毎日新聞のスポットライト記事
飯高町の風力発電計画に疑問を持って、あちこちで声を挙げている住民の活動が知られるようになると、各社の新聞記者さんたちも取材に来てくれます。事情に合わせて様々対応していて、記者発表などでの刺激的なニュース報道だけでなく、長期の視点で掘り下げた記事を書いてくれる記者さんたちもいらっしゃります。単発報道でなくの合わせ記事は捉え方などこちらもとても参考になります。
今まで中日新聞や伊勢新聞、夕刊三重などで社説欄や記者さんの振り返りなどで取り上げてもらっていましたが(まつさか香肌峡環境対策委員会のホームページの報道まとめもご参照ください)、4/18には毎日新聞でも大きく扱ってもらいました。
地方版Web記事
「風力発電 本当にエコ?」という見出しのわかりやすい記事でした。
飯高町の大規模な風力発電計画のこと、委員会と事業者とのやり取り、公開質問状無回答なことに対する松阪市長の見解などの他、津市の青山高原地域で建設中の計画についても触れられています。
下記ブログでは記事全文も掲載されています。
飯高町でも建設計画と住居や公共施設との距離が近すぎることが住民の反発をかっています。住居から離れた山奥ならばいいかといえばそうではなくて、生態系が荒れてしまい山崩れの引き金になってしまうので山の尾根筋をいじるのはとんでもないことなのですが、より多数の人が関心をもつきっかけとなるのは、「住居や生活圏から近すぎる」ことです。
飯高町の計画でも2キロ圏内に940の住居や学校、福祉施設があることが事業者の環境影響配慮書で示されていました。
それが青山高原の保健休養地では施設から500mの近距離だそうです。
再生可能エネルギー市場が一気に大きくなってしまい、巨大な建設計画と同時に、環境アセスメントの手続きをすり抜けられるような小さな計画も各地で乱発しています。
飯高町の計画は国内最大級の大規模な計画ということで、多くの人の関心を寄せることになり、今も続々と中止を求める署名が寄せられていて、このまま計画が進むことはない流れになっていますが、もし急に事業者が計画を取り下げて、その後規模が縮小されて進めてきたらどうなるのか。どこまで民意を集められるかをそろそろ考えておかなくてはいけない頃です。
大規模な計画が通らないなら、小規模を繰り返し、という開発もあり得るのです。巧妙に法律の範囲内で行われる開発に対しては、為すすべがないのでしょうか。
一つ一つの計画に対しての声が集まり、大きな波になったら、もっと大きな視野でとらえて、未来のエネルギーと真剣に向き合う世論になっていってほしいです。電気とお金の為に、豊かな自然景観と住民の安全をおきざりにするのか。対立する必要はなくて、調和する道のりを、曇りなく歩んでいきたいです。エネルギーに限らず、クリーンという言葉はどうもきな臭くなります。グリーンを破壊せず、やましさのない事業での経済活動なら、共に力を入れていきたいですね。
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