見出し画像

たまごを抱えて

母の90歳の誕生日を挟んで、数日一緒に過ごしました。

元気にひとり暮らしを謳歌していますが

昨年から「今までとは違う」様子が現れてきて、

私にも「今までとは違う」戸惑いや不安が現れてきました。

聞いてはいたけれど・・・という兆候。


そんな折に

昔読んだ

「たまごを抱えて」(桃井かおりさんのエッセイ)

というタイトルをふと思い出しました。


母という「ひとり」の周りには

家族、親戚、ご近所の方、サポートしてくださる方、

たくさんの方がいます。

だからこそ大変もあるし、だからこそ感謝もあります。

「大変」と「感謝」を行ったり来たりして

どこか落ち着く港があるんじゃないかと思っていたけど

どうやら

船に乗ったまま、行ったり来たりしていくみたいです。

せめて嵐にあっても、転覆しないように、

穏やかに寄港できたら、それでいい。


船に乗せたたまごが割れないように

周りのみんなも微笑んでいられるように。

欲張りかもしれませんが

みんなが幸せでありますようにと

それが願い、そう思っています。


夕暮れに散歩していたら

「西町が綺麗に染まってきたよ」という母。

数分間のLove&Pieceでした。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?