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可愛いデザインに騙されるな。ジレンマだらけの”ペンギンパーティー”

毎週キングコングを楽しみにしているので、日曜夜がワクワクのみのるです。

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さて、今日はペンギンパーティーというゲームを紹介しようと思います。
(※いつも通り、ゲーム紹介の記事は長くなってしまいました。ご了承ください)

まず、パッケージから。

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どうでしょう?可愛くないですか?

でもこのゲーム、ガチでプレイすると短時間で出来るのにかなり痺れるジレンマを堪能出来るゲームとなっています。
ちなみに1ゲーム5分前後で出来ます。

まずはこれを作った人は、ライナー・クニツィアという人で、ボードゲーム界の巨匠と言っても過言では無い人です。

ボードゲームを知っている人なら、必ず名前を知っているという人です。

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この人がライナー・クニツィアさんです。

そして、数学の博士号を持っていて、ゲームバランスが抜群で、プレイをしていると悩ましいことがたくさん出てきます。

どういうことかと言うと、あちらを立てれば、こちらが立たず。みたいな状況がすっごい多く、めちゃくちゃ悩みます。

これをクニツィア・ジレンマといいます。

こういう状況を作る天才なので、クニツィア・ジレンマという名前までついてしまっているんです。名前までつくジレンマって相当だと思いませんか?

そして、これが最高に面白いのです。

ざっくりとクニツィア大先生の説明をしたところで、ゲームの説明に移りたいと思います。

こう話すと難しいんでは無いの?と思うかもしれませんが、全然そんなことはありません。

むしろめちゃくちゃシンプルで簡単です。シンプル、この上ないのにも関わらずジレンマを楽しめるここがスゴイのです!

では説明します。

3人以上でプレイすると仮定して説明をさせて頂きます。
(※2人の時は多少やり方が変わるので、付属のルールを読んで頂ければと思います。基本システムに変わりはありません)

勝利条件
・相手プレイヤーより1枚でも多く手札を無くすこと

準備
・36枚のカードを切って全員に時計回りに配りきります。
半端が出た場合は、そのカードを裏向きのまま、ゲームから除外します。

36枚のカードの内訳
・緑色のカード 8枚
・黄色、赤色、紫色、青色 各7枚

自分のターンに出来ること
・手札から1枚選択しプレイするのみ

プレイ

このゲームは配られたカードの色がとても重要なゲームです。
(※色以外は何も関係ありません)

まず、時計回りに手番を行っていきますが、手番が来たら、手札からカードを1枚選んで、テーブルに置いて(プレイして)ペンギンのピラミッドを作っていきます。

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こんな感じで作っていきます。作るピラミッドの一番下の段は8枚です。

ピラミッドのように配置していくため、2段目は7枚、3段目は6枚と上に行けば行くほど置けるカードの枚数が減っていきます。

では、どうやってそのピラミッドを置いていくのか?ということですが、下の8枚は好きなように隣り合わせで置いていってください。
下の8枚を置くときには規則性の縛りはありませんが、隣り合わせという縛りがあります。
(※一番下の段に限る)

こういうのは駄目です。

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2段目からは下のカードで隣合っている2枚の色のカードのどちらか片方の色しか置くことができません。

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また、2段目以降を置くときは、下の段の2枚が完成していないとその上に置くことは出来ません。

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基本的なルールはこれだけです。

では、これの何が面白いのか?ジレンマなのか?

一言で言えば陣取り合戦です。

勝利条件を思い出してください。

勝利条件は相手プレイヤーよりも1枚でも多く手札を無くすこと

では、自分が手札に赤色が無かった場合、どういうプレイをしますか?

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最善の1手は右上に黄色を置いて赤を潰すことです。
ここで赤を潰せば、このゲームでは赤色置くことは一切出来ません。

なので、赤を潰せば、赤を持っているプレイヤーに失点をさせることが出来、あなたは有利にゲームを進められます。

こうなると、このゲームは自分の持っていない色のカードを潰しながら、自分の持っているカードの陣地を拡大していく陣取り合戦になるということです。

なので、ピラミッドが完成するとは限らず、ゲームが進むと自分のターンでもカードが置けないプレイヤーが出てきます。

そのプレイヤーからゲーム脱落になっていき、置けなくなった瞬間にその時点で持っている手札の枚数分が失点になります。逆に配られたカードが全て置けて、手札が無くなったプレイヤーはボーナスとして+2点を獲得することが出来ます。

そして、何ゲームかこれをやった累計得点で一番得点を多く持っていたプレイヤーが勝利です。

はて、ジレンマとはどこにあったのか?

では、最後にこれだけ説明して終わりにします。

さっきの状況をもう一度思い出してください。

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右上に黄色を置いて赤を潰すのが、最善の1手と説明しましたが、そのときに自分の手札に青色が5枚ある状況であったらそれは最善の1手なのでしょうか?

例えば4人でプレイをしているとして、自分以外に3人のプレイヤーがいると仮定します。

青色は全部で7枚。そのうちに場に出ているカードが1枚、自分が持っているカードが5枚。となると自分以外の3人のプレイヤーが青色を持っているカードは7枚-1枚-5枚で1枚。

自分は赤を潰したかった。
なぜか?
自分が持っていないから、赤を潰しておけば、相手に失点させられるから。

ならば、相手も考えも同じです。
青の上に緑色と黄色を置いて、青を全力で潰しに来る。

であるのならば、青を潰させないために青を置く。
すると、他のプレイヤーは赤を潰されたくないので、右上に赤を置いて、赤を伸ばしてくるでしょう。

赤を潰せば青が潰され、青を伸ばせば、赤も伸びる。

これがクニツィア・ジレンマです。

どうでしょう?最高に面白い作りになっていませんか?

皆さんも、是非クニツィア・ジレンマを体感してください。

今日はペンギンパーティーを紹介させて頂きました。

本日もお読み頂きありがとうございました。

では、また。

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