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【創作大賞2024応募作・恋愛小説部門】ヴィラ・ローレルへようこそ(1)

(あらすじ)

「バカで不器用なあたしが、今日からお嬢さま!?」
 母子家庭に育った未亜は、ある日、大富豪の養子となった兄・征斉とともに孤島の豪邸へ移り住むことになった。
 大勢のメイドや執事までいる屋敷でお嬢さまとして扱われ、根っから庶民の未亜は戸惑うばかり。しかも執事の榊は、未亜にも征斉にも厳しく接してくる。
 ダンスパーティーの夜、ついにキレた未亜は榊にオレンジジュースをぶっかけてしまい……?
 おバカお嬢さまとツンデレ執事。合わないふたりが仲良くなれる日はくるのか!?


第2話 ナゾの美少年、現る!
第3話 淑女教育?
第4話 社交界は毒まみれ
第5話 ワルイ友達
第6話 執事、うろたえる!
第7話 メーワクなお客さま
第8話 嵐の夜
第9話 はじまりは『今』
最終話 輝ける未来


第1話 今日からお嬢さま

「ふわ~、すんごい山道……」
「屋敷は高台にあるからね。揺れるから、今あんまり喋らない方がいいかも。舌噛んじゃうよ?」
「はーい」
 言われたとおり口にチャックをして、あたしは隣でハンドルを握るゆきちゃんを横目に眺める。
 ついこの間まであたしの『お兄ちゃん』だったひと。
 なのに。
(大金持ちの……養子かぁ……)
 ゆきちゃんが突然、「卒業後の進路は決まったの?」なんて訊いてきたのは、去年末頃。ふたりでお昼ごはんを食べ終えて、食器を片付けている時だった。
「んー……、一応就職するつもりなんだけどぉ……成績悪くて、まだ」
「そう。……未亜(みあ)、少し話したいことがあるんだけど、いいかな?」
 ゆきちゃんはダイニングテーブルを指差すと、自分の席へ腰をおろす。なんだかちょっと真剣なフンイキに、あたしもキンチョーしてゆきちゃんの前に座る。
 ゆきちゃんは一瞬あたしを見つめて、口を開いた。
「僕は、春になったら引っ越す予定なんだ」
「えっ? そうなの? どこに?」
「ローレル島っていう島なんだけど」
「……し、島っ!?」
「うん。実は、ある実業家と養子縁組をしたんだ。一条多紀(いちじょうたき)さんっていうんだけど。それで、そのひとが一線から退いて島へ居を移すので、ついていくことになってね」
「え……よく、判らない……。養子って、あたし達、兄妹じゃなくなっちゃうってこと?」
「戸籍上はね」
「そんな……っ、だって、ゆきちゃん仕事は? この家どうすんの??」
「仕事は、多紀さんのやっていた事業の一部に参画することで、一応収入は確保されることになってる。このマンションは、未亜が使うならあげるよ?」
 なんでもないことみたいに言われる。
「あげるって……じゃあ、あたし達、また離れ離れになっちゃうんだ……」
(……そうだよね、あたし高校卒業するんだもん。いつまでもゆきちゃんの世話になってるわけにはいかないよね……)
 もともと、ゆきちゃんがひとり暮らししていたマンションに、あたしが転がり込むかたちで始まった同居生活。いつかは出ていかなくちゃって思ってた。
(でも、そんな簡単に……?)
 あんまり急で……気持ちが追いつかない。
 思わずうつむいてしまったつむじ辺りに、ゆきちゃんの視線を感じた。
「……もし……、もしもだよ?」
 言いにくそうに話しだすゆきちゃんの声へ、顔を上げる。
「もし、僕が一緒に来てほしいって言ったら、きみは来てくれる?」
「行くっ!」
 即答した。
 ゆきちゃんが苦笑いする。
「そんな簡単に決めちゃっていいの? その島、一応一部はリゾート開発もされてるけど、僕達が住む屋敷の周囲にはコンビニもゲーセンもないよ? プライベートビーチがあるから夏は海水浴ができるけど……たぶん、きみには退屈な場所だよ?」
(あれ? 本当は来てほしくないのかな?)
 もしかしてあたしに気をつかって言ってみただけなのかと、じっとゆきちゃんの顔を見つめてみる。
「でも……」
 ゆきちゃんはテーブル越しにあたしの手を握って、うつむいた。
「もし僕のわがままを聞いてもらえるなら……きみに、来てほしい。……ちょっとね、自信がないんだ。ちゃんとやっていけるか……。それなりに期待もされてるわけだし……。もしかすると、すぐに縁組解消で追い返されるなんてことになるかもしれない。振り回しちゃって悪いんだけど……」
 言葉が終わらないうちに、あたしはゆきちゃんの手をぎゅっと握り返した。
「行くよ。あたし、ゆきちゃんと一緒にいたい」
 10歳近く年が離れているせいか、あたしはゆきちゃんのこんな心細そうな顔、見たことがない。
 今までさんざメーワクかけて、ずっとなにかしてもらうばっかりだったから、あたしで役に立つならって、それしか考えなかった。
 でも。
 3月始めに多紀さんってひとが危篤状態になって、引っ越しは延期。多紀さんは5月に亡くなった。
 ゆきちゃんはその後もずっと忙しくしていて。どうなるか判らない間、あたしはブティックやコンビニでバイトをしてみてたんだけど、どれもイマイチうまくやれなくて長続きしなかった。
 そして今はもう夏。
 やっと、新しい住まいに移ってきたんだ。

