弦楽カルテット+フルート+ピアノ
知り合いのコンサートに行きました。
普通のビルの中にある広くないスタジオでのコンサート。
演奏者はもちろん全員プロ。
アマオケでもチケットを有料販売することもあるので、「プロ演奏者」の定義は日本ではとても曖昧になっているとか。
今年は東京オペラシティや横浜みなとみらいホールなど広い場所にも行ったけど、あまりに遠くて演奏者の息遣いまでは分からない。
そうなると、知識のない私はすぐ眠くなる。
私は小さい空間でやるコンサートが好き。
今回も観客は20~30人くらい。
視力が悪いので、一番前の席に陣取った。
演奏者の間で交わされるアイコンタクトがよく分かる。
他の人の音を聴いて、自分の音の大きさを微妙に変化させている。
曲の始まりと終わりに作られる「無音」という音が好きだ。
メインは弦楽四重奏。
バイオリン1&2、ヴィオラ、チェロ。
やっぱり弦楽器の音には惚れ惚れさせられる。
私でも知っている曲が多かったのは嬉しい。
中でも、ドボルザークの「アメリカ」が一番印象に残った。
ピアノ独奏では、コインを弦に挟む「プリペアドピアノ」を初体験。
コインを挟むところを間近で見させていただいた。
現代曲だったが、一音だけインドネシアのガムランのような音がする。
とても不思議な世界観に浸ることができた。
フルーティストさんは、息がいつまでも続きそう。
しっかりした芯のある音で終始安定した演奏を聴かせてくれた。
速いパッセージの指回しも、見え方はとてもゆっくりで無理がない。
苦手な箇所になると慌てて自滅する私には、とっても参考になった。
素晴らしい演奏で大満足!
これで入場料は1500円。
ちょっと設定が安すぎるでしょう。
仕事を失って定期収入が無くなると、高価なコンサートに行けない。
このように安価で、誰でも音楽を聴ける環境が残った欲しい。
でも、出演者さんに渡るお金も少ないのかな?
そうだとしたら、長続きはしませんね。
難しい問題なのかも知れません。
(おわり)