日常。じゃーん。
日曜日。晴れ。暑い日。午後3時。
わたしはソファで寝てしまっていた。ケイタイを床に置いて、ぼんやりと、どっかの外国のドキュメンタリーの日本語吹き替え版をテレビで見ていた。起きたら汗だくだった。テレビは流しっぱなしだった。
冷房の設定温度が高かったのかなぁ。
なんてことを思いながら、彼女は、額の汗をぬぐいつつ、少し長い髪に手ぐしを入れた。
と、テレビの前の小さなサボテンがいっていた。
そのサボテンの声を聞いていたのは、ソファーの上で寝てしまっていた私ではなく、ソファーの下の、せまいスキマで暮らしている私だよ。
虫ではないよ。
実体は無いのだよ。
時々な、実体を見せる事もある。
小さいおじさんに化けたりするさ
評判いいからさ。