ただ息をしてるだけ
体調が悪くて何もできない。
仕事なんてとんでもない。
夜は熟睡できず、朝は目が真っ赤で疲れ切っている状態から始まる一日。
しんどいから、身体を起こすだけでも気合いが必要。
昼間は楽器の練習をしたり、ピラティスに行ったりしている。
でも、実はとてもしんどいので、家で何もせずぐったりしている時間が多い。
仕事はリストラされたので収入はない。
楽器もピラティスも贅沢なことは分かっているが、自殺するよりましだろう。
貯金を取り崩して毎日を過ごしているが、この先は不安しかない。
どこまでこの不安感に耐えられるのか、精神的にかなり追い込まれている。
悪夢を見て夜中に飛び起きる頻度も増えた。
冷や汗びっしょり。
やるべき仕事もなく、面倒をみるべき家族もいない。
もうこれ以上、無理してこの世にいる意味は無い。
仕事をリストラされたくらいなので、この社会は嫌いだし未練はない。
いつでもおさらばしたい。
もう死にたい。
自殺はしたくないから、急病や不慮の事故で呆気なく死にたい。
「生きたくても生きられない人がいるのに贅沢だ!」
そういう見当違いなことを平気で言う人もいそうだ。
遠くない「その日」が来るまで、ただ息をしているだけの一日を重ねていく。