「ま、まさかこれ??」
 目の前には、どっしりした2本の石柱と鉄扉。その遥か向こうに大きな建物が見える。
(もうすでにこれ家じゃないじゃん、お城じゃん!)
 びっくりするあたしには構わず、ゆきちゃんはでっかい門の前に停めた車の中から、軽く前方へ手を振っている。と、閉まっていた門が、ススーッと自然に開いた。
「うわっ、なになに?? 門が勝手に開いたよ!?」
「監視カメラがついてるんだ。セキュリティセンターのほうで人物確認をして、開けてくれたんだよ」
「セっ、セキュリティセンター!? えっ、家なんだよね、ここ? ホントにここに住むの、あたし達!?」
 ゆきちゃんはくすくす笑いながら、車を建物へ向かってさらに走らせる。
(ってゆーか……なにこの広さ? 門から家までどんだけ距離あんのよ?)
 両側がもはや国立公園状態になっている小道を進むと、建物の前へひとがずらりと並んでいるのが見えてくる。
(えっ? なんか民宿のお出迎えみたいになってるよ!?)
 そのひと達の前へ、ゆきちゃんは車を静かに停めた。
(うーん、大金持ちとは聞いてたけど。ってか、大金持ちってホントにこんなすごい家に住んでるもんなんだ)
 世の中ってフコーヘーだなぁ、なんて思いながらシートベルトをはずす。
「どうぞ、お嬢さま」
 突然ドアが開いて、男のひとがにっこりと微笑みかけてきた。
 どうしたらいいのか判らなくて隣を見たら、やっぱりドアを開けてもらったゆきちゃんが、
「ありがとう」
 そう言って、スッと優雅に車を降りていく。
「あ、ど、どうも」
 とりあえずマネしておこう。
 車を降りると、玄関前で整列していたひと達がいっせいに頭を下げる。スーツを着た男のひとが何人かと、女のひとが着ているのは……アキバでよく見かけるメイド服!?
 その時、一列に並んでいたひと達の中から、ゆきちゃんの前へひとりの男のひとが進み出てきた。
「お待ちしておりました、征斉(ゆきひと)さま」
 白シャツに黒のベストを着た細身の彼が、丁寧に頭を下げる。ゆきちゃんよりはちょっと年上くらいかな? キレイに撫でつけられた前髪の下で、メタルフレームの眼鏡がキラリと光った。
「お世話になります。よろしくお願いします」
「今日からこの屋敷の主はあなたです。お願い申し上げるのは我々の側ですよ」
「ああ……そうでしたね、すみません」
 鋭い目線に、ゆきちゃんが苦笑する。
「おふたりのお荷物を」
 その男のひとに言われて、さっき車のドアを開けてくれたひとがトランクから荷物を取り出す。
 家具はお屋敷に備えつけになってるって言うから、マンションで使っていたものはそのまま置いてきた。洋服とか小物なんかは事前にまとめて送っちゃったから、あたし達の手荷物は日用品の入った小さなボストンバッグだけ。
 だから当然自分で運ぶつもりだったんだけど。
「お部屋のほうへお運びしておきます」
 そのひとはにこやかに言うと、さっさと荷物を持って家の中へ入ってしまう。それと入れ換わりに、
「ゆき!」
 長い金髪を後ろに束ねた浅黒い肌の男のひとが、小走りに出てくる。
「よう来たなぁ、待っとったで!」
 ガシッとゆきちゃんを抱きしめた。
(うわー、うわー、なんかでっかい外人がゆきちゃんとハグしてるーっ。映画観てるみたいだー!)
「お待たせしたね、ユフィル」
「まったくや」
 ポン、と軽く背中を叩かれ、ユフィルと呼ばれた男のひとがゆきちゃんを解放する。
「長旅で疲れたやろ? 鷹弥(たかや)も挨拶なんぞ後でええやんか。はよ中入りぃ。……っと」
 ぼけっと見上げているあたしに気づいた。
「あ、噂の妹か?」
 途端に、その場にいるひと達の視線が一気に集中する。
「未亜」
 びびってしまったあたしのほうへ、ゆきちゃんが手を差し伸べて呼んでくれた。
「妹の未亜です。慣れない環境なので、ご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、面倒を見てやっていただけると助かります。ほら、ご挨拶は?」
「あ、えと、どうも……」
 なにごとも最初がカンジン……って、誰に言われたのか覚えてないけど、ともかく挨拶だけはしっかりしたほうがいいに決まってる。なのであたしは、思いきり勢いつけてお辞儀する。
