます。
一つ一つのチャンスは、やったことがない事、自分にとっても初めての事だらけで、不安と怖れだらけです。
100%受け入れ態勢万全!の時には、不思議とチャンスはやってきません。
やりたい仕事を探して、ずっとこだわってきて探し続けていたものが、その時には手に入らず、いわゆる諦めたとき、執着を手放したときにふっとやってくる感覚です。
だからチャンスがやってくる時には、自分はまだ難しい、自信がないけれど、この分野で何とか頑張りたいと願っている時。
チャンスの声がかかるというのは、声をかけた人は、あなたの事を見ていて、あなたに「このチャンスをものにして、次のステージに上がってほしい」という願いを含んでいる時でもあります。
実力が足りないと自覚していても、チャンスはいつでも実力不足で自信がない時にやってきます。
バッターボックスに立つか立たないか、大きな空振りでもいいので、挑戦するしかないでしょう。
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