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感動を表現する作家
私のインスタを長く見てくださっている方はもうお気づきだと思いますが、私の作品はその多くが模様と動物です。なぜかと言えば「それが好きだから」なのですが、今日はその好きをもう少し分解してみたいと思います。
私が特に動物が好きになったのは北海道に来てからです。北海道、特に道東ではいたるところで野生動物と遭遇します。ベタな話ですが、初めてキタキツネを見たときにはその場に何分いたかわからないし、エゾシカを見つけて車を止めました(本州から来た人間なんてこんなもの)。現在住んでいる阿寒湖ではキツネや鹿は日常の風景になりましたが、自宅の窓からエゾリスやクマゲラが見られることがあったり、森に入ればヒグマと遭遇することもありました(これは単純には喜べませんが…)。こんな風に今まで写真でしか見たことがなかった動物たちが目の前に現れるた時の衝撃はすごいもので、野生で生き生きと活動している姿にはやはり心動かされるものがありました。(オオワシやシマフクロウを見たときの感動は語り出すと大変な長さになりそうなので、今度ゆっくり文章にしたいと思います)
アイヌ文様なんかも同じで、その美しさにかなりの衝撃をうけました。刺繍模様もそうだし、各種の木彫りに彫り込まれた模様も初めて見たとき面白くて仕方なかったのを覚えています。今でもその思いは基本的に変わりなく、素晴らしい作品に出会う度に感動しています。
ある時に気づいたのですが、私の「模様を好きだから彫っている」「動物を好きだからデザインしている」は、あの時の感動を表現したかったんだということです。自分がうけた衝撃を、魅了された模様を形にしたかったんだと。
だからこそ、私の作品に感動してくださる方には「私の感動に共感していただいている」ような気がして、とても嬉しくなるのだと思います。