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動画編集者の営業を受け続けた5年間で気づいた、稼げる人・稼げない人の違い
「動画編集の仕事がなかなか取れない…」
「頑張っているのに低単価案件ばかり…」
そんな悩みを抱えている動画編集者は多いのではないだろうか。
私自身、デザイナー・動画編集者の採用担当として、5年間で10000件以上の応募書類を見て、1000人以上の動画編集者と面接してきた。その中で、「稼げる人」と「稼げない人」には決定的とも言える、大きな違いがあることがわかった。稼げる人には必ず満たしている特徴がある。これには例外がなかったし、これは動画編集者に限らず、デザイナーなどクリエイティブ系職種にも共通する部分だ。
今回は、その特徴を実際にあったエピソードを交えて紹介する。
稼げる人の特徴① 会社が求めているスキルを理解している
最も重要なのは「相手が何を求めているのかを理解しているか」。
例えば、広告系の動画編集の案件を求めているのに、VlogやYouTubeのエンタメ系編集のポートフォリオを出す人も多い。でも、広告案件ではカットやトランジションよりも、ブランド理解やデザインの一貫性の方が重要視される。
稼げる人は、事前に企業や案件のリサーチをし、「自分が提供できる価値」を明確に伝えられている。
稼げる人の特徴② 会社のリサーチをしてきている
「御社の動画を拝見しました。○○の表現が素晴らしく、ぜひ自分も関わりたいと思いました」
こんなふうに、具体的なポイントを挙げて応募してくる人は強い。
逆に、「動画編集できます!仕事ください!」みたいな営業DMは99%無視される。
稼げる人は、リサーチを怠らず、相手に響くメッセージを送る。
自分自身が商品であり、DMや応募書類、面接の一言一句が広告であることを理解している。
稼げる人の特徴③ 最新のポートフォリオを用意している
ポートフォリオは動画編集者の履歴書であり名刺。
・最新の作品が載っているか?
・見やすく整理されているか?
・応募先の企業や案件に合った内容になっているか?
これができている人は、案件獲得率が高い。
逆に、学校の課題や数年前の作品だけだと「成長していないのかな?」と思ってしまう。
また、過去の大型案件を見せたいがあまりに、今の流行りとは離れた作風の物を見せてくる人も多い。
稼げる人の特徴④ 自己紹介が簡潔かつ自信に満ちている
面接や営業では「この人に任せても大丈夫そう」と思わせることが大切。
稼げる人は、
✅ 30秒〜1分で自己紹介を簡潔に話せる
✅ 「自分に依頼するメリット」を明確に伝えられる
✅ 自信を持って話す(=安心感を与える)
単に「動画編集できます!」ではなく、
「○○系の動画制作を得意としており、××な表現に強みがあります。過去には△△のような案件を担当しました」
と具体的に話せる人は、圧倒的に有利。
面接/ミーティングは準備が9割。
稼げる人の特徴⑤ 料金が明確
業務委託で仕事を取るなら、「料金表を持っているかどうか」も重要。
稼げない人の特徴:
❌ 「いくらでもいいです!」→ 低単価にされる
❌ 「要相談で!」→ 面接のその場である程度その人の相場感が掴めない場合は、結局依頼することなく終わってしまいがち。
✅ XX秒の動画1本で○円、サムネ込みで○円、修正○回まで対応
✅こういう場合はXX~XX円
✅追加のオプション料金を提示
明確な料金設定があることで、こちらが持っている案件を相談できるか否かが事前にジャッジできるのでありがたい。
以下は逆に駄目な例。
ここで強調しておきたいのは、どれも実際に出会った例であるという点。
稼げない人の例① ベッドに寝転がりながら面接
実際にいた。本当に。
スマホを片手に、ベッドでゴロゴロしながら仰向けで面接参加。
なぜ?
稼げない人の例② ポートフォリオが学校の課題のみ
まあこれはあるあるだね。
「動画編集できます!」と言いながら、ポートフォリオには「スクールの課題で作った動画だけ」。
「じゃあ、実際にどんな案件できるの?」と聞いても明確な答えがなく、やりたい案件の希望も曖昧。
稼げる人は経験がないものでも、自分で作品を作ってサンプル持ってくる。
稼げない人の例③ 前職の悪口を言う
「前の職場の上司が最悪で…」
「クライアントが無茶苦茶で…」
こういう話をする人は、どこへ行っても採用されない。
仕事の場では「この人と一緒に仕事をしたい」と思われることが大事。
ここについては本当に痛い目に遭ったことがあるので、いくらでもnote書ける。
稼げない人の例④ しゃべりすぎて面接時間オーバー
「自己紹介お願いします」と言ったら、15分以上ノンストップで話し続ける人。
面接官が話す隙がないほどしゃべりまくるとか自分勝手すぎるだろ。
稼げない人の例⑤ ポートフォリオがボリューム過多
ボリュームがありすぎて何を伝えたいのか不明。
「とにかく作品を詰め込みまくる」タイプ。
結果、
・ どこを見ればいいのか分からない
・ 何を伝えたいのか分からない
という状態に。
稼げる人は、「この案件に最適な作品」をピックアップして見せてくる。
まとめ:動画編集者が稼ぐために必要なこと
要するに以下。
✅ 相手の求めるスキルを理解する
✅ 会社やクライアントのリサーチをする
✅ 最新のポートフォリオを準備する
✅ 簡潔&自信を持った自己紹介をする
✅ 料金表を明確に提示する
社会人やってたら当たり前のことばかりなんだが、これらができてない動画編集者は正直多い。でもだからこそ、これやるだけで一歩抜け出せる。
「なぜ仕事が取れないのか?」を考え、今日から行動を変えていこう。