「よろしくですっ!」
 しーん。
(あ、あれ? なんか……はずしちゃった??)
 予想外の反応に、自分のほっぺたがみるみる真っ赤になっていくのが判る。
 やがて……。
「ぷっ」
 と誰かが噴き出したと思ったら、ぽん、と大きな手が頭の上へ置かれた。
「元気な嬢ちゃんやな。ヴィラ・ローレルへようこそ」
「ヴィラ……ローレル?」
 恐る恐る顔を上げると、ユフィルが愛想よく笑いかけてくる。
「この家のことや。俺はユフィル。そっちは執事の榊(さかき)鷹弥」
「えっ!?」
 ユフィルの指し示す先へ目を疾らせる。
(執事!? 執事って言った?? そんなの漫画やアニメの世界にしかいないと思ってたよ!)
 思わず、眼鏡の彼をじーっと見つめたら。
「………」
 睨まれた。
(……コワッ! 執事ってこんなんだっけ??)
 ビビるあたしにはお構いなく、
「それからその隣、順に、メイド長の野田さん、如月さん、永塚さん、山本さん……」
 ユフィルの紹介に合わせて、メイドさん達が次々とお辞儀をしていく。
(え? え? えぇ?? 待って、待って、そんなにいっぺんに言われても覚えらんないよ~~~~)
「……って、一度に紹介しても覚えられへんと思うから、ま、とりあえず鷹弥だけ覚えとき」
「う、うん」
 あたしはぶんぶんと大きく頷いた。
「中へどうぞ。お茶を用意させます」
 会話を打ち切るようにして、執事さんがあたし達をリビングへと案内してくれる。
 このリビングがまた、そりゃもうセレブ~という感じの部屋だった。
 ちょっとしたホテルのラウンジだよね?ってくらい広いけど、そのわりに落ち着けるのは、絨毯や壁紙の色のせいかもしれない。置いてあるテーブルセットも、豪華だけどアンティーク調であったかい感じがする。
(ああ、あのソファ、きっとふっかふかなんだろうな~)
 きょろきょろと室内を見回して、ふと、壁にかかっているものが目に入った。淡い色の大きなフラワーリース。
「うわー、かわいいね、あれ」
「どれ?」
「このお花。造花? じゃないよね?」
 言いながらリースの前へ立つ。
「ドライフラワーや。ベースに月桂樹の枝を使うて、紫陽花とペッパーベリーで纏めてある」
「アジサイ!? え、これアジサイなんだ。アジサイって枯れると茶色くなっちゃうイメージだったんだけど」
「シリカゲルで乾燥させると、色が綺麗に残るんや」
「へー! ……え? これ、あんたがつくったの!?」
 びっくりして振り返ると、いつの間にかあたしのすぐ後ろに立っていたユフィルが、一瞬驚いた顔をしてからニッと笑った。
「俺、庭師なもんで」
「また、そういう……。ユフィルの言うこと、あんまり信じちゃだめだよ?」
 その隣へ、苦笑しながら近づいてきたゆきちゃんが並ぶ。
「なんや、ひと聞き悪いな。嘘吐いてへんよ?」
「生花・造園業界で知らない者はいないとまで言われている品種改良のプロでしょ、きみは」
「そりゃ品種改良も手がけとるけど、普段はこの屋敷の庭つくっとるんやから、庭師で合うてるやん。本業そっちなんやし」
「え、そっちが本業なの?」
 軽快に続く会話のリレーに、あたしは少し安心した。
(へえ、なんかゆきちゃん、このひとと仲いいんだ)
 このお屋敷の庭師だっていうユフィルは、ひと当たりがすごくいい。こんな豪華なお屋敷とたくさんのメイドさん達にアットウされそうだったから、ひとり話しやすいひとがいるだけでもホントに心強い。
「お嬢さまはコーヒーでよろしいですか?」
「え? あ、うん。ありがと」
 部屋の隅でお茶の用意をしてくれてたっぽい執事さんが訊いてくる。
「砂糖とクリームはお入れしますか?」
「あ、クリームだけ」
「かしこまりました」
(うわー、生クリームだ! あたし、コーヒーには牛乳じゃなくて生クリーム派のひとだから、超嬉しい!)
 白手袋をした執事さんは、優雅な手つきでゆきちゃんの分のコーヒーも淹れてくれている。
「ゆきちゃん、コーヒーいつもブラックだよ。甘いのダメなの」
「存じております」
 振り向きもせずに返事した。
「あ、そー……でしたか、スイマセン」
(な、なんか、……怒ってんの??)
 ユフィルとマギャクにいるこのひとのおかげで、あたしの中の『執事』イメージはコナゴナになったのだった……。

