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どう聞けば受け止めてもらえるのかな
松阪市飯高町で計画されている大規模風力発電事業は、明らかに住民理解が得られない事業であるにも関わらず、来年3月を目途に環境アセスメントの手続きとしての方法書という次の段階に進むということが示されました。どこからのどんな意見があろうとも、受け止めることなく計画を進める気でいっぱいなことを堂々と示されてしまいましたね。
まあ、そんなことはわかっていたのですが、問題を起こしがちな事業者ってどこでも同じような進め方をしてずっと嫌がられているということは知ってはいても、やはりやはり嫌な気持になってしまいますね。苦しさを受け止めた上で、そこを踏ん張って、どうすればいいかなと考えることを続けていかなくちゃいけません。
まつさか香肌峡環境対策委員会のHPが更新されました。
2月28日に事業者に問うた98項目の質問の答えが8月にようやくあったのですが、答えられているのか疑問の残る回答が多く、甚だ残念な回答でした。
一問一答式で公開されています。暖簾に腕押し感が強くてエネルギーを取られそうですが、よろしければご一読下さい。
「住民の理解を得て計画を進める」とは記載されているものの、住民の意見を受け止める気はなさげで、あくまでも事業者が繰り返し説明を重ねて根気勝負で理解という形に結び付ける気が満々です。自然環境への影響も「できる限り軽減に努める」と通り一遍の中身がない回答の繰り返しで、ああこの人たちはまだ何も理解をしていないのだと空しさを引き起こす回答ではありました。元々話が通じないので共感とかはなくていいのですが、答えになっていないということはわかって回答しているのでしょうか。
空しいけれど、どうすればもう少しでも伝わるのでしょうか。中央構造線の破砕帯から数キロ離れていれば地盤への影響はないと回答してしまえる相手に、希少な生物が暮らしており保全の必要性のある地域なのに自然破壊ではないと認識している相手に、尾根筋を崩して山頂から土や水脈をいじり倒す工事をしようとしながら河川への影響を想像もできない相手に、少しずつでも理解を促すことはできるのでしょうか。学ぶ気のない相手に何を説いても馬耳東風なのですが、それでもあきらめずに再度質問を投げかけてみようというのが今の動きです。
というわけで、委員会ではみなさまからの意見を集めています。
回答に対してここをもう少し答えてほしいとか、こんな質問はどうかなどあれば、委員会事務局にどしどしお知らせ下さい。意見用紙もHPに貼り付けてあります。住民自治協議会の承認のある団体からの質問であれば、回答してはくれるようです。投げかけたものの一つでも、認識を改めるきっかけになる希望は捨てないでおきたいですね。