パリへの逃避行
ひょんなことから知り合った女の子の住むパリで過ごした3日間は夢のようだった。
彼女と知り合ったのは日本での環境団体のボランティア。
約2年前、お芝居や映画の世界に疲れてしまい、違う道を模索していた時に参加をした団体。ボランティア自体は継続していないけれど、ここでの出会いがこんな風につながるとは。
彼女の父親はドキュメンタリーの映画監督で、日本の政治や天皇についての映画を撮っている。アート、エンターテインメントとしての映画、そして世界を切り取り視点を伝えるための機能としての映画(ドキュメンタリーなど)のどちらにも興味がある私にとってすごく驚きでなんだか嬉しい。
その話はさておき、何が夢のようだったかといえば、
パリで暮らす生活を共にできたこと。パリのマレ、中心地にある彼女の家で
彼女の友達と夜な夜な幸せについて語ったり、
(と言ってもフランス語を話されたらわからないのでただ聞いていた時間も結構あるけれど)深夜にまずいクスクスを食べて笑いあったり。
そしてオペラで映画を観て寒さに耐えながら帰宅をしたり。
正直にエッフェル塔や有名なものにはあまり興味がなく、
(見ないで死んでもあまり後悔はしないかな。)
この生活ができたことは本当に素晴らしかった。
その土地にある根付いているものやそこに住んでいる人たちの実際の生活を体験するのは本当に良い経験になる。
旅行ではなく、その場所の雰囲気を感じることと、人々の暮らしを体験することにすごく興味があるし喜びを感じます。
最後にもう一つ、早朝5時のユーロスターに乗り、ロンドンに帰って着た時に
なんとホッと安心をしたことには驚いた。
パリの方が好きかなあなんて思ってロンドンに着いたら、
ロンドンの周りを気にしないその雰囲気に包まれて安心してしまった。
なんだか不思議。
まだ2ヶ月のロンドンよ。
逆算するとあと9ヶ月。