
初期のポートレートいろいろ
コーヒーで絵を描いている自分が
絵を描いていくなかで
いろいろ体験したことを書いています
絵を描いているとなると
当然のように
じゃあ「⚪︎⚪︎さん描いて」となることがあります
世の中には似顔絵ってあふれてますよね
ポートレートは
絶対に似ていないといけないので
決まったゴールに対して
むかっていかないといけないような
しんどさがあるのですが
そのぶん色んな方の心に
直接届いて
広がっていく
面白さがあります
思ってもみないようなところまで
届いたりして
自分でもビックリするようなことに
なったりもします
描いているときは
その人がその人らしくなるポイントを
みつけるまで
粘土をこねるように
何度も何度も
線を重ねて
探していくのですが
ふだん見慣れた人の顔でも
描いてみると
絶対に新鮮な発見があります
何回やり直しても
なんでだか似てないときは
本当に
泣きたくなりますが
不思議なことに
耳のちょっとした角度だったりとか
口のちょっとした上がり方だったりとか
どこかそう言うところを見つけると
あっという間に似てきたりするから
その瞬間は
本当に面白いです
そして
ああ、ここが
この人の顔の
この人らしいところだなぁというのを
発見したりすると
本当に嬉しくなります
だからみんな
もし誰かと喧嘩したり
苦手な人がいたりしたら
ちょっとためしに
その人の顔を真剣に
描いてみてほしいと思うのです
絵を描くというのは
自分が「見た」と思うより
もっともっと深く
見る作業だと思うのですが
そんなに注意深く見た人を
嫌いになることなんて
もう絶対にできません
嫌いって「よく知らない」ってことと
同義語だと思うんです
よく見るということは
知るということにつながると思っていますし
よく知ると言うことは
愛することにつながるとおもってます
もちろん好きな人のことも
描いてみると
もっと好きになると思いますよ




舞台の出演者さんたち



ポートレートを面白いなと
はじめて思ったのは
高校生くらいのとき
母の実家にいったときに
夏休みの美術の宿題かなにかで
祖父の横顔を
鉛筆で描かせてもらっていて
そのとき
見慣れた祖父の顔に
なかなかならないのに
悪戦苦闘をしていたところ
耳の形が特徴的だと
発見して
ドミノをたおすように
一気に祖父の顔になったのに驚いたのです
耳って、こんなに人によって
違うんだなと思いました
(いまでも、つい人の
耳を見てしまいます)
そう考えると
人の顔って
1人として同じ人がいなくて
すごく面白いですよね
ご家族の絵を描いたりすると
輪郭と口元はお父様で
目元と雰囲気はお母様からだなーとか
遺伝子のミックス具合が
感じられたりして
すごく
ほっこりしたりします
ポートレートにまつわる話しは
まだまだたくさんあるので
また色んな作品について
書いていけたらと思っています