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日本語は難しい

最近母の店に、

韓国にルーツを持つ学生が

アルバイトを始めた。

性格は優しく、真面目で、とにかく

よく働く。

飲食店はどこに行っても

アルバイト募集中という紙が貼られていて、

なかなかバイトが入らない中で

とても良い人が入って来た。

来日5年目ということで、

生活言語に苦労することはほとんど無いが、

やはり言葉の微妙なニュアンスで

伝わらなかったりすることも多い。

幸い母の店は、私も含め全員が韓国語会話ができるので

彼自身も日本語で伝わらないことは

韓国語で伝えてきたりと

コミュニケーションの部分に大きな問題はない。

ただ、彼自身のことも考えて

出来るだけ日本語でコミュニケーションをとることを

全員で決めた。

今日、お手伝いをしているときに、

私『栓抜き、取ってくれへんかな?』と伝えると、

彼は『はい!』と元気よく言ったものの、

栓抜きを一向に持って来なかった。

おかしいなぁと思いながら、

私『栓抜きは???』と聞くと、

彼『はい、ヒーターのコンセントの線を抜いてきました!』と

素晴らしい回答を言ってくるではないか!

その後、栓抜きの存在を教え

彼は栓抜きという言葉を知ることとなった。

生活言語と一言で表すのは難しく、

その中に具体的にいろんな場面の言葉が出てくるのだが、

意外と意味のない言葉なんてないのかも

と最近思い始めている。

何より、

どんなことでもチャレンジ精神を持って

ひたむきに働く彼の姿を見ると、

私が忘れかけていた【一生懸命さ】を

思い出させてくれる。

論理的に、効率よくが叫ばれている世の中で

知らない間に、無駄なものと決めつけていることが

自分自身多くなっていることに気付かされた。

彼の存在は、

店にとっても私にとっても大きい。

今後、

多国籍な人が集う

そんなコスモポリタニズムな料理屋になるのも

遠い未来の話ではないように感じた

良い1日だった。

PS メニュー表に、韓国語表記も入れてみようかなと

妻と真剣に話している☆

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