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釈迦の仏教・四法印「一切皆苦」

四法印は、人生に避けられない苦しみや不安を経験することを示し、苦しみを克服するために、必ず正しい考え方や行動を取ることの必要性に気づくきっかけをくれます。つまり「釈迦の仏教」は信じるものではなく、いつもポケットやカバンに忍ばせておくことで、困った時にあなたの友達のように声をかけてくれるものであり、あなたの声に傾聴してくれるものです。その中で「四法印」は、特に厳選された尊い教えです。


一切皆苦(いっさいかいく)

お釈迦さまは、私たちの世界は自分の思い通りにならないことばかりである、という真理を説いています。仏教の「苦」とは、単に苦しいということではなく、「思い通りにならない」という意味を含みます。
この「苦」には、「四苦八苦」と呼ばれる八つの苦しみが挙げられます。

全ての物事はさまざまなものの因果関係によって作られたものであり、何ひとつ単体としての実体は存在しません。自分という存在も、さまざまな元素や親・先祖の遺伝子情報、細菌、環境や教育による思想など、さまざまな因縁によって作られた存在であり、単体としての実体はありません。

この世の全ての物事に単体としての実体がないことに気付き、執着をせずに煩悩を消すことで、あらゆる「苦」から解き放たれます。

そもそも「苦」の原因は物事に執着することによる不満や怒りです。

釈迦の仏教は、「一切皆苦(人生は思い通りにならない)」と知ることから始まります。出家された原因が生老病死に対する解決を探ることにありました。


四門出遊

涅槃寂静へのプロセス

諸行無常

なぜ苦しみが生まれるのでしょうか。仏教ではこの原因を、「諸行無常(すべてはうつり変わるもの )」であり、「諸法無我(すべては繋がりの中で変化している)」という真理にあると考えます。

これらを正しく理解したうえで、世の中を捉えることができれば、あらゆる現象に一喜一憂することなく心が安定した状態になります。
つまり、苦しみから解放される、とお釈迦さまは説かれています。
これが、目指すべき「涅槃寂静(仏になるために仏教が目指す"さとり")」へのプロセスを説いたものが仏教なのです。

外側の心、内側の心

じぶん力には、外側の力と内側の力とがあります。
外側の力とは、権威、財産、資格、専門知識など、主に他者の評価による期間限定的な力です。

内側の力とは、世界中どこに行っても通用する力、生涯使える力です。
私たちのほとんどは旅するときに、持ち物をチェックしますが、同じように自分の人生の主役である自分にとってどんな「じぶん力」が必要で、不必要なのかを確認します。不足する力は育みます。
では、じぶん力を見える化する方法を少しお話します。

・自分が他者から信頼される自分であり、自分でも信頼できて、自分の期待以上の待遇で仕事に就いている
・家族との信頼関係も良好で、パートナーとの関係は適度に緊張があり、愛情を分かち合うことができる。
・幸福感のある環境で、こどものまなざしは信頼に溢れている。
・愛しさに応えたいと子育てにも意欲的に取り組んでいる。

この内、外側の力はどれだけあるでしょうか。全部内側の力です。
しかも内側の力にはお金ががかりません。自分自身が内包しているからです。

自分の人生のある自信に満ちた暮らしを効果的に実現する方法は、暮らしの全般をシンプルにすることです。シンプルが目的ではないけれど、ミニマリズムを実践すると、内側の力が鍛えられるのです。

しかも外側の力と相互依存の関係にあるので、外側の力も育まれます。内側の力が鍛えられると一切皆苦を沈静化し、自己肯定感が強まり、自信ができるので、私もOK,あなたもOKのライフスタイルが強まり、執着心も弱くなります。「涅槃寂静」へのプロセスが簡略化できます。

執着心が強いのは内側の力が弱いのを知られまいと見栄を張ってしまうからです、

四苦八苦

仏教の「苦」とは、単に苦しいということではなく、「思い通りにならない」という意味です。この「苦」には、「四苦八苦」と呼ばれる八つの苦しみが挙げられます。

四苦とは生(しょう)・老(ろう)・病(びょう)・死(し)、八苦とは愛別離苦(あいべつりく)・・・愛するものと別れる苦、
怨憎会苦(おんぞうえく)・・・怨み憎まねばならないものと会う苦
求不得苦(ぐふとっく)・・・求めて得られない苦、
五蘊盛苦(ごうんじょうく)・・・総じて人間の活動による苦。
四苦に先の一切皆苦を軽減すれば四苦八苦も軽減できるのです。

内側の力を高めて、執着心を軽減すれば、四苦八苦も軽減あるいは回避できます。





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