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30歳♀酒クズの半生(4)
前のお話の続き。
ママが病気で死んじゃってから、
お葬式とかでパパやじじばばは忙しそうにしてた。
私と妹も手伝ったりしてたけど、
あんまりやる事がないからずっと家で本を読んだりゲームしてた。
お葬式のときまではあまり実感が湧いてなかったんだけど、
ママが火葬されるとき、あぁ、もういなくなったんだ、
と認識して涙が止まらなくなった。
朝から夜まで働いて、私たちの面倒を見てくれて、
いつも辛そうな顔をせず、たまにパパの愚痴を言ってたけど、
明るくて優しくて大好きなママ。
仕事と家事の合間で遊んでくれたり本読んでくれたり、
お金はなかったけど一緒にいた時間は幸せ以外の何物のでもなかった。
新しいパパができて、ママが本当に幸せそうにしてたのは何よりも嬉しかった。
あれ、書いてたら目から汁が・・・
このあたりの話は悲しい気持ちが強すぎて記憶が曖昧なんだけど、
じじばばが夏休み中ずっとそばにいてくれて、
私たちが元気になるように、今思うと凄く甘やかしてくれてた気がする。
学校の友達もよく遊びにきてくれてたんだけど、
それもすごく嬉しかった。そのときだけでも忘れる事ができた。
パパはとても悲しそうで、何日かはお酒を飲んで夜泣いていた。
パパは元気になったんだけど、家に帰ってくるのが毎日遅くなっていった。
私たちはじじばばに面倒を見てもらってたから生活は大丈夫だったけど、
どんどん元気がなくなっていくパパを見るのは本当につらかった。
続く