Minoru Matsuura / Brass Tokyo / CLINCH Boots

東京世田谷にて 靴製作・修理をしております。 日々の作業報告・取組みなどを投稿させていただいております。 SHOP : Brass Shoe Co. BRAND : CLINCH Boots & Shoes

Minoru Matsuura / Brass Tokyo / CLINCH Boots

東京世田谷にて 靴製作・修理をしております。 日々の作業報告・取組みなどを投稿させていただいております。 SHOP : Brass Shoe Co. BRAND : CLINCH Boots & Shoes

最近の記事

なぜ BSC Subscription Membersを始めたのか

なぜ BSC Subscription Membersを始めたのか 近年、需要に対して、製作数が追い付かなく 長らくお待たせしてしまう状況が続いておりましたので、 フィルタリングの必要性を感じておりました。 ある程度、お客様の方でも内部事情を分かって頂いてないと すぐにクレームになっちゃう状況でした。 店舗に行っても、販売物は無いし、 注文も受けることが出来ません。って言う。 中に人は居るのに、営業してない日ばっかり。 文字にしてみると、やっぱり変です。 なんとかやって

    • 成長するとは、どういう状態なのか?

      成長するとはどういう状態なのか。 ――――――――――――――――――――――――――――――――― 今は個人の時代 ⇒ チーム戦の時代に変わりました。 その中で仕事とは 1.自身の歯車を大きくする事 2.全体の歯車の動きを把握し潤滑油として機能する事 であると書かせていただきました。 歯車はネガティブな表現として、使われがちですが、 全くその意図はありません。 私自身も組織の歯車であることは事実です。 歯車を大きくするという事は スキルやノウハウを磨くことに繋がります。

      • 残る物を残すこと

        ・姿勢が分かる ・何を思って仕事をしているか。 みたいなのが伝わると良いなぁと思っています。 Brass Shoe Co. として全てのプロダクト、仕事において大事にしているのは “ 残るものを残すこと ” ・BSC Repair&Customにおいては 100年前の靴を解体して、補強をし、リプロダクトする。 サイズが合わない靴をリラストして、履けるようにする。 などは、次の世代へ繋ぐ為のそれにあたります。 ・ケア用品ブランド The Mail‘s Shoe Care

        • LONDON出張前のテキストインタビュー

          以前、テキストでインタビューを頂いたものを載せます。 London の Dealer様別注 Jodhpur Bootsについてになります。 Q1.      ジョッパーブーツを作るきっかけを教えてください。 A:イメージソースはアメリカ物と欧州物で   交互に考えるようにしています。   これは単純に僕自身が飽きてしまわないように です。   欧州由来ですとジョージブーツの次だったような気がします。   なので、ハイトが高く、プルオンのデザインという事で、   ジョッパ

          仕事をしながら思う事

          今日はどういう感覚で仕事をしているかを書きます。 世の中を良くする為 や 世の中の問題を解決に導く為、 っていうようなミッションファーストという 感覚はあまりなくて、 愛着が湧いて永く使っていただく事を目指しておりますので、 その結果として、サスティナブルになったよね。みたいな 副次的に起こる効果として、 良いことを生み出しているのであれば、 それはそれで良いことです。 しかし行動原理はそこではなくて

          私が行っている靴デザインの考え方

          先週、CLINCHのデザインを盗用したものがあると お客様からご連絡がありました。 それを受けて、 自身の考えを個人Instagram投稿にて述べさせていただきました。 では、自分としてはデザインをどのように捉えているのか。 を考えてみます。 自分の頭の整理になりそうです。 その為にまずは靴自体をどう捉えているかを 分解します。 ――――――――――――――――――――――――――――――――― ①    道具(機能性)× ファッション(見た目) まず身に着けるも

          私が行っている靴デザインの考え方

          BSC UNIFORM " Sweat Cardigan

          先日より、 BSC UNIFORM  Manufactured by OLDE Homesteader ” Sweat Cardigan ” をメンバー様先行で発売させていただいております。 該当商品リンク時に下記パスワードを入力いただき、 進んでください。

          父について

          2023年末に 父の葬儀・告別式をしました。 今の私を作った 父 (松浦 徹)との思い出を書いて 吐き出させてください。 ただの思い出話になっちゃうかも。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ①    高校での面談 当時、母と私自身は距離を置いておりまして (ただの反抗期です。私が幼かっただけ) 高2のその時 たった一度だけ、 父と共に進路に関しての面談を受けました。    担任・副担任 と 私と父です。 面談は、どちらかと言えば

          仕事への取り組み方

          本来、皆の望むこととして 【 楽しい人生を送ろう 】が源にあるはずです。 その為に仕事、家族、友人、趣味などがあることで色づいてきます ――――――――――――――――――――――――――――――――― 仕事は社会人であれば、 人生の中でも多くの時間を投下することになりますので、 出来るだけパーソナリティの中の得手や興味が持てる事を選んで、 自ら望んで取り組むのが良いと私自身は考えています。

          ボトルネック

          ボトルネックはどこなのか? ボトルネック:業務やプロジェクトの工程の中で          停滞や生産性の低下を招いている行程や人を指す言葉

          手段の目的化

          手段の目的化って 常に意識してないと、あらゆる所で起こってしまいます。 ※手段の目的化とは もともとある目的を実現するための手段として選択したはずなのに その手段を実行すること自体が目的化してしまう事。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――― 作業をする際の事例と メモを取る際の事例を上げさせていただきます。

          木型について

          今日は木型についてです。 CLINCHやOl.Shanks 、BELAFONTEなど、 ウチが携わってる靴に使用している木型は ベースから削り出して作っています。 同じ匂い(雰囲気)になってしまうと、 面白くないので上に挙げた3つのベースは 別々に元から削り出しました。 それをベースにして試作を繰り返して、その時の完成形に持っていきます。

          BSC CONCEPT について

          今日は BSC としてのコンセプトについて書かせていただきます。 お時間ある時に暇つぶしで読んでください。 私自身、靴の仕事をするようになって 21年が経ちました。(多分、22年目) リペアをする中で1950年代以前と思われる靴 をお預かりすることがあります。 50年~100年を経ているものを解体し、 次の世代に向けて作り直す作業です。

          説明する事

          プロダクトの良さを説明するという事 「何年代のこれをデザインソースとして、製作しました。」 よくある言葉、よく目にする文言です。 いつの時代も、分野に限らず、 人間の英知を積み重ねた上に立っているので、 先人のデザインを模倣したり、 参考にしたりはして然るべきだし、 当然のことと認識しています。 ただ説明癖がついてくると、 お客様自身も説明を待っちゃう面 もあるのではないかと思っています。 文字面での表現を見て、 安心するのではなく(それは演出でどうにでもなっちゃ

          機能とデザインについて

          今日は機能とデザインについて書いてみます。 かなり長くなりそうなので、気が向いたら読んでください。 (ちなみに優劣の話ではありませんので、お気をつけて) 題目はホワイツの製法についてです。 文章で説明するのは何とも難しい部分ではありますが、 頑張って想像してみてください。 ワーク系のステッチダウン製法でいうと WESCOやVIBERGなど がシンプルで分かりやすい作り方をしています。 一方、ホワイツは中底(フマズから前側)に切り込みを入れて、 それをリブにして