#08 発表会と総括~ビギナーコース2022を終えて~
Xデザイン学校ビギナーコース2022
チームごとの発表会を終えて、ついに修了。
5ヶ月間ってあっという間ですね。
9月から月1~2回、土曜日の午後みっちり講義とワーク。
発表が近づいてからは、週末や平日深夜までチームミーティングを重ねて、この日を迎えました。
この歳になると、こういう熱い学びの場に出逢うことも少ないので(笑)
あらためて今回は良い機会だったと思いつつ、最後の振り返りを記します。
きっかけは
前にも書いたかもしれない。
自社内にもデザイン思考での事業戦略提案を推進する部門があります。
私自身かれこれ10年前くらいから、担当製品の提案商談に絡めて
UX、UCD(HCD)活用を提案させてもらう機会が何度かありました。
最近なら新事業共創のケースかな。
なんだけど、その提案や企画がどうもうまく着地しない。
「絵餅」というのとも違うけど、「あったらいいね」で終わるというか、刺さるんだけど刺さったまんま抜けずに朽ちるというか
そんなパターンが多くて。
一方で、世間(というか社内で)は「UX」「デザイン思考」強化の声がますます強まる。
もう今までのビジネスでは通用しないことを誰もが気づいていて
UXデザインという”フレームワーク”があれば、新規事業がうまく行くような
そんな期待(誤解)が見える風潮には違和感がありありでした。
それならば
思い切って社外に学びに行こうと思って。
浅野先生と山崎先生のお名前は、以前から存じていました。
(この世界では知らない人はいませんよねw)
Xデザイン学校の存在を聞いたとき、行かせて欲しいと願い出たのは
このお二人が創られた学校だったからです。
我が社は、コンピュータメーカーでありICTベンダーなので、長年「デザイン」とは「設計」を意味してきたし、そこから皆が連想するのは「仕様」だったり「アーキテクチャ」だったり。
まぁ、サイエンスであって、およそアートとは程遠い・・・
そんな体質になじんでいた私でも、この5ヶ月のビギナーコースで「眼が開く」体験をしたと感じます。
それは何だったのか
UXデザインの技法を教わったというよりも、デザインの目線や姿勢を教わったんだと思います。
私の探していた答は、エスノグラフィーにありました。
人間や社会に対する偏らない観察とひたすら謙虚な洞察が、こんなにも「変える力」につながるんだ!と実感したのは、本当に最後の講義の前だったかもしれません。
こうして書くと単純だけど、デザインの奥深さもじわじわと沁みています。
毎回、なんて面白いんだろう!と楽しくて仕方なかった。
この先は
個人的には次のコースにも興味があるけれど
ここでの学びを自部門の事業にどう活かしていくか、宿題を片付けるのが先なので、しばらくはそのテーマを考えようと思っています。
また数年経ったら、しれっとベーシックかマスターコースに混ざってるかもしれません(笑)
そして将来、会社をリタイアしたあと、地域社会のデザインにそーっと首を突っこんで関われたら楽しそうだなぁと夢描いています。
さいごに
Xデザイン学校の素晴らしい学びと出会いに感謝します。
浅野先生、チューターのお二方、クラスの皆さん、ありがとうございました。
特にCチームの皆さんには最大級の感謝を伝えたいです。
親子ほどに歳の離れてる皆さんに優しく助けていただきながら、一緒に議論を重ねた時間は大事にしたい思い出です。
「デザインには社会をよくする力がある」
この言葉にこそ全てが込められていて好きですね。忘れずにいたい。
ここで学ぶ皆それぞれの力で、どうかこれからの日本と社会をより良い方向へ変えていけますように。願っています。