「阿寒の森間伐材アート展」のお礼と感想

今回は1ヶ月遅れの「阿寒の森間伐材アート展 」の感想とお礼を綴りたいと思います。

昨年末、第5回の「阿寒の森間伐材アート展」を無事終了することが出来ました。今回は600人以上の方にご来場いただき、阿寒湖の自然保護の一端とその思いに共感する作家の作品を楽しんでいただくことが出来ました。お忙しい中ご来場いただいた皆さまには本当にありがとうございました。また今年からは活動への協賛もお願いしたのですが、多くの方に力を貸していただける結果となり、一同大変感謝しております。(活動への協賛はHPにて随時受け付けております。是非温かいご支援をお待ちしています。いただいたご支援は来年の『阿寒の森間伐材アート展』開催のための費用並びに各地で行っている私たちの小展示会などの開催のための費用として活用させていただきます。)

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阿寒の森間伐材アート展は今年で5回目を終えることが出来ました。思い返せば第1回は阿寒湖畔での小さな小さな展示に始まりました。木を提供してくれている前田一歩園財団の方や地元阿寒湖の方に見てもらえればと思って始めたアート展で、予算もなく急造の台に作品を並べるだけの展示会でした。それでも多くの作家の作品が一堂に会したこともあり、それなりの反響をいただきました。阿寒観光協会や市の観光課などから、その面白さをもっと大きな場所で多くの方に見ていただけないかとのアドバイスをいただき、第2回には現在と同じ釧路市生涯学習センターまなぼっとでの開催を実現することが出来ました。それでも最初は予算もそうですが、大きな場所での展示経験のない作り手の集まりだったこともあり、お世辞にも質の高い展示とは言えない状況でした。しかし、いざ開催してみると色々な方からアドバイスをいただけたり、自分達でも勉強するようになるので、年を負う毎に良い評価をいただくようになりました。私たち作家にとっては作品を見ていただくことはとても励みになり、より良い作品を作っていくためのモチベーションになります。お陰様でどの作家も年々ハイレベルな作品に挑戦するようになり、間違いなく力を増しています。

このようにアート展はお客様には楽しんでいただくためのイベントですが、作家にとっては成長のための装置となり、『阿寒の森間伐材アート展』は阿寒湖の木彫り文化の発展に大きく貢献していると思っています。

また、アート展を含む間伐材の取り組み全体で言うと「木材の調達、製材など一次加工の確保」、「作家のコミュニティの形成」など、失われつつありながらも作家が育つために必要な要素にも貢献することになっています。この事は阿寒湖に木彫り文化を残していくための仕組み作りとして大きな価値があります。

私はこの取り組みで、阿寒湖を北海道の木彫り文化の中心にしたいと思っています。「木彫り熊」をはじめとする北海道が生み出した木彫り文化ですが、現在では作家も減りその規模は非常に小さなものとなっています。それでも阿寒湖には未だ数十人の作家が切磋琢磨を繰り返しており、日々新しい作品が生まれています。「この文化を後世に伝えていきたい」それが私の思いです。

まずは今年の年末に皆さまを驚かせられるよう、今年1年一生懸命制作に取り組んでいこうと思います。これからも応援よろしくお願いいたします!

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