 リビングでコーヒーを飲んだ後、あたし達は用意されていた2階の自室へ通された。
「なんか……疲れたぁーーーー……」
 ひとり言と同時にベッドへダイブする。
 誰の趣味なのか、女の子っぽい家具が並んだ部屋はむだに広い。
(掃除するのが大変そうだ……)
 ごろんと仰向けに転がってから、勢いつけて起き上がる。
 窓の外に、海が見えた。
(なんか肩凝っちゃったなぁ)
 別に人見知りじゃないんだけれど、リビングにいる間、なんだかずっとキンチョーしっぱなしだった気がする。ユフィルは時々話題を振ってくれたけど、基本的にはゆきちゃんと話したそうだったし、執事さんは黙ってゆきちゃんの後ろに突っ立ってて、特に会話に混ざらないし。
 だからあたしも、ひたすら黙ってコーヒーを飲んでいた。
(この屋敷でホントにあたし、やっていけるのかな? ……はっ! あたしがそんな弱気になってどうすんのよ?)
 だって……。
 ユフィルと笑って話してたけど、ゆきちゃんもちょっぴりキンチョーしてた。
 大きなお屋敷、大勢の使用人。ゆきちゃんだってきっと、慣れなくて不安なんだ。
(余計な心配かけないようにしよう……)
 とりあえず、夕食までに少しでも疲れを取っておこうと思って、あたしは部屋についているユニットバスでのんびりすることにした。
 ……個人の部屋にユニットバスがついてるって、やっぱりホテルだよ!

