オーガニックで育てる!・・・何を?
ご無沙汰しております。大嵩佳織(おおたけかおり)です。
なんと1か月も更新が滞っていました。
子育ては全く思った通りに行かないものですね、、、
という言い訳はこの辺にして。
オーガニックに興味を持ち、この記事を読んで下さっているあなた。
ひとつ質問させてください。
「オーガニックとは何でしょうか?」
答えは
人それぞれだと思います。
・健康的な食べ物
・肌にやさしい生地
・環境に配慮したもの
・お金持ちの趣味
・意識高い、キラキラしたもの
・無農薬
・なんか安全っぽい感じ
これまでオーガニックを学んできた私の答えは、
「オーガニックはあらゆるものを育て、あらゆる命を幸せにするもの」
では何を育てるのか?それは
・土
・命(人間だけでなく、関わる全ての命)
・肌
・人と人、人と動物、人と環境の関係
・未来
ではないかと思っています。
土を育てる
慣行農業では、雑草や害虫などの対策として農薬を用います。それらは土の生物多様性を無くしてしまいます。
オーガニックの決まりでは、使える農薬や肥料が定められており、欧州の報告では、使用できる農薬は慣行農業の10分の1以下。そしてその農薬成分のうち7割は毒性の認められないもの。そして毒性があると認められる少数の農薬成分については、作物に使用するのでなはく、病原体を呼び寄せるために使用するもの。
ちなみに日本は慣行農業で使える農薬成分が欧州に比べて多いです。
命を育てる
非オーガニックの農業では人間のためにあらゆる命を搾取していることが多くあります。もちろん、オーガニックと呼ばなくても動物や環境に配慮したものもありますので一概には言えませんが、今市場に出回っている製品の多くは、効率や価格などを重視したものであると言えると思います。
そうすると、どこかで何かを犠牲にしなければなりません。
インドの綿農家さんは、高い種や農薬の借金に追われ、また大量の農薬の害を受け、自ら命を絶つ人が多い(ある報告では30分に1人)。
私たちに卵を供給してくれる鶏たちは、超満員電車のような環境で過ごし、産めなくなったら用無し、とされる。
遺伝子組み換え技術を用いられた不自然な魚など、、、
対してオーガニックには、あらゆる命が幸せであるために様々な規則が設けられています。
農薬の種類や量、家畜の住環境や餌、児童労働の禁止の概念や遺伝子組み換え技術の禁止など。
人間によって失われてきたその命を、本来あるべきように育てていくこと。
これもオーガニックのできることだと考えています。
肌を育てる
オーガニックコスメは簡単に言うと
・肌本来の機能を高める
・環境や生態系に配慮されている
・動物に配慮されている
というものです。
非オーガニックのものは、例えば合成界面活性剤の配合されたクレンジングでメイクを落とすと、実はメイクだけでなく皮膚の大切な「皮脂膜」というものまで無くしてしまいます。すると乾燥を感じやすくなったりして、化粧水や乳液などをどんどん足さなければなりません。
オーガニックコスメでは、配合する成分により肌の本来持つ機能を高めることや、(その認証により細かい規定がありますが)、オーガニック原料を規定量以上使用すること、動物実験の禁止、包装についても環境に配慮するように定められています。
人と人、人と動物、人と環境の関係を育てる
つまるところオーガニックというのは人間同士(例えば農家さんと消費者)や人間と動物(例えば家畜と消費者)、人間と環境(健やかな環境を育て、その中で生きる)の関係が、よりよく育まれることだと考えています。
人間は自然の一部。これを常に肝に銘じていなければいけないと思います。
未来を育てる
例えば先に出たような遺伝子組み換え技術の禁止は、その影響がまだ解明されていないものを取り入れることが未来にどんな影響を与えるか分からないから、という理由もあります。現状を知れば知るほど、このままのシステムでは未来の環境や人間・動物・植物の健康が悪化するのは目に見えています。オーガニックから学び、応援し、選択することは、それらを改善するために意味のあることだと考えています。
子どもたちの未来を奪う権利なんて、大人には絶対にありませんよね。
正しく知って、正しく行動する
これまで人間は、人間のためにそれ以外のもの(環境や動物など)に負担をかけ、ある意味「搾取」ともとれる行動をしてきました。
その結果、家畜は本来の生き方を奪われ、ただ人間の食料になるために生きる。土は殺菌され、足りなくなった栄養を足され、都合の悪い虫は殺され、微生物もいなくなる。川には不自然なものが流れ、それは母なる海を侵す。
人間の内部に存在する微生物もその種類が減り、健康から遠ざかる。
書ききれないほど、一つの行動はいくつもの結果を生み出しています。
学びを深めるほど、その現実を知り、絶望することもあります。
でも私は、オーガニックを入口として知識を得たり、行動することによってその悪い結果をこれ以上起こさないこと、そして人間の存在を地球にとって良いものにできる可能性があると感じています。
今2歳半の娘。この子の生きる未来に少しでも安心安全をつくり、大好きな自然を引き継いでいきたい。
そう思っています。
今日は長い記事になってしまいましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。
明日は母の日。
世界中のお母さん、いつもありがとうございます!
明日も穏やかで素敵な一日になりますように。