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ルー・タイスの言葉を理解したい⑤

認知科学のコーチングを学ぶ上で欠かすことのできないルー・タイスの「アファメーション」を読んで。

Step5 他人とチームを育てる「アファメーション」の法則

〜他人を変えれば自分も変わる〜

400ページを超える本の最後のパーツになりました。後書きに書かれていたこの言葉がとても印象に残りました。ルーが自分が作り上げたコーチングのを一緒に多くの人に伝えてほしい。そして自身の人生で幸せになる人を増やしたいと考えた言葉。「私の後を歩かないでください、私はあなたを指導しているのではないのだから、私の前を歩かないでください、私はあなたに従いたいのではないのだから。私の隣を歩いてください。ただ私の友人になってください。」 With you=隣にいてくれる人がいること。大切なことだと思う。資格ビジネスが多くなっている今。目的と手段が混ぜこぜになっていると感じることがある。ルー・タイスは純粋にコーチングを広めたいと考えていたのだと思う。

制限的空間と建設的空間

コーポレートエフィカシー=組織はそれぞれ文化的な温度調整装置を持っている。これはチームに所属する人が一定の能力基準を持っていてそれが共有されている。学校や会社・・・どんな組織に所属するかはやはり重要。

共同責任を負うチーム

世界市場で競争していくためには、個々の違いを尊重し合い、独創性を活かし共同責任を負うことが欠かせない。そんなチームでリーダーに必要な態度は「わからないから教えて」に代表されるような、自己開示をし、相手を尊重する態度。「自信を育て」「目標置き方を教え」「組織に信頼の雰囲気」を作る。リーダーが責任や役割意識から「自分の今までのやり方=コンフォートゾーンにはまり込み、古いやり方、手段に凝り固まっていたら、人から力を奪うことになる。

今の世の中、予測可能性や安定性・・・を見出せなくなっている社会、人の求める欲求も変わっている。ルールは変わった。

求められているのは「柔軟性のあるリーダーシップ」「役割の柔軟性」「富の柔軟性」だ。

リーダーとしての自分の成長・・・自分が成長し周りが眠っているように思える時。愛情を持ち協力者に自分の社会を変えてもらう。その求める厳しい姿勢が愛。置いていく、離れる・・自分を止めるのではなく、そうしてまでやりたいかを問い、前に進む。

変化を冒険にする・・・馴染みから出る冒険を選択。

チームをつくる・・・支配と統制、、統制されている組織は多いが、開放型を目指す。

自称キャプテン・・・全てをコントロールしないと気持ち悪い。そんな思い。課題の切り分けを行い、他者を尊重。

管理的空間・・・管理的環境で育った場合には無意識では自分もそのような環境を作り出す。意識大事。

人を変えず自分を変える・・・相手の強み・可能性をみる。自分は「したい」「できる」を選ぶ。

一致団結する=建設的空間・・・お互いの違いを尊重できれば、違いはイノベーションを自然に生み出す。

環境上のコンフォートゾーン・・・自分の要望ではなく、その組織の存在している意味や目的に合わせ、組織の行動を決める。

企業としての姿勢を切り替える・・・何のために存在しているか。そこに立ち戻り協力の必要性を確認する。そして、すべての問題は解決できるというスタンスにたつ。

発言に影響力がある権威者

「オズの魔法使い」「権威者と通過儀礼」この2つの見出しでは、その力があると言われた言葉はアファーメーションとなり、力を与える。そして、資格の認定などでそのアファメーションは多くの場所で行われている。

自滅的考え方を辞める

人は使う言葉で相手に与える影響も変わる。であれば「ポジティブ魔法使い」になる方が良い、そのためには自分の使う言葉の影響力をし、相手に良い影響を及ぼす使い方をする。

人の能力を認め力を与える

良いところを認め、そのことを意識づけする。それだけで、相手はその行動を再現性のあるものにする。

信頼を得る

同じ言葉であっても誰からの言葉かで影響力が変わる。まずは信頼できる人になることが大事。

信頼を高める3つの要素

ここで出てきた3つの要素は「類似」「適正」「知識」が挙げられている。

類似=影響力の源泉、好感につながる。適正=影響力の源泉、適切な行動が取れると考えると誠意に通じるかも。知識=影響力の源泉、専門性につながる。相手に影響を与えるために必要な要素。

グループの目標を定める

①全体像を描く・・・関係性を理解し示す。

②パズルを順番に埋めていく・・・一足飛びや、まっすぐな道ではない試行錯誤

③周りの人を効果的に関与させる・・・目標設定や決め事に意見や、参加の機会をつくる

④建設的なイメージをつくる・・もしもできなかった時のリスクも含め伝え、変革にポジティブなイメージを作る

⑤責任を共有する・・例え自分の業務であっても、進捗やプロセスを再現できるように共有する。

⑥時間の制限を避ける・・制約の中で解決方法を考えるのではなく、解決方法を考えた上で、時間の制約をどう乗り越えるかで考える。

⑦目標を達成した姿を思い描く・・・目標だけではなく、それができた後のHappyな未来を共有する。

⑧秘密を重視する・・・すべてを共有するのが良いのではなく、変化の過程で未確定なことなどは不安や不信を生むので相手を選び共有していく。その共有のルールには公平性も必要。

⑨変化を継続する・・目標を目的に合わせ更新していく。最初の目標だけではなく、1歩先の目標を仮置きしておく。

⑩グループの目標を書き出し、刷り込みを行う

・一人称を使う・・相手の業務の話でも私たちはなどと相手の人称を自分のこととして話すなどする。・ポジティブであること・・できることを前提で話す、自分はしたいという意志を込める。 ・達成志向であること・・できたことを前提で話す。できたあかつきの話をする。・比較をしない・・誰々に勝つではなく、自分たちが目指すものを話す。・行動を示す言葉を使う・・行動に特徴を表す言葉を加えてイメージを鮮明にする。早く、丁寧にとか。・感情を表す言葉を使う・・ワクワク、ハッピー、誇らしいなど臨場感を高める言葉を使う。・目標を正確に表現する・・数値化するなど、状態を捉えやすく置く。・バランスを図る・・様々な領域で目標を置く、対顧客、対成長、対品質など。・現実的な目標にする・・絵に描いた餅で達成できない目標ではなく、ストレッチすればできる。そんな目標にする。

※この⑩にある刷り込みは、人事の仕事をしていた私にとってはとても臨場感のある言葉が並んでいる。

成長拡大のために

キーワードとしてまとめておきたいと思う。

●見える化する ●気持ちをUPできる環境を作る ●身につけて欲しいことが書かれている本や記事を勧める ●楽しかったことを聞く ●未来を描いてもらう ●ともに過ごす時間もそのトーンを崩さない ●メンバーの強みを伸ばせるように関わる ●メンバーが楽しみにするイベントやアファメーション機会を用意する。

※このキーワードも人事の仕事に臨場感の高い分野だ。

未来に向かって成長するチームを作るには。コーポレートエフィカシーがあることを理解し、リーダーとして意識的な行動をしていくことが欠かせない。

読了した。

翻訳された本、そして専門書でもあるために、書かれていることを自分で理解するために、同じ場所を行き来しながらの読書になった。普段の読書と比べると授業のようにノートに書き出したりして精読を心掛けた。でもきっと、また読み返すと異なる気づきがあると思う。そして、また自分がコーチとして実践した後に読むと新たな発見があると思う。

ルーさんたくさんの学びをありがとうございました!

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