 メイドさんに呼ばれてダイニングルームへ行くと、ゆきちゃんとユフィルはもう席についていた。
「こちらのお席へどうぞ」
 執事さんが、ゆきちゃんの隣の椅子を引いてくれる。
(うっわー、なんかこういうのって、しょーじき座りづらいんだよね……)
 前にゆきちゃんにすっごい高そうなレストランへ連れていってもらった時、やっぱりウェイターさんにコレされて、お尻下ろすタイミングが判んなくてドキドキしちゃったことを思い出した。
 ……まあ、とりあえず執事さんには、にっこり笑って軽く頭をさげておく。
「………」
 無視か。
 そんでもって。
 メイドさん達が次々豪華な料理を運び込んできた。
 スープとサラダから始まって、白身魚のカルパッチョ? それからなんかよく判んないけど、かわいくて美味しいパイみたいなもの。それからそれから……なんかともかく、キレイで美味しいものがいっぱい!
 大皿に載ったボリューム満点のお肉のかたまりは、「こんななってます」と見せた後で、執事さんがひとりひとりのお皿に切り分けてくれる。
(これ……フルコースってやつだよね!? えーん、このお肉やわらか~い! 美味しい~~~~っ! なにこの幸せ!!)
「失礼致します。お食事を楽しんでいただけていますか?」
 銀色のワゴンを押して、コックさんらしきひとがダイニングへ入ってきた。
「もちろんだよ」
 ゆきちゃんが笑顔で答えて、あたしのほうを見る。
「未亜、彼はヴィラの料理長で、杉浦桂(すぎうらけい)くん。桂くん、僕の妹の未亜だ」
「えっ、このお料理つくったひと!?」
 料理長って、きっとエライひとなんだと思うけど、あたしとたいして歳が違わないように見える。
「え? あ、はい。お口には合いましたで……」
「もうメッチャ美味しかったよ~っ! あたし、こんな美味しいごはん食べたの久しぶり! 今、お腹も心もいっぱい!!」
 桂くんの言葉を最後まで聞かないうちに、つい思いのタケをぶちまけてしまった。だってホントに感動するほど美味しかったんだもん!
 桂くんは一瞬間を置いてから、はにかむように笑った。
「……ありがとうございます。そんなに喜んでいただけると、つくり甲斐があります!」
「ああ、こりゃ明日もフルコースや」
「えっ? いつもは違うの?」
「今夜はおふたりの歓迎会でしたので。普段はもう少し簡素です」
 眼鏡を片手で押し上げながら、執事さんが小さく溜息を吐く。
「毎日豪華なフルコースじゃ、あきらかにカロリーオーバーだよ」
 ゆきちゃんが軽く笑って、桂くんからデザートプレートを受け取った。
 このデザートがまたチョーゼツ美味しくて! なんかいろいろあって疲れる1日だったけど、美味しいごはん食べられたから満足!
 ゆきちゃんとユフィルにおやすみなさいを言って部屋へ戻ったあたしは、ベッドへ入った3秒後には爆睡した。

・・・つづく


第2話 ナゾの美少年、現る!

#創作大賞2024 #恋愛小説部門

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