私たちの感覚って?~小児理学療法士・ヨガからみた「感覚」とは~
よく私たちが何気なく日常会話でつかっている、「感覚」。
この言葉について、深く考え、調べたことはあるでしょうか?
なんでこんな話を急にするかというと、
私の理学療法士・ヨガの視点から「感覚」ということはどういうことか?今までの経験と観察したことからお話していきたいと思います。
そして、この「感覚」という視点のお話を読んでいくことで、「子供から大人まで、みんな多種多様な感覚をもっているんだな~。」そして、「自分の感覚を大切にしていくことで動きって変化するんだな~。」と思っていただけると幸いです。
私は現在、臨床6年目の理学療法士として東京の小児の施設で働きつつ、フリーのヨガインストラクターとしても活動しています。理学療法士としては、主に神経疾患のお子さんから大人までの方を1年目からみてきました。
これまで、人の動きやリハビリをしていく中で感じたのは、私たちの動きは多種多様で、座り方、寝返り方、立ち方、歩き方に正常と呼ばれるものはあるけれども、それに近づけていくというのではなく、その人に合った姿勢や動作はなんだろうか?と考える必要があるということ。
なぜ、このように感じたかというと、何かしら神経にエラーが生じた場合、正常の動作をしようと思っていても、脳からの信号として難しい。だから、こちらがいくら正常の動作を近づけようと運動指導しても、それはただ相手にとっては無理難題な押し付けになってしまう。
ここまで読んできて動きの話から「感覚」にどうつながるんだ?と思っているかもしれませんが、運動というのは、何かの感覚を受け取って、そこから情報が脳に行き、そこから脳で処理されて運動が行われている。
ということは、運動というのは、「感覚」が非常に大事であるということ。
そして、その「感覚」というのは人によって感じ方は人それぞれで多種多様であるということ。
この「感覚」が違うという経験も、小児のリハビリをしてきたからこそ、わかったことだ。
小児のリハビリを始めた当初、子どもの動きをみたときに、「なんだ?この動きは??私のしている歩く、起きる、立つと全然違うじゃん!」なんて思うことの連続で、子供達の運動指導ってどうしたらいいんだ!!というお手上げ状態だったのだけれど、その子をじっくりと観察してみると、光や刺激が好きでじ~っと見つめている様子であったり、背中をつけて寝るのが嫌いな子は背臥位になるとめちゃくちゃ嫌がる様子であったりと、すごく感覚の好き嫌いがはっきりしている。
観察して思ったのは、好きな感覚を感じとるために動く。またはその感覚を避けるために動く。
ということは、この「感覚」が人の動きを変え、そしてその動きの積み重ねが経験となり、私たちの普段の姿勢や動作につながるのだな~と思う。
ここまでは、理学療法士の視点からみた、「感覚」。次回はヨガの視点からみた「感覚」についてお話していきたいと思います。
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