[Tableau Tips] Tableau Desktop Public Editonで意外と出来ない操作
共有したいこと:Tableau Desktop Public Editionの注意点を共有したい
2024年5月、Tableau界隈に衝撃的なニュースが走った。なんとTableau Desktop Public EditionでVizのローカル保存ができるようになったのである。
当時、私はCreatorライセンスを使える状態ではなく、このニュースは非常にうれしかった。
ただ実際に使ってみると意外な操作ができないことに気が付いた。本noteではその経験をご紹介していきたい。Tableau Desktop Public Editionを使いこなすうえで参考になれば幸いだ。
前提:Tableau Desktop Public Editionについて
Tableau Desktop Public Editionとは無償でダウンロードできるTableauの利用形態の一つである。
従来は分析結果をTableau Publicというサイトに必ずアップロードする必要があったため、公開できないデータは扱いにくかったが、これならば気軽に使うことができる。
ちなみに以下のサイトからダウンロード可能である(要ユーザ登録)。
早速だが意外と出来ない操作、2つをご紹介したい。
意外と出来ない操作①:クロス集計をクリップボードにコピー
こういうシーンを思い浮かべてほしい。あなたの手元にExcelで処理しにくい10万レコードを超えるデータやCOUNTDの集計をする場合、Tableauを使いたくなるだろう。Tableauならば10万レコードを超えるデータも楽々集計出来て、それをクロス集計として簡単にクリップボードにコピーできる。
・・が、Public Editionではこの操作ができない。がびーん。
ちなみにExcelへのエクスポートもできないし、csvへのエクスポートもできない。要するにエクスポート系の操作が全般的にできない。
参考までに公式の解説はこちら。ここに記載されているエクスポート系の機能は恐らく全般的に使えない・・と思われる。
これは過去にローカル保存が出来なった名残のような気がする。
本来のBIツールの使い方ではないが、個人的に初心者におすすめしやすい機能だったので、個人的にはPublic Editionでも出来るようにしてほしいのだが。。仕方あるまい。ちゃんと可視化ツールとして使おう。
意外と出来ない操作②:1500万レコードを超えるCSVデータの取り扱い
手元に数百万レコードの重いデータがあることを想像してほしい。こんな重いデータのアドホックな分析はTableauが一番得意とするところである。
手元にある数百万レコード重いデータを読み込ませ、一部カラムを縦持ち変換したところ、エラーが出てPublic Editionで読めなかった。がびーん。
実はTableau Desktop Public Editionには扱えるレコードの上限がある。
後で公式の解説を見つけたのだが、データソース行の制限としてPublic Editionでは1500万レコード以上のデータを扱えないのである。
ちなみに単体ファイルでも1500万レコード以上でエラーになるし、結合したデータが1500万レコードを超えてもエラーになる。
例えば1000万レコードのCSVに対して、10レコードのCSVをクロスジョインしてデータ量を10倍にすると、同じようなエラーになる。
そもそもExcelやスプレッドシートでは100万を超えるデータを扱えないので、この制限に引っかかるのは激重csvを扱うときくらいだろう。これくらいのデータを扱うならば、Creatorライセンスを購入しましょう・・
余談:本記事はもくもく会で書きました
本記事はルノアールTableauユーザ会のもくもく会で執筆した記事である。
最近記事更新が止まっておりどうも筆が重かったが、久々に更新するよいきっかけになった。
みなさまも記事を書きたい時にはこういう機会を使うとよいかもしれない。
もし記載誤り等があればX(Twitter)で連絡いただけると助かります。
ご意見・ご感想もお待ちしています。どうぞお手柔らかに・・
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