キンキューセルライ
わたくしが小学生の頃、仲の良いお友達とよく一緒に下校してたのですが、帰り道にある公園の中をよく通って帰ってました。
必ずと言っていいほどそこにはPUMAのジャージを着た金髪のお姉さんがその公園に居て、結構大きな声でキンキューセルライと叫んでるんです。
わたくしはこのフレーズが当時凄く怖かったのです。失礼ながらも当時のわたくしには金髪お姉さんがヤンキーにしか見えず、そんな人が叫んでるのってきっととんでもなく怖い用語なんだろうなって思ってたのです。
どんな意味か凄く気になってたのですが親にも聞けず勿論一緒に下校してるお友達にもわかりません。次の日もまた次の日もその人は公園に居て叫んでます。
【キンキューセルライ】
怖い...なんだかとんでもなく怖い...
そしてとんでもなく気になる...。
どういう意味なのか、何でそんなことを叫んでるのか...。
当時のわたくしには色々理解が追いつかず、ただただ怖く気になるフレーズ。
気になりすぎたわたくしはお友達が止めるのを聞かずキンキューセルライお姉さんのもっと近くを通ってみることに。
すると...キンキューセルライ フンフンフンフンフフンフン
え!?続きがある。キンキューセルライの後に何か小さく言ってる。
もっと...もっと近寄らないと聞き取れない。
その日はまた引き返すと不自然だったのでそのまま帰り、次の日その公園でお友達と少し遊ぶことにしました。そしてもっと接近してキンキューセルライの正体がなんなのか突き止めようとしたのです。
次の日の下校途中の公園。
さぁ、作戦実行です!
わたくしとお友達は遊具で遊びつつお姉さんに接近。
でもお姉さんの周りには遊具がなく、あるのはベンチだけ...。
程よく遊んだわたくし達はお姉さんの近くのベンチに勇気を持って座ることに。
すると、お姉さんは無言になってしまう。
やっぱり聞かれたらやばいフレーズなんだ...。あれだけキンキューセルライと叫んでたのにわたくし達がベンチに座るとピタッと止まった。
わたくし達が気にしてるせいかお姉さんもこちらを気にしてる様子...
この空気感はやばい...子供ながらに察知し、その場を離れかけた瞬間お姉さんからあのフレーズが!
え!?
よく聞くと
keep yourself alive♫
って歌ってるだけでした。
それは華原朋美さんの曲で、今考えると熱唱してたパートは朋ちゃんじゃなく小室さんのパートで、フンフンフンフンフフンフンが朋ちゃんです。
それでは ごきげんようଘ( ੭ ॑꒳ ॑)੭*.° えす実
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