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「信頼」の勝ち取り方が変わる~これからの新しい世界~

マイクロ人事部長の髙橋実です。

さて、新型コロナウイルスの状況が、日々厳しくなってきています。
僕は現在、5社で人事をしていますが、うち福岡の企業が2社。毎週のように福岡に”出勤”していました。

3月は、マスクはもちろん、手洗いうがいを励行して万全の態勢で出社していましたが、1社は社員の出張禁止令が出て、自動的に東京から出勤している僕は出社禁止、もう1社は、現地では混んでいる電車には乗らずシェアサイクルで人混みを避けるくらい気を付けていましたが、いよいよ4月からは出社禁止になってしまいました。

その他にも多くの打ち合わせはほぼリアルなmtgからオンラインに変更となり、明らかにこの1か月変わったのは、「初めてお会いする人が激減した」ということです。新しい名刺の数が、圧倒的に減りました。

「リアルにお会いする」とは、どういうことだったのか

今回の新型コロナウイルスは、「リアル接点を断絶する」、過去経験したことのない出来事になりました。

これまで、当たり前にリアルに会えていたこと、これが、できなくなる。
僕自身の仕事も、当たり前に「週1顔を見れるから、安心」と考えていた仕事が、急に進まなくなる。前回のNoteでも書いた状況になりました。

僕はこれまで、Facebookを活用してきました。
Facebookで友人になっていただく方は「リアルにお会いした方に限らせていただく」ことをルールとしてきました。(友人申請を行っていただいても、リアルにお会いさせていただいていない方は、お断りをさせていただいておりました。ごめんなさい)

Facebookでの繋がりは、たくさんのビジネスの機会や新しい取組をさせていただきました。お会いしてFacebookで繋がり、お互いのFacebookでのやりとりを通して、直接やりとりをしなくとも距離を感じず、お会いしたらすっとリアルビジネスに入れる。

でも、そんな方々とは、「それほど深い繋がりではなかったはず」ではなかったかと。それこそ、一度しかリアルにお会いしていない方でも、Facebookを通じて距離が縮まっている

リアルに会わなければ、ビジネスは進められない?

本当にそうだったのでしょうか?

リアル接点での「信頼残高」の勝ち取りの崩壊

マイクロ人事部長を始める時に僕が意識しているのは「信頼残高を超スピードで勝ち取ること」です。

「安心感を与え、この人と仕事をした方が進むといち早く思わせること」が、成功するポイントです。イメージ的には、転職をした時と一緒。でも「3か月くらいで慣れていけばいいや」なんて、悠長なことは言っていられません。こちらも「プロ」として入っているのだから、相手の期待値が高い。それに応えていかなければなりません。

そのためには、「週1必ずリアルで会って、信頼残高を勝ち取ること」が必要だった。いや、必要だと思っていた。

これが、うまくいかなくなってきたんですね。今僕は、外出自粛の状況になって、リアルでの接点が一気に少なくなっていく。そうすると、みるみる相手の期待値に応えられなくなっていく。

今人事責任者をやっている企業の半分は、リアル接点を重要視している企業です。このような状況なので「リスクが高まっているからオンラインmtgに切り替えませんか?」と言っても、思い切り嫌われる。

「リモートで仕事ができるなんて、到底思えない」

ニュースではテレワークだと騒いでいますが、僕の実感値では、まだ大半の企業がリモートでの仕事なんてできないと思っている。ニュースに出て「うまくいった」と言っている企業は、本当に一握りです。ほとんどの企業は、リアルに出社して仕事をしなければ、パフォーマンスが上がらないと思っている。

でも、ここにきて、そんなレガシーな企業も、もうもたなくなっている。
「リアルでしか信頼残高は獲得できない」という神話が、完全に崩れると思います。

コミュニケーションの「順番」

そして、これからは、初対面の人の接点が変わってきます。恐らく、オンラインで「やあやあ初めまして」が、圧倒的に増えていく。
名刺交換すらリアルにしない初対面の人が、増えていく。

これまでは、僕も「初対面はリアルでしかできない」と思っていました。でも、それができなくなる。

では、どうしたらいいのか?

2019_法政大学授業(第10回:組織におけるコミュニケーション)

これは昨年、法政大学の1年生に「組織におけるコミュニケーション手法」を講義した時の資料です。これは、組織の中だけでなく、普通のコミュニケーションにおいてもそうで、「この順番を間違えないこと」が大事だと伝えました。

もし、これを間違えてしまったら、どうなるのでしょうか?

2019_法政大学授業(第10回:組織におけるコミュニケーション)

2019_法政大学授業(第10回:組織におけるコミュニケーション)

「まず自分の心を開く」ということは、「相手にセーフティネット(安心感)を与えてあげる」ことだと思います。

ここからスタートしなければ、「相手の心の扉は開かない」

2019_法政大学授業(第10回:組織におけるコミュニケーション)

新しい「信頼残高」獲得のカタチ

リアルにはできていたことが、オンラインになったら、できないのでしょうか?ここで「できない」と断罪してしまうと、恐らくこれからの世の中での社会コミュニケーションがおかしくなってしまうでしょう。そう、もう「できない」ではなく「できるようにするために何をするか」を、考えて実行していかなければならないのです。

まだ僕も、全くの試行錯誤中です。どうしたらいいのかなんて、未知数。でも、色々なことに、チャレンジしていかねばならないと思っています。

その中でも、「人脈(ネットワーク)をどう作っていくのか」。

それに必要なのは、僕は「オンラインで自身のスタイルを表現する」ことではないかと思います。

これが苦手な人は、必然的に、新しいネットワークを構築できなくなる。
これが上手な人は、加速度的に新しいネットワークを構築できるようになる。

「情報発信力」
これが、圧倒的な人脈(ネットワーク)力の差に繋がってくる。情報発信力の差が、人脈(ネットワーク)の格差を拡大させると思います。

さて、どうするのか。
とりあえず、今はこれまでの既成概念にとらわれず、新たな時代の幕開けに向けて準備する時。色々なものにチャレンジしていくべきなんだろうと思います。僕も、こうしてNoteでも、徐々に発信していこうと思っています。

人間は、英知の塊。知恵がある。
明けない夜はありません。皆で英知を出し合い、頑張りましょう!

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髙橋実@マイクロ人事部長
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